【開催報告】子どもの居場所づくり運営者のための助成金活用セミナー

 2月24日(木)、運営資金確保の一つの手段である「助成金活用」について、申請から報告までを学ぶ機会として、「子どもの居場所づくり運営者のための助成金活用セミナー」を開催しました。

 会場とオンライン合わせて、約50名の方にご参加いただきました。 当日は、講師の久留宮さんより助成金の探し方や、伝わる申請書の書き方について、同じく講師の宇野さんからは、子ども食堂を運営するご自身のエピソードも交えながら、助成金申請にあたってのひと工夫や報告書の重要性についてご説明いただきました。

セミナーの最後には、助成財団から

●一般財団法人 チャイルドライフサポートとくしま   大塚理事長
●一般財団法人 中辻創智社             中辻代表理事
●公益財団法人 長谷福祉会             瀧山事務局長
                          吉田 様

にご出演いただき、参加者の方へメッセージをいただきました。

事後のアンケートでは、
「子ども食堂を始めるにあたって、一番気になっていた金銭面での情報を得られたことで前向きな気持ちになりました」
「お二人の講座にはたいへん力をもらいました」
「助成元の団体さんのお考えを聞くことができたことが良かったです」
など、数多くのコメントをいただきました。今後の参考にさせていただきます。ありがとうございました。

当日の様子をアーカイブ動画として公開いたしました!
振り返りとしてご利用いただくほか、ご参加いただくことができなかった方もぜひご視聴ください。

          (左) 講師:宇野明香 さん                     (右) 講師:久留宮共樹 さん
          (特定非営利活動法人happiness理事長)  (NPOの悉皆屋しっかいや くるみ屋)

【パート1】助成金の探し方、申請書を書く前に知っておきたいこと
https://youtu.be/EMw7WLWUFm8 

【パート2】経験者は語る! 実例から学ぶ申請書・報告書のひと工夫
https://youtu.be/MKIIoX4vt04

 

【伏見区】子ども未来食堂洛和会”ふかくさ亭” (深草児童館子ども食堂)

 

 伏見区、深草児童館で行われている「子ども未来食堂洛和会”ふかくさ亭”」に関わるみなさんをインタビュー!
 子ども食堂への想い、そしてこういった活動を始めたいと考える方々へのメッセージをお聞きしました。

○子ども食堂を実施することの楽しさとは?

♪美濃会長
 子どもたちが「おいしい!」と言って食べてくれることは本当に嬉しいです。
 「おかわり、もっとないの?」という声もありますが、素直な反応が見えることは楽しく、子どもたちが喜ぶかなとメニューを考えることも楽しいです。
 月2回の実施ではメニューも工夫し、限られた調理スペースでも作りやすいこと、あまり手をかけずに手早くできることは意識しています。

♪徳田さん
 子どもたちは純粋にかわいいですね。
 好きなものを後で食べる子、先に食べてしまう子など色々いて毎回発見があって面白いです。
 学校での出来事を話してくれたり、仲良し会(深草小学校での地域住民との交流会)のことを覚えていて「仲良し会のおばちゃんや!」って声かけてもらえたり、子どもたちとの関わりを楽しんでいます。

○子どもたちを通して地域が見えることも

♪美濃会長
 私たちにとって児童館の子どもたちは、孫か、ひ孫くらいの年齢でスタッフとは「同級生の子どもの子どもくらいかな」と話しているくらいです。
 親しくなった子どもの苗字を聞いて「あの人のお孫さんか!」とスタッフで気づくこともあり世代を超えて繋がりがあることは嬉しいです。
 学区の地域活動で関わる高齢者の方々と思いがけず繋がっていることや、家族代々この地域で生活されていることも子どもを通して知り、この取り組みを通していろいろ見えてくることもあって面白いですね。

○子ども食堂実践への想い

♪徳田さん
 共働き家庭も増え、いまの子育て家庭での食事準備は本当に大変だと思います。
 冷凍食品など手軽なものが増え、準備の手間が軽減し便利になることは良いと思います。
 だからこそ、この子ども食堂の食事は、できるだけ手作りであること、子どもたちが食べて「おいしい」とか「たのしい」と思ってもらえることを大切にしていきたいと思いながら関わらせてもらっています。

♪美濃会長
 いずれは子どもと一緒に食事を作り、一緒に食べることもやってみたいですね。
 みんなで食べることが楽しいと思ってもらえる場所となるように、児童館と協力しながら、これからも子どもたちの笑顔を増やしていきたいです。

○子ども食堂をやってみたいと思う方へ

♪美濃会長
 子ども食堂の言葉が出はじめた頃は子どもの貧困というイメージが強かったように思いますが、私たちにはそういったイメージは全くありません。
 みんなで一緒に食事を共にすることを楽しいと感じてもらえることを大切に、私たちスタッフも楽しみながら取り組んでいます。
 やりたいと思う人が居たら、できるところからやってみてほしいなと思っています。

○取組は子どもが安心できる地域づくりへつながっている

♪橋井さん
 子どものなかには、土曜日学童で他の子どもがお弁当を食べている中、コンビニで買ったパンなどを食べている子も数は少ないけれどいます。
 子どもたちはそのこと自体はなんとも思わずに過ごしていると思いますが、こうして地域の方が食事を提供してくれて、みんなが同じもの、暖かい食事を食べられる場所があることは、本当にありがたいことだと思います。
 狭い場所、限られたスペースでも毎回工夫しながら実施してくださることは、子どもたちのためにという想いが伝わりますし、それは職員も一緒です。
 日常生活でお会いしたらあいさつできる人が増えていること、子どもたちにも地域には見守ってくれる目があるということを感じているのではないかなと思っています。

○実施にあたり児童館で大切にしてきたこと

♪野村館長
 立ち上げの時から、児童館では幼老交流を意識していました。
 核家族化が進み、家族だけでない大人と一緒にできることは何かを念頭におきながら子ども食堂の取組を考えていました(※)。
 児童館なので元々調理する環境が無い中でのスタートになることはわかっていましたが、そこに身構えず、子どもたちが地域の方とともに過ごし、一緒に食することはお互いの距離が近づけることにもつながる、そういったイメージを持って準備していきました。
 子ども食堂での身内の大人ではない方々との出会いは、子どもたちにとって、地域であいさつできる大人や顔がわかる人が地域で増えることでもあります。
 そのことは子どもたちの安心につながっているのではないかと感じています。
※感染症が拡大している現在は、スタッフと子どもの交流活動を控えておられます。

○実施を考える事業所へのメッセージ

♪野村館長
 私たちの法人では、子ども食堂に取り組んでいくという方針が先にあり、ではどうやったら実施できるのか、各児童館で実施するには、と準備してきた経過があります。そして地域のみなさんに協力していただき実現しています。
 取り組み方はそれぞれだと思いますが、事業所の個性を活かした形で、無理のない方法を探っていけば取り組めるのではないでしょうか。
 地域特性や衛生面などクリアする課題はあると思いますが、良い意味で無理のない形で、とりあえずやってみようの前に、なぜ取り組むのか、どうやったらできるのか、土台の準備ができれば良い方向へ繋がっていくと思います。

 休止期間中の訪問では、インタビューを子どもがのぞき込んだり、にぎわう声が聞こえてきたり、アットホームな空間での取組であることが想像できました。福祉施設と地域住民の方が一緒に手をつなぎながら、子どもたちのために活動されておられます。この活動がこれからも長く続けていただけるために伏見区社協ができるお手伝いをさせていただきます!

【北区】令和3年度 子どもの居場所づくり情報交流会を開催しました!【3/17開催】

 「子どもたちや親御さんのために何かしたい!」という思いから、北区では子どもを中心とした居場所づくりの取組がますます拡がっています。
 そのようななか、今年から取組を始められた方、これから子ども食堂を始めたいという方、また食堂だけでなく新たな展開を実施、検討されている団体の皆さまにお集まりいただき、「情報交換会」を開催いたしました。
 また、取組を進めてくださる皆さまが安心して安定した活動を継続できるよう、支援機関の窓口や役割について知っていただければと、北区役所子どもはぐくみ室からもご参加いただき、意見交換をいたしました。

<内容>
◎子どもの居場所づくり「支援の輪」サポート事業について
◎北区役所子どもはぐくみ室の紹介 ~コロナ禍における子育て支援~
◎各団体の活動紹介
◎情報交換・交流

<子どもはぐくみ室の役割を知ったことで>
◎子どものことを総合的に受け止めてくださる窓口だとわかり、感謝!
◎大変勉強になりました。これから活動を始めるので心強いです。
◎これから困ったことがあれば、「子どもはぐくみ室に」と言います。

<情報交換・交流ではこんなお話もありました>
◎コロナ禍でも工夫しながら続けることが大事。来てくれる子どもが少ない時は学生ボランティアの居場所となれば良いと思っている。
◎無料でできるのは食材の寄贈などたくさんの支援のおかげ。活動を継続することでそのようなお申し出も増えますよ。
◎広報は重要。区役所や社協のHPに掲載していただいているのは有難い。

<実施後のアンケートではこんなお声をいただきました>
◎皆さんが同じ気持ちで活動されていることに感動しました。
◎各運営団体が身近に感じられ、これからの協力体制が楽しみです!
◎北区の子ども食堂が連携して何かイベントができるといいですね、面白くなってきましたね!

<北区役所子どもはぐくみ室から>
◎運営団体の皆さまが子どものみならずお困りごとのあるご家庭の支援にも取り組んでいただいていることに感謝しています。
◎困っている子どもやご家庭に気づかれたり、なにか気になることがあれば、まずは区役所子どもはぐくみ室に相談してください。

<北区社会福祉協議会の担当者より>
 コロナ禍でも子どもをはじめとする地域のみんなの居場所となるよう創意工夫をしながら活動を継続されている方、厳しい環境で頑張る子どもや親御さんのために、と活動を始められた方、そして、皆さんの想いに刺激を受けられこれから取組を始める方、そんな皆さまを北区役所子どもはぐくみ室をはじめ関係機関や団体等とも連携し、バックアップしていきたいと思っています。

子ども食堂を始めたい方や何かお手伝いしたい方、子どもの居場所について知りたい方、
北区社会福祉協議会までお気軽にお問い合わせください!

【左京区】令和3年度 子どもの居場所情報交換会を開催しました!【2/26開催】

 令和4年2月26日(土)に、左京区にて情報交換会を実施しました!
 オンライン開催でしたが、活発な意見交換が行われ、とても内容の濃い時間になりました!

 子ども食堂の運営者の方はもちろん、これから立ち上げたい!と思っている方や、すでに地域活動をしている学区社協さんが、子ども食堂ってどんなことしてるの?と興味をもってご参加くださいました。

 最初に、一乗寺子ども食堂 代表 中﨑さんより、
 「コロナ禍で子ども食堂の運営をしていて思うこと」をテーマに話題提供いただきました。

 コロナ禍になり、コロナ前と比べて参加者が2倍になっており、需要が増えているのでは、とのこと。
 コロナ禍では、なかなか集まってみんなでごはんを食べることはできないけれど、持ち帰りの形式で実施していることや、コロナ禍で集まるときには、参加人数を時間で区切るなど、コロナ禍でも無理なく継続できる工夫をたくさん教えてくださいました。

 その他にも、いろんなお話しをしてくださいました!
 子ども食堂を立ち上げた最初のころ、学校に広報について相談したところ、「学校では子ども食堂のチラシはまけない!」、と言われていたそうです。
 しかし、参加する子どもさんが、学校で、先生に子ども食堂のことを話してくれることで、少しずつ先生方の子ども食堂への認識も変わってきたとのこと。

 「地域の中で子どもの居場所が増えることは、学校にとっても、子どもたちにとっても悪いことではない。むしろ、コロナ禍でいろんな地域行事やイベントがなくっているからこそ、子どもたちの余暇活動、楽しみの一つになっていると思っている」と語ってくださいました!

  そして、中﨑さんのお話しの後、参加者みんなで和気あいあいと座談会のような感じで情報交換をしました。

 ●資金運営はどうしているの?
 ●余ったお弁当や食材はどうしているの?
 ●地域や学校とはつながっている?
 
 など、様々な言葉が飛び交いましたが、
 その中で、「子ども食堂同士の横のつながりを作っていきたい!」との声が挙がりました。

 それに対して、皆さんの反応は・・・・・「いいね!!!」
 まずは、SNSをつかって、気軽に繋がるところからはじめたいね、との意見もあり、これからの団体同士の交流について、いろいろな可能性がふくらんだ情報交換会でした!

【伏見区】令和3年度 子どもの居場所づくり研修交流会の動画撮影・発信を行いました!【2/14撮影】

 新型コロナウイルス感染症の影響を受け、活動を休止せざるを得ない団体が数多い一方、コロナ禍における様々な制約のもとで再開された居場所に通う子どもたちからは喜びの声が多くきかれています。今回の「伏見区子どもの居場所づくり研修交流会」は二部制で企画を行い、残念ながら会場に参集しての開催は叶いませんでしたが、動画を撮影し、後日参加予定者に限定し、動画を公開しました。

 撮影当日は、
 小栗栖宮山子どもの居場所『あおぞら』から木下様、
 子ども未来食堂 洛和会『ふかくさ亭』より美濃会長、
 藤の木子どもキッチン藤の木子ども食堂より山内会長、
 に第一部にてご登壇いただき、第一部・第二部にわたって、
「特定非営利法人 山科醍醐こどものひろば」理事長 村井様に講師を務めていただき、研修交流会全体の内容をファシリテーショングラフィッカーとして活動されている同法人の三宅様に研修交流会の内容をイラストと文字を交えてまとめていただきました。

 第一部は「居場所による子どもの変化とコロナ禍における取り組み」をテーマに伏見区内の居場所3団体に事例発表をしていただきました。3団体それぞれに活動内容やカラーは異なりますが、地域の子どもたちの成長を見守る温かい気持ちが伝わる発表でした。


 第二部では複数の区内の居場所にご協力いただき、各居場所の基本情報や現在のお悩みを聞かせていただき、「プロフィールシート」としてまとめました。本来であれば運営団体同士で顔をあわせながら情報交換を行う予定でしたが、プロフィールシートをもとに区社協職員と講師による対談を行いました。運営団体から伺ったリアルなお悩みを講師に投げかけ、アドバイスや提案をいただきました。運営するにあたり制限が多い活動と思われがちですが、この機会に新しいやりかたにチャレンジしてみる、でも無理なく活動が続けられるように、など勇気づけられるようなお話を伺うことができました。

 

【西京区】福西子ども食堂

「福西子ども食堂」
~大人も子どももみんなが“楽しい!”“やりたい!”~

 「福西子ども食堂」は福西社会福祉協議会、民生児童委員、大学生や特技を持ったボランティアが一緒になって活動しています。
 令和3年12月から始めて、3回目となる2月5日に取材させていただきましたので、その様子をご紹介します。

 まずは、ミーティング。
 今日は誰がどんな役割で活動するのかを確認します。
 中には「僕はいつも通り自由行動で良いよね!」と、そんな自由さもこの食堂の良いところ。

 OPENに向けて準備を始めます。
 今日のメニュー「煮込みハンバーグ」。
ハンバーグは近隣のスーパーにご協力をいただき、仕入れをしています。
「煮込みハンバーグだけだと彩りがない!」ということで、ブロッコリーやニンジンを足していきます。
 実はこのブロッコリーとニンジンを調理してくださっている方、料理教室をされており、仕込みから本格的です。
 ブロッコリーについているドレッシングはオランデーズソースというそうです。

 いよいよOPEN。
 元々予約してくださっている方、スーパーに来たついでに通りかかった方など、約50食が1時間ほどでなくなりました。
 ちなみに、子どもたちに「次、何食べたい?」と聞くと、唐揚げと肉じゃがが同率の1位でした。
 そして店の前の商店街を見ると、なにやらにぎやかな声・・・。

福西子ども食堂代表・福西社会福祉協議会会長の山﨑さんにお話をうかがいました

 福西子ども食堂はいろんな“やりたい”を持った人たちが、“たのしく”活動されています。
 最後のミーティングでも、「次は3月やからちらし寿司やね」、「食品添加物とかも気にしないといけないよね」など、積極的な意見が飛び交っています。

 色んな思いを持った「人」、協力してくれる商店街といった「場所」が一緒になって、子どもたちが、そして大人も安心して過ごせる地域の居場所になっているのかな?と思いました。

【北区】原谷の子どもカフェ

 

 1月の雪がちらつく日、北区にある介護老人保健施設 ライブリィきぬかけ(運営: 社会福祉法人七野会  )で開催されている「原谷の子どもカフェ」に取材に行ってきました。
 「原谷の子どもカフェ」は 介護老人保健施設 ライブリィきぬかけ内で「カフェレストラン ソラシド」の土井さんの子どもたちへの思い、そして高齢者を含めた地域の幅広い居場所を作りたいという社会福祉法人七野会の思いをきっかけに始まった居場所です。

 福祉施設が会場ということもあり、新型コロナウイルス感染症の対策として長らく実施できない状況でした。
 しかし様々な人や団体、企業からの後押しを受け、「子どもたちとのつながりを断ち切らない」思いで感染対策も含め活動内容を試行錯誤し再開。

 運営スタッフには入り口で感染対策が記載されたプリント、ゴーグルの配布、手指消毒を徹底し子どもたちを迎える準備をされていました。

 この日は、今年初めての開催。近くの宿泊施設「アマン京都」さまからおもちゃや文具などが提供され「新春大抽選会」が開催されました!
 訪れた子どもたちは床に書かれたあみだくじを一人ずつたどり、「大吉・中吉・小吉」それぞれの景品をワクワクした表情で選んでいました。

 そしてお弁当は「餃子の王将」さまから提供いただいた「お子様弁当」。
 そしてカフェレストラン ソラシドで作られたお弁当も準備されていました。

 「原谷の子どもカフェ」には様々な立場の人たちが関わっておられます。
・レストランは食事の提供
・福祉施設は活動の拠点
・小学校は子どもたちへの案内
・大学の先生は活動のコーディネート
・金閣福祉会や大学生はボランティア活動
・社会福祉協議会は地域のコーディネート
 それぞれが持つ「強み」を活かしたネットワークは、地域のニーズに沿った活動であるからこそ安定した運営が実現しています。

 新型コロナウイルス感染症が収束し、従来取り組んでおられた「食べる場」「遊び場」「学び場」「語り場」が再開された際には、もう一度訪れたいです。

令和2年2月の開催は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため休止されました。

【中京区】アガペー

 

 アガぺー食堂にてお話を伺いました。
 アガぺー食堂は夕食の提供を通じて、孤食の防止と親子のつながりの場を提供されています。
 不登校や発達障害がある方も一緒に活動をされており、ボランティアさんが負担とならない範囲で50食準備されます。
 コロナ禍でテイクアウトとなったこの日も、お弁当パックに全て手作りの韓国料理を中心に色とりどりのおかずが手際よく詰められていました。食べてもらう人が温かい気持ちになってもらえるよう願いとまごころを込めて。

 お弁当を待ち望んでいる人には、テイクアウト時にコミュニケーションをとったり情報提供をし、一緒に活動する不登校や発達障害のある方には、夢を聞くことで次の一歩に踏み出す勇気となっているようです。
 また、ボランティアの方も原動力をもらえ気持ちが満たされ、やりがいを感じておられます。アガぺー食堂のお弁当は、みんなの思いが色とりどり豊かにつまっています。

【上京区】KidsDiner(キッズダイナー)

 1月15日、二条城の近くで月2回開催されている「子ども食堂 Kids Diner(キッズダイナー)」へ取材に行ってきました。

 Kids Dinerがスタートしたのは約1年前。平日は学習塾として使用されているこの場所ですが、「使っていない時間帯で子ども食堂ができないか?」ということで区社協へご相談くださり、開設に至りました。

 開催は土曜日の夕方です。参加者さんは、ほとんどが親子連れ。お子さんの年齢は、赤ちゃんから中学生以上までさまざまです。

 子ども食堂の代表で塾長でもある小武さんは「家とは違ったレストランのような雰囲気で楽しんでいただけるよう、テーブルクロスや盛り付け方もひと工夫しています」とお話しくださいました。この日のメニューはちらし寿司でしたが、見た目も鮮やかで、まるでおしゃれなカフェに来ているかのようです。

 感染症対策として、スタッフの方がこまめにテーブルを消毒しておられたほか、各机にはパーテーションが設置され、参加者の方には手指消毒、検温、食事中以外のマスク着用などにご協力をいただいておられました。

 学習塾の生徒さんもスタッフとして手伝ってくれています。ある小学生スタッフさんは、小武さんの「とても呑み込みが早くて、いつも助かっています」という言葉通り、受付や配膳などテキパキと動き回っていました。子ども食堂に来ている子どもたちと同年代ということもあり、このスタッフさんがBGMを選曲すると思わず踊り出してしまう子も…! 

 食べ終わった後は、各々おしゃべりやゲームをして過ごします。この日は、点数が書かれた箱めがけてピンポン玉を投げるゲームが大盛り上がりでした。スタッフの方が考案したゲームで、箱も全て手作りだそうです。簡単そうに見えて意外と難しく、大人も子どもも一緒になって高得点を競っていました。

 

  小武さんに今後の抱負を尋ねると、「“体験型こども食堂”ができたらいいな。子どもに料理や企画を任せてみても面白そう」とお話しくださいました。子どもが「お客さん」になるのではなく、子どもが主体的にやりたいことを実現できる子ども食堂、実現したらとても楽しそうですね!

 小武さんの活動への思いはこちらからご覧ください。

 

【南区】東九条子ども食堂

「東九条こども食堂」は東九条にある京都南部協会を拠点に活動されている子ども食堂です。

 代表者の許 伯基(ほ ぺっき)牧師は、これまで教会が地域に根差して活動してきたことを踏まえ、今の時代に地域運動の中で担うことの出来る役割を模索していたところ、平日に利用していない厨房を活用してこども食堂を開始することになりました。

 それ以降、定期的な実施に加えて、夏休みの毎日開催やコロナ禍のお弁当など、積極的な取り組みをされています。最近では余ったお弁当をホームレスの方々に配布するなど、子ども食堂にとどまらない活動を展開されています。

動画はこちらからご覧ください。

2021年8月に取材しました。

 

【下京区】令和3年度 子どもの居場所情報交換会を開催しました!【2/18開催】

 こんにちは、
 下京区社協でゆるキャラをしている「シモリュウくん」です。  コロナ禍の今、学校の休校や保護者の就労状況の変化等、子どもを取り巻く環境は大きく変化しており、それらの現状には子どもの居場所団体等から関心が寄せられています。

 今回は、現場で活躍されているSSWr(スクールソーシャルワーカー)の方にご協力いただき、「SSWrの役割と、教育現場から見る子ども世帯の現状について」をテーマに意見交換を実施しました。

 当日は、下京区内にある子どもの居場所団体・子どもの居場所に取り組みたい方、地域活動に取り組まれている学区社協の方々、児童館、青少年活動センター、区役所子どもはぐくみ室からご参加がありました。

 

 学校と一緒に子どもへの支援をつくっていくSSWrの役割や、子ども世帯の現状を学ぶ中で、どういった連携が考えられるか意見が交わされました。  

 また実施後のアンケートでは、子どものニーズ把握と、地域との繋がり、教育分野との連携を求める回答が寄せられました。

 下京区社協は今回の情報交換会を踏まえて、「子どものために何かしたい!」という方々の顔の見える関係づくりや、福祉と教育の連携の可能性について、みなさまと一緒に考えていきたいと思います。

【山科区】令和3年度 子どもの居場所づくり「支援の輪」サポート事業研修会・交流会を開催しました!【2/1開催】

 山科区内の8つの子ども食堂、山科区役所子どもはぐくみ室が参加し、

●地域の子どもの居場所が支援を必要とされる子ども・家庭を発掘する「気づきの窓口」 となるよう後押しし、支援が必要な子ども・家庭を支援機関に適切につなぐよう推進するために、支援機関の役割や窓口について子どもの居場所運営者に知ってもらうこと

●各子どもの居場所運営者より活動紹介を行い、支援機関と子どもの居場所、また、子どもの居場所同士がお互いの活動について知り、交流をもつきっかけをつくること

 を目的に「子どもの居場所づくり『支援の輪』サポート事業研修会・交流会」を開催しました。

  山科区役所子どもはぐくみ室から、「区内の子どもを取り巻く現状とはぐくみ室での支援等」について紹介され、支援機関の一つとしての子どもはぐくみ室の役割について参加者にイメージをもってもらうことができました。

 また、各子どもの居場所より活動紹介をいただき、それぞれの思いや悩み、今後したいこと等を参加者間で共有する機会となりました。


 

【上京区】令和3年度 子どもの居場所情報交換会「上京こども応援団」を開催しました!【1/29開催】

 上京区内では、子ども食堂や、学校に行きづらい子の居場所づくり、親子の居場所づくりなど、数多くの団体が様々な取組をされています。今回はそうした団体に加えて区内の幼稚園、保育園、小中学校、地域貢献に関心のある企業等にも参加を呼びかけ、合計31名の方にご参加いただきました。

 前半は、3つの団体から活動紹介をしていただきました。

〇子どものよりよい育ちを支える会
 手づくりロケットを飛ばす「KYOTOロケット部」、子どもたちのやりたいことにチャレンジする「堀川こども団」、学校に行きづらい子の居場所「こども基地HOPE」などの活動に取り組んでいます。活動の様子は動画でもご覧になれます!
https://youtu.be/EqIUgwhY9L4

〇はうす結

 障がいのある無しに関わらず集まれるインクルーシブな居場所づくりに取り組んでいます。親子で楽しめるイベントや、重度身体障害の子どもたちも参加できるハンモックを使ったイベントなどを開催しています。

〇おかえり食堂
 ひとり親世帯やヤングケアラー世帯に、お弁当の配布を通じた支援を行っています。ボランティアスタッフとともに、見た目も鮮やかな栄養たっぷりの手作りのお弁当を60食以上提供しています。

 また、京都市福祉ボランティアセンターから、助成金やフードバンクなど、子どもの居場所づくりに取り組むうえで活用できるお役立ち情報を紹介していただきました。
 後半の交流会では、「意見・質問カード」を活用した情報交換を行いました。各団体の運営の工夫についてのご質問などが多く寄せられ、盛り上がりました。
 終了後のアンケートでは、「こんなに沢山の活動があるとは知らなかった」「上京区に希望を感じます」「コロナが落ち着いたらもっと交流がしたい!」など、嬉しいご意見を沢山いただきました。

 「上京こども応援団」は今後も定期的に開催予定です。今後の企画についてのご意見も募集しておりますので、上京区社協までお気軽にお問い合わせください!

JA伏見支部様より野菜をいただきました!

 JA伏見支部様より、「畑に大根が30本ほどあるんだけど…」とのお申し出をいただきました。

 突然のお声掛けにハピネス子ども食堂(運営:特定非営利活動法人happiness)の宇野代表が、現地へ車で駆けつけてくださいました!

 その後、宇野代表からメールをいただきました。

 今回いただいた野菜は南区内の子ども食堂でシェアしていただけるとのこと。
 それぞれの子ども食堂でどのような献立になるのか楽しみです!
 JA伏見支部様、ありがとうございました!

令和3年度 南区子どもの居場所情報交換会を開催しました!

 南区内の3つの子ども食堂、フリースクール、青少年活動センター、南区役所子どもはぐくみ室が参加し、「南区子どもの居場所情報交換会」を開催しました。

○前回からのできごと
 本ネットワークを活用して、事業者から食材提供があった際に、子ども食堂間で食材のシェアが行われました。
 また、企業から調理設備、調理器具を提供したいという希望があり、ネットワークに参加している子ども食堂を中心に調整を行いました。
 新たに久世地域で子ども食堂を開始される団体があること、活動場所を他区に移す活動があったことなどを共有しました。

○コロナ禍における活動
 現在、南区内の子ども食堂がどのような活動をしているか、参加団体から発表し、参加者で共有しました。
 今回、参加された団体は、感染状況に応じて、食事の提供を対面やお弁当の配布と使い分けながら、活動を継続されていました。
 さらには、ホームレスの方々に食事提供する活動を始めた団体や、コロナ禍で生活に困窮する世帯を支援するためにフードパントリーを開始する団体などもあり、より多くの人に手を差し伸べる工夫、食材や食事が無駄にならないための取り組みなど、各団体の実践が共有されました。

○現在の課題
<活動メンバーについて>
 春には活動の中心メンバーや学生ボランティアの引っ越しや卒業など、様々な変化があり、現在の活動が継続できるか不安であるという意見がありました。
 他の子ども食堂から「できることはなんでもするから、言ってね!」などの発言もあり、情報交換をするだけでなく、運営者同士の支え合いのネットワークになっていると実感しました。

<困っている子どもに知らせたい>
 多くの食数を提供していても、まだ困っている子どもたちには行き届いていないと感じているそうです。
より多くの子どもたちにこの活動を知ってもらうために、小中学校や行政機関と連携をしていきたいと考えているが、取り組みが進まないことが悩みになっています。

 活動メンバーの支え合い、ボランティアの養成、教育機関との連携など、参加者同士で話し合いをしながら課題解決に向けて取り組んでいくことができるネットワークにしていきたいと考えています。

【下京区】西本願寺みんなの笑顔食堂「笑顔塾」~開催当日の様子を一挙公開!~

 「西本願寺みんなの笑顔食堂」は、西本願寺が実施されている子どもの居場所の取組です。
 今回は新たに学習支援の取組である「笑顔塾」を実施されているということで、取材をさせていただきました!
 会場は西本願寺の北側に位置する、聞法会館の3階です。
 写真の通り2人用の机を、余裕をもって置ける広さがあります。

 学習支援の対象は小学校1~6年生です。
 勉強は龍谷大学付属平安高等学校インターアクト部や、龍谷大学の学生さんが教えてくれます。9時半~の受付を済ませたら、いざ勉強開始!

 

 勉強が一通り終わったら、みんなで遊んでリフレッシュ!
 普段なかなか遊ぶ機会のないお兄さん、お姉さんと元気いっぱい遊んでいます。

 お腹が空いてくる12時に終了。最後には美味しそうなお弁当を持って帰ります。
 提供されたお弁当を貰う前に、みんなで合掌。食べ物、命をいただくことに感謝します。 

 龍谷大学付属平安高等学校インターアクト部の学生さんにお話を伺ったところ、コロナの影響でなかなかボランティア活動の機会がなかったそうです。
 話し相手になるのが好きとのことで、今後も笑顔塾をはじめ、奉仕活動に取り組みたいと意気込みを語ってくださいました!

 西本願寺みんなの笑顔食堂いかがでしたでしょうか?
 参加されている子どもたちや、学生さんたちの笑顔がとっても印象的でした。
 参加費は無料です。気になる方は西本願寺ホームページに情報がアップされるので、下記リンクをチェックしてみてください!
https://www.hongwanji.or.jp/news/cat5/cat1/

 最後に!担当の岡嵜さんにインタビューさせていただきました。動画は以下より是非ご覧ください!

 西本願寺みんなの笑顔食堂取材動画: https://youtu.be/g8vByCJxAyI

 (※今回、撮影機材の影響でインタビュー音声が小さくなっています。イヤホン接続でご視聴いただければと思います。)

【右京区】右京区子どもの居場所情報交換会を開催しました。

 右京区には現在14の子どもの居場所があり、12団体が運営されています。 今回の情報交換会では7団体が参加され、コロナ禍での活動状況やボランティア、悩みごとなどについて意見交換しました。
 前半のボランティア講座では、「嵐山こども食堂」の運営責任者の高畑さんと活動をお手伝いされている川本さん、中西さん、野口さんから「子ども食堂でのボランティア」について学びました。

○コロナ禍での活動・・・
 テイクアウト方式でお弁当や食品・日用品を配布されている団体や、休止していたけれど感染状況が一定収束していた様子を踏まえて、12月から活動再開の準備をされている団体がおられました。
 コロナ禍でお弁当を配布する形で活動されていた団体から、「活動を続けていたことで、何に困っておられるのか、何が必要なのかを知ることができた」とのお話を聞くことができました。配布するお弁当を地元飲食店の応援も含めて作ってもらうなど、コロナ禍をきっかけに活動の内容にも変化が見られました。
 そして、年末には「府民に寄り添った地域活動緊急支援事業(京都府)」を活用し、緊急支援事業を実施される団体もあると伺いました。

○ボランティア・・・
 コロナ禍で新規ボランティアの受入れを中止されていた団体もありましたが、現在は徐々に受入れを再開されているようです。子どもたちのお母さん世代や学生、パティシエなど多様な方が活動に参加されています。

○悩みごと・・・
 「本当に必要とする方に届けたい」
 この言葉は、運営者の皆さんからお伺いすることがあります。
 それぞれの活動の目的や思いは様々ですが、「本当に必要とする方に届けたい」という思いは大部分の方がお持ちではないでしょうか。このような悩みごとを共有し、話し合うことができるのもこの情報交換会ならではだと感じています。

 京都市では、各行政区において、このような子どもの居場所を運営される皆さんの「出会い・交流の場」を提供しています。

株式会社トキプリント様より、ハピネス子ども食堂へメモ用紙・折り紙を寄贈されました。

 株式会社トキプリント様より、「印刷の過程で余る紙があり、何か活用できないかと社内で考えていた。子ども食堂の拡がりを知り、役に立つことができれば…と思った。メモ用紙や折り紙を作ることができるけれど、それぞれの子ども食堂に必要なものを聴き取りながら、作成したいと思っている。」とお申し出をいただき、第1弾として南区のハピネス子ども食堂(運営:特定非営利活動法人happiness)が受け取られました。

 ハピネス子ども食堂宇野代表が子ども食堂や学習支援で必要とされる紙製品について、株式会社トキプリント小嶋さんとお話されました。

 今回持参されたメモ帳は用紙にハピネス子ども食堂のロゴが透かしで印刷されています。そこに活動日時などを追加したものを子どもたちに配布することで、これまで参加していなかった子どもたちの参加につながったり、参加する子どもの保護者に活動が伝わるツールになるのでは…。他には子どもたちが描いたイラストを印刷することができたら、子どもたちに特別感を感じてもらえるかも、学習支援では計算や漢字の練習などに使える紙があればうれしい、などいろいろなアイデアが湧いていました!

 小嶋さんは「子ども食堂や子どもたちに喜んでもらえるものを作りたい。実現に向けて社内で検討します!」と今後の活動に胸を膨らませておられました。

【東山区】東山区子どもの居場所情報交換会を実施しました。

 7月16日に子どもの居場所に関わる2団体と子どもに携わる6機関が参加されました。

 今回、初めての開催であったため、各団体・機関の紹介および取り組み状況の共有を行いました。

 いずれの団体も、いろんな課題がある中でも、困りを抱える子どもを受け止め、サポートを真剣に考えていることが分かりました。

 終了後も情報交換をする様子が見受けられ、まずは、顔の見える関係づくりに繋がったと思いました。

 

 

【西京区】西京区内の子ども食堂情報交換会を開催しました(7/15開催)

 子ども食堂を実施中の団体、これから子どもの居場所を立ち上げたい、活動に参加してみたい団体、行政、地域貢献を考える企業など、西京区で子どものことを考える皆様に広くご参加いただき、情報交換会を実施しました。

<西京区内の子ども食堂を動画で紹介しました>
え~し~ぴ~キッチン 
 https://youtu.be/G3IlvVNuYYU

キッチン・ゆんたく 
 https://youtu.be/0DNo-h_vbO8

ひまわり食堂 
 https://youtu.be/ueDjKoELMrI

ふれあい食堂けやキッズ 
 https://youtu.be/2GNio5xAV6M

嵐山東子ども食堂 
 https://youtu.be/rSnc07729wc

<情報交換・交流ではこんな思いが共有されました>
◎みなさんの活動の様子がわかり、参考になりました。
◎子ども食堂の実施に向けて一歩進めそうです。
◎本当に子ども食堂が必要な子どもにどうやったら支援が届くのか知りたいと思いました。

 情報交換会終了後には、各団体の名刺交換が活発に行われたり、個別に見学に行く約束をされたりと、積極的な交流の機会となりました。

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