【北区】令和5年度 子どもの居場所づくり情報交流会を開催しました!【3/8開催】

3/8(金)に地域の交流サロンTAMARIBAで、「令和5年度子どもの居場所づくり情報交換会」を開催し、北区内の子どもの居場所づくり団体7団体他13名、ZOOM参加の方、行政関係者など総勢21名にご参加いただき、端午の節句に向けた調理実践とグループワークで意見交換しました。

第1部 調理実践「春巻きの皮で作る兜とこいのぼりのおいなりさん」🎏
 活動団体より「季節行事にあわせたメニューを子ども食堂で出したいけど、手間をかけるのは難しい…」「簡単にできて、子どもたちに喜ばれるメニューはないかな…」というお声を聞いていました。そこで、今回は京都市の子ども食堂に協力したい、とお声かけをいただいた神戸市にある「米とわたしと合同会社」にお米を提供していただき、子ども食堂で調理経験もあるフードクリエーターの藤田千紗先生【京都府精華町でお家ご飯教室NATURALSMILE主宰】に「春巻きの皮で作る兜とこいのぼりのおいなりさん」の作り方を教えていただきました♪

第2部 情報交換会🥄
自分たちで調理した食事を食べながら、和気あいあいとした雰囲気の中、テーマ①「活動で大切にしている(したい)」こと」テーマ②「喜ばれるように行っている工夫」についてグループワークを行いました。

◆テーマ①「活動で大切にしていること」について
・お腹がふくれるように、お米を多く使うようにしている。またおかわりをしてもらえるように多めに準備している。
・子どもが来た際に、声掛けを「おかえり」というなどアットホームな雰囲気になるようにしている。
・地域の団体や住民との繋がりをもてるようにチラシの配架場所など広報の工夫をしている。

◆テーマ②「喜ばれるように行っている工夫について」
・参加する子どもの年齢によって、親が参加する場合もある。親が参加する場合、その親の様子にも気をつけて見ている。また親同士のコミニュケーションを図ってもらえるようにしている。
・ただ食べて帰るだけにならないように、遊びの要素も入れている。

等々、どのグループも時間が足りなくなるぐらいたくさんの意見がでました。

◆終了後、アンケートでいただいたご感想の一部
・子どもに喜ばれそうなメニューで、子ども食堂で出したいと思った。
・貴重な体験を聞かせていただき、参考になった。今後の取組みに活かしたい。
・団体同士で横のつながりができ、団体同士で行えそうなアイディアが出たのがよかった。
・皆さんがどのような活動をしているのか、詳しく知れてよかった。
・学区外の地域の方との交流は大変為になった。

限られた時間での開催となりましたが、情報交換会がわずかでも参加者のみなさんにとって少しでも有意義となっていればうれしいです。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

【上京区】令和5年度「上京こども応援団」交流会を開催しました!【12/18開催】

 12月18()上京区総合庁舎にて、【令和5年度「上京子ども応援団」交流会】を開催し、上京区内の子ども食堂や不登校の親の会のスタッフ、学習支援のボランティア活動をしている大学生、保育園や中学校の先生など、様々な立場から27名の方にご参加いただきました!

 第1部では、「みんなでつくろう!子育てしやすい地域」というテーマで、
NPO法人happiness 理事長の宇野明香さんに、子どもの居場所を運営していく中でうまれてきたネットワークや、子どもの居場所を通した循環型のまちづくりなどについて、お話しいただきました。

参加者からは、
「ネットワークづくりの大切さが分かった」
happinessさん自身の事業詳細、ネットワークの拠点としての役割のお話も聞けて、大変参考になった」
「ネットワークが出来たらより良いと考えていたため、心強かった」
「コツコツと継続していくことの大切さを実感した」等のご意見がありました。

                       【第1部の様子】
 

第2部では、団体同士の交流を深める機会として、グループワークを実施しました。
〈グループワークではこんなお話がありました。〉
・高齢者が多い地域で、子どもの居場所の認知度は低い…
 →他の団体と連携を深めて周知を行っていきたい。
・上京で若者が集まれる場を作りたい。
・子どもの居場所だけでなく、地域ともつながっていきたい。
・近隣の行政区ともつながりたい。
・認知度をどうしたら上げられるか?
・子どもの専門家ではない、SOSをどうつかめばいいのか。

                      【第2部の様子】  

 

また、アンケートでは以下のようなご意見をいただきました。
〇第1部 講義について

・ネットワークづくりの大切さが分かった。
happinessさん自身の事業詳細、ネットワークの拠点としての役割のお話も聞けて、大変参考になった。ネットワークが出来たらより良いと考えていたため、心強かった。
・コツコツと継続していくことの大切さを実感した。 

〇第2部 交流会について
・他の団体と繋がれて良かった。
・いろんな分野で活動されている方がいらっしゃることが分かった。地域ごとに結びつきがうまれるともっといいなぁと思った。
・顔見知りの方や初めましての方、活動場所や立場も色々で話が弾んだ。事前に配布されていたワークシートで話すテーマが設定されていたため、口火を切りやすかった。

上京区社協では、引き続き活動団体の皆さまの活動に役立つ情報交換会等の企画を進めて参ります。今後の企画についてのご意見も募集しておりますので、上京区社協までお気軽にお問い合わせください。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

【山科区】「みんなの家 あのね食堂」を取材しました!

 「みんなの家 あのね食堂」は2023年3月16日にオープンしたばかりの子ども食堂です。 代表の石橋さんの熱い想いから仲間の人達と立ち上げられました。
 食堂が17時にオープンすると同時に四人組の女性が「こんにちわ~」と来訪。慣れたご様子で手洗いをされ席についておしゃべりが始まり和やかな雰囲気のままお食事を開始されました。
本日のメニューは、『ふわとろ親子丼(三つ葉のせ)、きんぴらごぼう、豆腐とわかめのお味噌汁』です。 *代表者の石橋さんに活動で大切にしていきたいことなどをお聞きしました*

★「みんなの家 あのね食堂」が大切にしていきたい事  
 「食事をする」という事は生きる事につながる事なので食事が美味しい、楽しみという事がとにかく一番だと思います。
 やはりまだまだ孤食の子ども、貧しい環境の子どもや独居老人と呼ばれる方達がいる。そういう方々の助けに少しでもなれればと。ゆくゆくはそういう方々や、相談にのってほしいと思っている子どもや子育てに悩んだり子育てがしんどいと思っているお母さんなどひっくるめて支えたい、少しでも手助けがしたい。そういう事に手が届きたいと思っています。
 
 もう一つは、ここには絵本やオモチャを置いているので、ご飯を食べた後に、いつも忙しいお母さんも「今日は帰って片付けしなくていいし」みたいな感じで親子で一緒に遊んで欲しい。子どもがボランティアや参加者と遊んでほっこりして帰って欲しい。そういう遊びをとおして、つながりを広げていって欲しいと思っています。

★折り紙教室について
 *あのね食堂では毎月季節にあわせた折り紙の折り方を教えてもらうことができます。大人も子どもも互いに教えあいながら折り紙を楽しんでおられます*
 最初は早い時間に来訪される方と一緒に折り紙をして、それを後から来訪する保育園の子ども達にあげる。そこで会話が生まれて、知らない人どうしがつながっていけたらと思っていたが、一定の時間に必ず来訪されるという訳でもないので、今は参加者に「折り紙やってみますか?」と声をかけています。もう少し子ども向けに何か広げていけるものがあればぜひ教えて下さい。 ★スタッフの皆さんはどういうつながりなんですか?
 私が所属している「えのさねっと」という和太鼓チームのメンバーです。ライブの練習等で会う機会も多いので昔から「私はこんなんしたいねん、こんなんしたいねん」とずっと話してきました。あとは私が保育士を長年していたので「この人だったら一緒にやってくれるだろう」と思う保育士のメンバーです。私がアプローチしてお願いして集まってもらったメンバーで、とても頼りになります!
 あと、元教師、保育士、ケースワーカーや民間会社の役員さんとか色々います!相談にのれるメンバーをを揃えています!
 また「子ども食堂」というのは参加者を待っているだけでいいのかな?もう少し踏み出して何かしないといけないのではないか?とみんなで考え始めたところです。

 スタッフさんがお互いに下のお名前で呼びあっておられ、終始和やかなアットホームな雰囲気でした。参加者もご年配の方から保育所帰りの親子連れまでと年齢層も幅広かったです。
食事後に折り紙をしたりオモチャで遊んだりおしゃべりしたりとみなさん笑顔で過ごされていました。
 代表者の石橋さんをはじめスタッフの皆さんの「困っている人を手助けしたい!支えていきたい!」という熱い想いが伝わってくる「みんなの家 あのね食堂」でした。

 今回のインタビューの様子は動画に収めておりますので、そちらもぜひご覧ください。

 

【西京区】オープンスペース祐の風を取材しました!

「オープンスペース祐の風」は、2018年より西京区を拠点に、様々な理由で学校に行けない・行かないお子さんとご家族が一歩踏み出せるまでのエネルギーをじんわり充電できるように、にっこり笑顔になれる居場所作りを目指して活動されています。

代表の藤原祐子さんにお話しをお伺いしました。

〇活動を始めたきっかけを教えてください。

 私自身に子どもが3人いて、一番上の子が学校に合わないタイプで、行き渋った経験がありました。また、前職が小学校の教員だったこともあり、仕事をしているお友達から、子どもが学校に行きたがらず仕事に行けないので預かって欲しいとお願いされ、一緒に遊んだり将棋したり勉強をみたりする期間がありました。そんな中、周りから学校に合わない子たちが、家庭や学校以外の人と関われるような居場所つくってくれたら嬉しいという希望の声があがっていたことがきっかけでした。 

 ただ子どもが居場所に単独で来るのは難しいと感じ、まずは親の会を2018年に開始しました。そんな中、親からの色んな悩み、しんどい話を聞いていると子ども達のことが気になり、なんとか親と一緒なら出てこれるかなと翌年より「親子の会」を始めました。今はHSP・HSC※1の勉強会や魔法の質問講座※2、学習教室をおこなっています。

※1 生まれ持った特性で感覚や刺激、人の気持ちや変化にとても敏感で「高い感受性をもつ人」。

※2 質問によって答えが変わるという発問力の勉強。

〇活動を継続する上で、モチベーションを保つ秘訣はありますか?

 正直、この活動をやめようと思ったことは1回もありません。そもそも、居場所をやりたいという気持ちに賛同してくれている人が多く、一人でしている訳ではありません。先月初めてお休みをしたところ、自分が居なくても、居場所として成り立っていて、みんなで運営していることを改めて実感できました。

 それに、子どものエネルギーが溜まった時に、目が変わるという変化に触れることのできる嬉しさ、一歩も外に出れなかった子が毎回来てくれたり、余裕が出てきたら下の子の声かけしてくれたり、自ら企画してくれたり、やりたいことが出せるようになったりする変化を目の当たりにしているとやめるなんて考えられません。

 また、学校に行けるようになったり、進学出来たような子も、声をかけたらいつでも来てくれたり、イベントにも顏を出してくれます。その中で、楽しいことだけでなく、しんどい気持ちも出してくれるような場になっていることにも喜びを感じています。

〇関わりの中で大事にしていることを教えてください。

 ここはどんな自分もどんな状況であってもOK。肯定も否定もされない場でありたいと思っています。なんかあったとしても、悪いように思うことがあったとしても、その方がそう判断しているだけ。意識、見方、視点が変わると、渦中にいるとしんどいとは思うが、それが宝物になる日が来る。そんなことをお話したり、感じてもらえたら嬉しい。親の会のスタッフはみんなそう思っているので、ぜひ来てもらいたい。

〇色々な理由で学校に合わないお子さんとそのご家族のみなさんに伝えたいこと

 親御さんが困る!あかん!皆と一緒じゃないとと思うのは、その子のほんの一部分で全部ではないです。それがあるから全否定すべきものでもないし、学校に行ってないからといってこの子の価値は全く変わらないし素晴らしいものだと思います。今その状態にあるだけで、子どもも大人も成長する中で変わっていくはずです。

 気軽に大丈夫!と言えない部分もありますが、大丈夫!誰もが成長したい想いをもっているので、そこを信じてあげることはとても大事です。今は休憩したりエネルギーを溜めている時期かもしれないけれど、今のその状態を認めてあげる、一緒に感じてあげる、寄り添ってあげることが必要だと思います。

 大人であっても、みんなに分かって欲しい、認めて欲しいって思うし、子どもだって同じです。こんな僕なら嫌いなん?って親は試されています。どんな僕でも愛してね!というサイン。そこを親は見てあげて欲しいです。本当に子どもって素晴らしいし、親の幸せしか願っていません。

 まず学校に行かないって言えたことが素晴らしい。親に言えることは信頼関係が築けている証。それを言ってくれることで、何を親に言おうとしてくれているのか親は考える必要があります。自分がどんな価値観を握りしめているのかということ。もっと楽に生きたらいいよとか、そうしなければならないというものを握っていて、子どもがそうではないよと言ってくれているのかもしれない。学校に行かないという表面的なことだけでなく、奥の部分を感じとることが出来たら素晴らしいと思います。

 本当にあたたかで、想いの詰まったメッセージを頂くことのできた取材でした。インタビューは動画でもご覧いただけます。ぜひご覧ください!

https://youtu.be/gAgR0hFgzd4

 

ボランティアの学生さんにもインタビュー出来ました!

 

【下京区】居場所運営に関する情報交換会「下京区たねダンゴⓇプロジェクト」を開催しました!【9/29開催】

     ~たねダンゴが居場所をタテヨコナナメでつなげる~ 
 みなさんは「たねダンゴ」を知っていますか?

「たねダンゴ」は、園芸用の土をよく練ってダンゴ状にし、そこに花や野菜のたねを練り込んで、プランター等に植えて育てる新しいたねまきの手法です。コロナ禍を経て、誰でも楽しく参加できるコミュニケーションツールとして、今注目されています。

 今回の情報交換会では、この「たねダンゴ」づくりを通して、区内の子どもや高齢者の居場所運営団体が交流することを目的に実施し、様々な居場所の運営者14名の方にご参加いただきました!〈地域支え合い活動創出事業との共催〉

〈内容〉
①講義・実践「たねダンゴⓇ実践講座」
 講師:グリーンアドバイザーみやび会 会長 山田 倫子 氏・葉井 恵子 氏
②情報交換・交流~フリップボードディスカッション~
③下京区たねダンゴⓇプロジェクトについて(LINEのオープンチャットの活用について)

〈童心に帰って和気あいあいと〉
 山田先生、葉井先生ご指導の下、みんなで協力して土づくり。ダンゴ状に丸める際は、「大きすぎるかな?」「もっとこうした方がいいんじゃない?」と和気あいあいと会話が弾みました。先生にフォローいただきながら「たねダンゴ」が完成。それぞれの居場所に持ち帰って大切に育てていただきます。どんな花が咲くか楽しみですね。

〈リラックスした雰囲気で会話も弾みました〉
 「たねダンゴ」をつくった後は、各居場所団体の活動や大切にしていることについて、情報交換を行いました。
参加者からは、「活動の中で参加者の親子や、ボランティアさん達の成長を感じることが嬉しい」「前に参加してくれた子がまた来てくれると嬉しい。続けていけるように無理せずボチボチいきたい」といった声が聞かれました。リラックスした雰囲気の中、それぞれの居場所の想いを共有することができました。

〈「たねダンゴ」の成長をみんなで見守ります〉
 今後はLINEのオープンチャットを活用して、「たねダンゴ」の成長をみんなで見守ります。3月頃に開花予定で、元気に育ってくれるように、居場所同士で今も情報交換が行われています。今後も引き続き「たねダンゴⓇプロジェクト」に取組んでいきます。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

【南区】令和5年度 子どもの居場所づくりネットワーク情報交換会を開催しました!【10/10開催】

 南区内で現在活動されている子ども食堂の運営者の方やこれから子ども食堂を始めたいという方、各子ども食堂へご支援いただいている企業・団体の皆さまにお集まりいただき、子ども達を取り巻く課題について学ぶこと等を目的として「情報交換会」を開催しました。

<内容>
◎講  演:「課題のある子どもへの関わりから連携の意味を考える」
 講  師:山科醍醐こどものひろば 村井 琢哉氏
 『子ども食堂に来ている子ども達とは?』『子ども達を孤立させないために、私たちが出来ることは?』など子どもを取り巻く環境や子ども食堂でのエピソード等についてお話いただきました。家庭や学校だけでなく、地域や社会全体が協力して“子どもを支えていく環境づくり”が必要であることを実感するお話でした。

◎子ども食堂の取組に関連する情報交換
  テーマ:子どもの帰宅に際して考慮していることは?

<講演後にはこんなお話しがありました>
*子ども食堂運営者より
・子ども食堂はボランティアでやっているところばかり。しかし、子どもを取り巻く状況や課題を踏まえると、専門の知識を学ぶことが大切だと感じた。  
・子ども食堂が地域づくりのツールになっていると感じる。親子でホッとできる場でもあり、一人暮らしの高齢者が子どもと食事をしながら過ごす場にもなっている。

*企業・団体より
・子ども食堂は、子どもが食事をする場所と思っていた。色んな人が関わり、参加出来る場所だと知った。
・子ども食堂の支援は、ビジネスにもなるし子どもとの接点にもなっている。デザインや印刷を専門としているので子どもとの接点は本業ではなかなか得られない機会。印刷物を通して子どもの支援に繋がると嬉しい。

<意見交換ではこんなお話しがありました>
*子ども食堂運営者より
・食堂終了後に公園で遊ぶ子どもがいるので、帰宅を促すよう声掛けしている。
・帰宅の際は、保護者へ連絡している。
・日没が早くなったこともあり、外に出てしまうと大人の目が行き届かなくなるのが心配。
・親子参加の方ばかりなので、帰宅に際しての課題は無い。

*地域団体より
・子どもの安全を考慮して、地域で出来ることに取り組んでいる。民生委員やPTA、交通安全対策協議会など各種団体に協力してもらい、無事に利用・帰宅出来るように努めている。地域としては、子ども達に怪我や事故が起きないよう神経を尖らせている。

*新しく子ども食堂を立ち上げた団体より
・吉祥院学区で今日から子ども食堂を開始。スタッフは助産師や看護師、小学校教諭など様々な専門職がいるので、専門性の高いケアを強みとしたい。
・ひとり親家庭の方が残業することで、収入アップに繋がれば・・との想いで21時終了にしている。時間が遅いこともあり、帰宅は親の迎えが条件。
・運営については手探りなので、参加者やスタッフの声を聞きながら、また既に活動されている団体を参考にしながら取り組んでいきたい。

 今回は、子ども食堂啓発イベント「わくわくドキドキ西寺公園秋祭り」の関係者説明会後に情報交換会を行ったので、子ども食堂の運営者だけでなく子ども食堂を応援する沢山の方々に参加していただきました。また、偶然にも情報交換会当日に子ども食堂を始めた団体も参加されており、新たな繋がりをつくる機会になりました。

【山科区】「山科でひろがる子ども食堂~みんなで語ろう、つながろう~2023」を開催しました!【10/22開催】

 10/22(日)に、山科青少年活動センターにて、まちのちゃぶ台ネットワーク山科と山科区社会福祉協議会の共催で「山科でひろがる子ども食堂~みんなで語ろう、つながろう~2023」を開催しました。
 今年は「つながり」をテーマに、山科区内で現在子ども食堂をされている人、これから活動を初めてみたい人、子ども食堂に関心のある人など約40人が集まりました。
〈内容〉
◎講演:「こども食堂の支援を通じて、誰もとりこぼさない社会をつくる」
 講師:認定NPO法人 全国こども食堂支援センター むすびえ 江副真文さん
 『子ども食堂とは?』『多世代交流・地域づくり・まちづくりとしての「子ども食堂」』、全国にある多様な子ども食堂の実態やエピソード等についてお話いただきました。
*朝食を食べない子どもが多い事から毎朝6時半から7時まで朝ごはんの提供をされている。
*料理教室型で、世界の国のお料理を一つ選ぶ。例えばスペインならパエリア。そのお料理の写真だけを子ども達に見せて作り方は一切言わない。子ども自身が考えて作る。
*料理教室型で、夏休みに飲食店のシェフを学校に招く。
等いずれも興味深いお話でした。

◎実践報告:「地域のネットワーク ~まちのちゃぶ台ネットワーク~」
 報告者 :まちのちゃぶ台ネットワーク山科 世話人  大場孝弘さん

 「なぜ子ども食堂だったの?」「何が起こった?」「つながることで」「つながる」の4つのテーマに沿って、山科区の子ども食堂、子ども食堂がつながることで生まれる活動の広がりや新たな可能性についてお話いただきました。

◎ディスカッション:「全国ネットワークとローカルネットワークがそれぞれできること」
          江副真文さん・大場考弘さん・まちづくりアドバイザー 山科区担当 谷亮治さん
 全国ネットワークだからこそわかる様々なアイデアが他の実践のヒントになること、ローカルネットワークは人がみえる、旬に敏感になれることが強みであることなどを知ることができました。

 ◎フロアディスカッション
 グループに分かれて感想やそれぞれの活動を共有しました。各グループ盛り上がって話し込んでおられる様子でした。 

 会場では、子ども食堂に関心をもち参加してくださった方が子ども食堂の運営者と知り合い、見学に行く会話が生まれていたり、運営者同士が名刺交換したりする場面も見られました。お互いのことを知り「つながる」場となりました。

 また、アンケートでは下記のようなご感想をいただいています。

◎参加者
・子ども食堂を通しての地域のつながりについて様々な情報を聞くことができて良かったです。
・子ども食堂の取り組みをもっと知りたい、関わりたいと思うよい場になりました。

◎子ども食堂の運営者
・講師の豊かな経験を聞いて、今抱えていることに展望が見えた気がします。ネットワークは困ったときに頼れることを実感しました。
・これからの活動に新たな視点が見えてきました。 

 たくさんのご参加があり、子ども食堂への関心をもっておられる人の多さを改めて感じました。今回の講演会、交流会をきっかけに、また新たな活動が生まれたり、何か次につながっていけば嬉しく思います。参加してくださった皆様ありがとうございました!

【左京区】一乗寺こども食堂を取材しました!

 一乗寺こども食堂は、民生児童委員の中﨑さんを中心に地域の有志の方で運営されています。開催日は月1~2回(不定期開催)で日曜日(12時~13時半)です。

 取材におじゃました日は、同じ左京区のこども食堂であり『遊びの広場とこども食堂「からふる」』と共同開催でした。

 この日は「おたのしみ夏まつりメニュー」でお弁当の他にかき氷、スイカ、たこせん、あてもんを用意されていました。「からふる」の学生さんがヨーヨー釣りにコイン落としゲームを担当されていて乳幼児、小学生など、多くの子どもが訪れて夏祭りを楽しんでいました。

                  
代表者の中﨑さん、スタッフの阪本さん、羽賀さんにお話をお聞きしました。
★どのような思いがあって子ども食堂を立ち上げられましたか。
 民生児童委員として色々な勉強会に参加する中で、この地域でも子ども食堂を必要とする人がいると思い地域のみなさんに声をかけて始めた。

★空き住宅で運営されていますが経過を教えて下さい。
 以前、同じ町内に空き店舗を所有している方がいて無償で提供してもらっていた。そこが使えなくなった時に民生委員さんや地域の方が色々協力して下さって、現在の場所を借りることができた。

★どのような支援があれば良いと思われますか。
 市社協からの食材提供の情報も取りに行ける時は活用して助かっている。お米やお野菜は地域の方が提供して下さる。
 子ども食堂が不定期開催なので生ものは、なかなか難しいが、缶詰みたいな保存がきいて調理に使えるものがあれば嬉しい。またお楽しみ会等の行事の時に簡単なオモチャ等や小さなおやつがあれば嬉しい。

★今後、展開していきたい事、今後の展望などを教えて下さい。 
 正直なところ現在は少ないスタッフで毎回100人強の方の食事を作るのが精一杯。もう少し力を蓄えられたらもっと出来る事があるだろうと思う。条件が整えば開催日を増やしたいし勉強会もやりたい。

 「開催日を増やしたい」「勉強会をしたい」今後やりたい事をお聞きしたら次から次へと溢れでてくる想い。パワフルさを感じ、これからの一乗寺こども食堂さんの活動が楽しみになりました!

 今回のインタビューの様子は2本の動画に収めております。1本目は活動の様子やインタビュー、2本目は一緒に活動している『こども食堂「からふる」』の中土井さんのインタビューです。そちらもあわせてぜひご覧ください。

【南区】おてらごはんわくわく食堂を取材しました!

「おてらごはんわくわく食堂」さんは、南区にある城興寺というお寺を拠点に活動されている子ども食堂です。
 城興寺のご住職であり子ども食堂代表の上原さんは、ご自身の子ども時代、お寺が子どもたちの遊び場所であった体験から、「お寺が再び子どもたちの居場所になってほしい…」という思いで、この場所を拠点として活動を開始されました。

 活動から1周年となった令和510月、この活動に関わる方たちにとって、「おてらごはんわくわく食堂」とは、どんな居場所なのか、アピールポイントやこれまでの活動でのエピソードなどについて取材させていただきました。

 皆さんからお話を聞いていると、「自分自身も楽しい」「心の拠り所になっている」という声をたくさん聞くことができました。
 スタッフとして参加されていた大学生の中には、この場所を使って新たな子ども食堂の立ち上げを考えている方もいるとのこと。上原さんが「自然と集まってきた」というスタッフの皆さんの中からも、新たな活動が生まれつつあるようです

 最後に、代表の上原さん、副代表の依田さんに今後の展望についてお伺いしました。

(上原さん)どんなことがあっても月1回続けていくことが大事だと思っている。何かあった時にこの居場所があること、そういう居場所づくりをしたい。
(依田さん)運営メンバーにとってもこの居場所で活動することがやりがいだったり生きがいになっていて、みんなの居場所になっている。自分自身がしたいこと、興味を持っていることを実現する場にもしていきたい。

 皆さんの思いを聞かせていただくと、これからの「おてらごはんわくわく食堂」さんの活動がさらに楽しみになりました!
 インタビューに答えていただいた皆さんの様子は動画でも収めています。ぜひご覧ください!

【市域】子どもの居場所づくり学習会を開催しました!【9/21開催】

    子どもの居場所づくり学習会-子どもの権利を学ぼう- 

 令和54月、国において「こども基本法」の施行や「こども家庭庁」が設置されました。「こども基本法」には、「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)」に関する理念が明記され、子ども・若者の意見表明や参加を大切にする取組を進めることが求められています。
 このような中、京都市内では、子ども食堂や学びの場等の「子どもの居場所」が広がりを見せており、子どもが地域コミュニティに参加する機会が増えています。そこで、「子どもの権利」を学ぶことにより、子どもの視点に立った居場所づくりについて考える機会とするため、昨年度に引き続き開催しました。
 当日は、子どもの居場所づくり実践者、行政職員、大学生など総勢33名にご参加いただきました。

 
『子どもの権利を学ぼう!~子どものことを大切にする居場所づくり~』
講師:長瀬正子さん(佛教大学社会福祉学部 准教授)

 1.子どもの権利について
 子どもの権利条約には「命を守られ成長できること」「差別のないこと」「子どもにとって最善の利益を考えること」「子どもが意見を表明し参加できること」の、子どもが大切にされなければならない4つの一般原則があります。
 特に、「子どもにとって最善の利益を考えること」について、長瀬先生からは、「最善の利益は子ども一人ひとり違っていて、その子にとって何が大事か考えることが必要」「そのためには、子どもと話し合う過程が大切であり、そのことが子どもの学びにつながる」とお話しいただきました。

 2.子どもの「声」を考える
 子どもから発せられる「声」はどんなふうに表現されるのか、そして、大人がその「声」を聴くために何が必要かについて、参加者同士のグループワークで考えました。
 
 ワークでは、どのグループでも子どもの「泣く」「叫ぶ」「いたずらをする」といったネガティブなことも、子どもの表現の一つとして把握していることが特徴的でした。
 そして、大人は、子どものそのような表現もしっかりと受け止める余裕を持つことや、子どもと気持ちを共有することが大切であるなどの意見が見られました。
 
 ワークを受けて、長瀬先生からは、「子どもが泣いたり怒ったりすることは感情を抑え込むことなく、外に出そうとしていることであり、子どもの居場所に携わる皆さんはそれを悪いことと受け止めず、子どもにとって自身の思いを表現できる場所になっていると思ってほしい」と総括いただきました。

  参加いただいた方からは、

・「子どもの声を聴くことや子どもの権利を守ることの大切さを改めて感じた

・「自分自身の視点が変わった

・「今日の経験をより多くの人に伝えていきたい

などの意見が寄せられ、学び・気づきが得られる学習会となりました。

【下京区】みんなの居場所ひだまりを取材しました!

 「ひだまり」は下京区渉成小学校区内の児童が放課後に集える場です。毎週金曜日に、校区内にある3つのお寺と1つの幼稚園のどこかで開催されています。過ごし方は自由!子どもだけでなく、地域の大人たちも集い、一緒に遊んだり、お話できる「みんなの居場所」となっています。

代表の藤澤さんと、メンバーの本多さんにお話しをお伺いしました。

 

〇活動のきっかけを教えてください。

20年以上お寺で「子ども会」を開催する中で、10年ほど前から休みの日に子どもたちとご飯をつくって食べる活動をしていました。コロナ禍では、公の施設で集まれる場がなく、幼児と母親が集まれる場(幼児広場)としてお寺を開放したところ、大変多くの参加があり、居場所が求められていると実感しました。また子どもに限らず、高齢者も含め独居の寂しさを抱えている方が多い実態を知ったこともあり、幅広い世代の方が集まれる場所を開く必要性を感じました。

〇どんなところと協力・連携していますか。

ボーイスカウトや女性会等、コロナ禍で活動の機会が少なくなってしまった団体の協力が得られました。また開催場所である3つのお寺と、お寺が経営する幼稚園の関係スタッフが関わっています。

〇大事にしていることは何ですか。

1人1人が大切にされて、話がちゃんときける場所。1人1人がありのままで受け入れられる場所になればと思っています。また続けていくことで、子どもたちから信頼を得られると思っています。公園で出会った際に「ひだまりのおばちゃんや」と声をかけてもらえるのも嬉しいです。

〇子どもを取り巻く現状について感じていることはありますか。

下京区は地価高騰で家族世帯が住みにくく、また共働き世帯が多いと感じています。子ども達のもっと自由な時間があればいいなと思います。「ひだまり」で週に1回でもその役に立てたら・・と。そして、子ども達が下京区から減っていかないことを願っています。

〇皆さんに伝えたいことはありますか。

私たちはつながりの中を生きていると思います。つながりの大切さに気づいて、新たなつながりがうまれることを願って、この取組みを広げたいと思っています。

本当に優しく温かいお2人の笑顔や言葉が印象的な取材でした。参加している子どもの声や、インタビューは動画でもご覧いただけます。ぜひご覧ください!

 

【東山区】東山協立スクールを取材しました!

 東山協立スクール(school)が生まれたのは2013年。なんと今年で11年目を迎える居場所です。東山協立スクールの特徴は「子どもたちが帰ってこられる居場所」であること。
 令和2年にも取材させていただきましたが、その時はコロナ禍真っ最中。今回はその時と比べ現在はどのような活動をされているのか、また長く続けているからこそ生まれているものについて、代表の安田さん、スタッフの関根さんにお話を伺いました。

1.長く活動が続けてきたからこそのつながり
安田さん
 以前、参加していた子どもたちがその後成長して大学生になり、今度はスタッフとして居場所に戻ってきてくれました。目標とする先輩が目の前にいることは子どもにとっても成長につながることだと思います。

2.活動で大切にしていること
安田さん
 コロナ禍にできなかったことを再開しています。
 夏休みには数日間にわたって小学生対象の宿泊体験をやりました。普段の活動ではスタッフが調理を担当しますが、この日は子どもたちにも調理体験を味わってもらいたくて一緒にやりました。次の日には早朝からみんなで大文字登山。最後まで子ども達が登り切ったのが良かったです。小学生の段階から少しでも達成感を味わってもらいたいという思いで企画しました。
関根さん
 自分自身にとっても楽しいことが大切だと思います。スタッフ側が楽しいと思うことで、参加している子どもたちも定着してくれる。そういう意味でまず自分が楽しむことを大切にしています。

3.活動の中でのエピソード
安田さん
 過去にフィリピン国籍の小学生が参加してくれていたことがありました。その子が高校生の時、フィリピンに帰国することになった際、帰国前に会いに来てくれました。そんなつながりが出来たのはこの居場所があったからだと思う。特別なことは何もしていません。ただ、ここで一緒に遊んでいただけ。同じ居場所にいることで気持ちが通じ合えるような関係になったと思います。
関根さん
 中高生からは学校での人間関係や進路についての相談を聞くことがあります。普段からの会話で自然と悩みが出てくることもあれば、相談しに来たりすることも。

4.今後の活動に向けての意気込み
安田さん
 ここは子どもたちが帰ってこられる居場所であり、そこには仲間や信頼できる大人たちがいることを伝えていきたい。特別なことができるわけではないけど、この活動の一番大きなものです。


 最後に安田さんからは「これから育つ子どもたちが、地域をしっかりと支えていく存在になってほしい」という子どもたちへの想いも語ってくださいました。
 ”東山協立スクールで育った子どもたちが成長して今度は支える側に回る” そんな循環のもと、『食・学・遊』を通して子どもたちの成長を見守る地域の居場所となっています。

 

【伏見区】令和5年度「1日クッキングスクール」を開催しました!【8/31開催】

 物価高騰の影響の中、子どもの居場所が運営を継続していくにあたっては食材費を抑えることが課題の一つとして挙げられています。また、昨年度より、メニューに悩んでいるとのお声も活動者の皆様からいただいていました。

 そのため伏見区社協では、コストを節約しつつも子どもたちが喜ぶようなレシピの参考にしていただくことを目的とし、伏見区内で子ども食堂を運営されている団体を対象として、「1日クッキングスクール」(会場:ラ・キャリエール クッキングスクール)を開催しました。昨年度も大好評をいただいた本企画、今年度は6団体12名の方々にご参加いただきました。

 コスト節約も目指し、「コスパよし!子どもが喜ぶメニュー♪」というテーマでリクエストし、「肉たっぷりキンパ風巻きずし」「手作りチキンナゲット」「クレープシュゼット」の三品のレシピを教えていただきました。

 今回もまずはプロの先生にデモンストレーションをしていただき、調理の手順やコツを学びます。材料は比較的安価に手に入るもので代用されていたうえに、より費用を抑えるポイントについても教えてくださいました。

 その後はいよいよ調理にうつります。2団体が1グループとなり、デモンストレーションの内容とレシピをもとに調理をおこないます。職員も一緒に参加させていただいたのですが、さすが皆様手際がよく、てきぱきと調理がすすんでいきます。

 
 そしてできた料理、とってもおいしそう!


 調理を通じて皆様自然と緊張がほぐれ、食事中も会話が弾みます。なんと連絡先を交換された方も。
 笑顔溢れる時間でした。

また、アンケートでは以下のようなご意見をいただきました。
・同じように志を持たれた方と情報共有ができ、とても有意義な時間を過ごせました。
・講習と実習両方できたのも分かりやすかったです。
・メニューもバリエーションに富んでいてよかった。
・家でも作ってみたいと思うようなメニューで、思っている割には簡単に作れました。とても美味しかった。
・子ども食堂の時に1つずつでも出来たらいいなと思っています。

 今回のメニューもぜひ、子ども食堂で活用していただけたらと思います。
 ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

【右京区】活動を“ステキ”に魅せるために~右京区高齢者・子どもの居場所運営に関する情報交換会~を実施しました!【7/6開催】

 本情報交換会は、右京区内で活動する高齢者や子どもの「居場所」活動団体が参加し、各団体の運営状況に応じた活動情報を魅力的に発信するための手法を学ぶとともに、団体同士が分野分け隔てなく交流・情報交換を行う機会とすることで、それぞれの活動を発展につながることを目的として開催いたしました。(地域支え合い活動創出事業との共催)

〈広報研修〉「ワクワクを共有しよう♪魅力を伝える発信」
 講師:NPO法人 子育ては親育て・みのりのもり劇場 事務局長 森 淑子氏
 NPO法人 子育ては親育て・みのりのもり劇場 の事業の1つに、フリーペーパー「右京じかん」の発行があり、ひとに焦点を当てて右京区の魅力的な場所や団体等の情報を発信されています。講師の森さんには長年の取材のご経験を踏まえ、見本となるチラシや写真を用いながら「ワクワクを共有しよう♪魅力を伝える発信」の講義をいただきました。
 講義内容では、人物写真撮影の際に気をつけるべきことやSNS運用のポイントなど盛りだくさんの内容で、特に広報チラシの作成ポイントでは、「何を伝えたいか重要度に応じた情報配置が大切」や「使用する色やフォントの統一を意識すること」など、活動団体の皆さんが頭を悩ませることが多い点について詳しくお話しいただきました。
 最後に、「広報は対象者とのコミュニケーションだと思って、伝えたい対象を思い浮かべ、自分たち(団体)に合った方法で実施して欲しい」と締めていただきました。
 参加された皆さんからは、
 ・写真の撮り方などのコツも分かりやすかった。
 ・広報の仕方など今後の参考になった。
 ・パワーポイントを使われていたのが理解しやすかった。
 などの感想が聞かれるなど、今後の活動につながる学びの時間になったようでした。

 〈情報交換・交流〉
 情報交換・交流の時間では、ご自身の団体の広報について感じたこと・大事にしていること・現在の活動状況等を中心にお話しいただきました。
 「他の学区や団体の活動内容を普段知ることがなかったので、良かった。良い点など取り入れたい」、「近くで活動されている団体の方とお話することができ、どんな活動をどんな想いでされているのかを知ることができた」等の話があり、グループ内で各々の団体のチラシを見せ合う等、活発な意見交換が行われていました。
 
 アンケートからは、「それぞれの団体の活動紹介をしてほしい」「実際に活動の様子を見学できる研修会を企画していただき、利用されている方のお話をお聞きしたい」「パソコン関係の知識やLINEでの活動、呼びかけ等簡単な交流を学びたい」等のご意見・ご要望をいただくことができました。このようなご意見をもとに、右京区社協では引き続き活動団体の皆さまの活動に役立つ情報交換会等の企画を進めて参ります。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

【中京区】すまいる食堂を取材しました!

 「ただいま!」
 「お腹空いた!」
 子ども食堂が始まる時間になると、子どもたちの元気な声がたくさん聞こえてきました。

 すまいる食堂は、毎週第2金曜日に開催、地域の子どもたちにとって「小学校が違う友達もここに来れば会える」という居場所です。また、子育て世代のお母さん・お父さんたちにとっても、お互いの子育ての悩みなどを自然と相談できる居場所にもなっています。

 代表の坂本さんに活動に至ったきっかけや活動で大切にしていることなどをお聞きしました。
 すまいる食堂はこんな場所
  
小学校が違っても、楽しい場所、来たらみんなで遊べる場所、絆が深まる、つながる…そんな場所になったらいいなという思いで活動している。また、子どもたちだけでなく、一緒に来るお母さんたちも子育ての悩みなどを話し合える場でありたい。

 
活動の原動力は子どもたちが喜んでくれること
 子ども食堂の活動を始める前は子ども会を月1回やっていた。そこからママ友たちとのつながりで何かできないかなという思いがあり子ども食堂へ移行したことがきっかけ。子どもたちに喜んでもらうことが、私の活動の原動力になっている。

 活動で大切にしていること
 子どもたちにも楽しかったと思ってもらえることを心がけている。ひとつのお家だけではできない色々な体験をしてもらいたいと思い、ビンゴ大会、くじ引き、スイカ割りといったイベントを企画している。
  子育て中のお母さんたちとも自然な形でお互いが相談し合える関係で、逆に私も子育て相談をしたりして元気をもらっている。みなさんに楽しみにしてもらっているこの居場所を続けることを大切にしたい。 参加している子どもたちからも次々と「楽しい」という声を聞くことができるなど、坂本さんが大切にされている想いが、参加している子どもたちにもしっかりと伝わっているのが印象的でした。

 別の日には、”京都府「水生生物で川の水質を調べよう」”を、夏休みの宿題にみんなで取り組む機会として実施。
 子どもたちみんなで近所の川に集まって、生き物採集も実施。普段の子ども食堂ではできない体験に子どもたちも大はしゃぎで、川の生き物たちを捕まえていました。一緒に来ていたお母さんたちも混ざって、「カニがたくさんいた!」「この生き物はなんて名前?」と、みんながアットホームな雰囲気の中で楽しんでいました。
 
 「子どもたちに楽しんでもらいたい」「普段できないような体験をさせてあげたい」を大切に、「食べる」「学ぶ」「遊ぶ」活動に取り組まれている、すまいる食堂さんでした。
 坂本さんのインタビュー、参加している子どもたちの様子は動画でもご覧いただけます。ぜひご覧ください!

【中京区】子どもの居場所の交流会を開催しました!【7/21開催】


 近年、中京区内で子どもの第三の居場所が増えています。区内の特徴として、子ども食堂 のほかに不登校の子どもの居場所、学習支援の場などが多く、形態が様々であること、活動者もママ友同士のつながり、元保育士、児童館、NPO法人など多岐にわたっていることが挙げられます。そこで多様な活動をお互いに知ることや、各団体の思いの共有を行い気づきの 引き出しを増やすこと・団体間のネットワークの強化を目的に標記交流会を開催しました。
 当日は居場所団体14団体20名の他に、居場所開設予定者や学校関係者、行政関係者、地域団体など総勢40名にご参加いただきました。                             
                    ☁活動紹介☁
 活動紹介では、まず初めに朱八学区で子ども食堂をおこなう「すまいる食堂」さんと、学校に行きづらさを抱える子どもと親御さんの居場所を開設している「いばしょかふぇ」さん より活動の思いを共有していただきました。すまいる食堂さんの坂本さんからは「子どもた ちが楽しんで過ごしてくれることが一番」、いばしょかふぇさんの宅間さんからは「『なにしてもいい・なにもしなくていい』ということを居場所のコンセプトにしている」等、大事にしていることをお話いただきました。
 その後、出席していただいた活動団体から取組の一言PRをいただき、多種多様な活動者の思いを共有することができました。

                    ☁情報交換
 「参加者とつながるきっかけ」「どんな参加者(子ども)がいる?」「関わりの中で大切にしていること」というテーマで5つのグループに分かれて情報交換しました。活動者らは「子どもも大人も主体的に活動を決める場にしている」や「子どものやりたいことに寄り添う」、 「(居場所は)保護者の思いを受けとめる存在となる」等の意見があり、それぞれに気づきや 学びのある充実した時間となりました。                    ☁交流の時間
 最後は、ざっくばらんにお互いに名刺交換など交流の時間を設定。
 この交流の時間をきっかけに食材の協力(おすそ分け)につながった団体や、「今度(活動 を)見に行ってもいいですか?」という声も出ており、新たなつながりが生まれました。  その他、「いろんな人がいていい」「いろんな居場所があっていい」というキーワード等が でており、居場所団体がより活発につながっていくきっかけとなる場になりました。
 参加者の皆様からは、「交流することでほかの団体の熱心な活動を知りいい刺激になった」 という声や「イベントを企画したい」「見学ツアーをしたい」というような次につながる声も ありました。このような声も活かしながら、中京区社協では、今後も団体間のネットワークづ くりに向けた取組を続けます。

【下京区】居場所運営に関する情報交換会「いい空気で、いいつどい~効果的な換気方法について~」を開催しました!【6/16開催】

 下京区社協は、居場所運営に関する情報交換会を開催しました!〈支え合い居場所情報交換会と共催〉

 本情報交換会は①「新型コロナウイルスが5類に移行する中で、活動実施に向け、安心安全に活動するための情報提供」②「子どもや高齢者の居場所運営者が世代や分野を越えて情報交換、交流することによる、新たなつながりづくりや活動の発展」を目的に行い、11名の方にご参加いただきました。

〈内容〉
○講義「いい空気で、いいつどい~効果的な換気方法について~」
 講師:ダイキンHVACソリューション近畿株式会社 澤田 修弥 氏
○情報交換・交流(コロナ禍で新たに工夫したこと、他団体に聞いてみたいこと等)
○情報提供
 
〈換気の重要性を再確認〉
 講義では換気の目的や種類、効果的な換気方法についてお話いただき、「換気の工夫を知ることができた」「部屋の空気の流れの重要性を認識できた」「今後の活動に生かせそうな内容だった」等参加者の方からのコメントがありました。

 〈居場所団体間で積極的な意見交換〉
 担い手、活動資金、活動拠点、地域とのつながりや今後の予定等、各居場所団体の現状について様々な意見交換が行われていました。担い手について「担い手不足だったが、ボランティア募集をしたところ学生ボランティアとつながることができた」との話があった他、活動資金や保険に関する困りごとについては「助成金やボランティア保険が活用できるのではないか」等、参加者間でアドバイスをする様子も見られました。 

 情報交換会終了後も、参加者同士でしばらく意見交換をされる様子が見られ、アンケートでは「交流はとても大切。学びの場になっている」等コメントをいただきました。今後も下京区社協では、下京区の居場所等新たなつながりづくりや活動の推進に努めて参りたいと思います。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

株式会社フォーラムエンジニアリング様から中華麺のご支援をいただきました

 株式会社フォーラムエンジニアリング 様より、市内子どもの居場所づくり団体へ中華麺をご寄付いただきました。

 同社では製麺センターを組織され、障害のある方と一緒になって中華麺を製造されています。昨年度からこの中華麺をご寄付いただいており、今年度も継続してご支援いただけることとなりました。

 “小麦粉本来の自然風味を活かした麺「フォーラムめん」“は多くの子ども居場所づくり団体さんに喜んでいただいています。今回も、初めてご利用される団体さんや、すっかりリピーターになった団体さんなど、皆さんからご好評をいただくことができました。

 この度のご支援に厚くお礼申し上げます。

受け取られたみなさんの声

【南区】空き家バンク京都 子ども食堂を取材しました!

 「空き家バンク京都 子ども食堂」さんは、空き家バンク京都の皆さんを中心に運営されている子ども食堂です。

 これまで、月1回のお弁当配布だけでなく、時期に合わせたイベントとして、クリスマス会や餅つき、夏には夏祭りなど、参加者の皆さんに喜んでもらえるイベントを企画されています。
 
 取材日当日はあいにくの雨模様でしたが、この日はバレンタイン企画としてお菓子すくいが用意された他、コーヒー豆の焙煎の講師の方をお呼びして、焙煎したてのコーヒーを試飲したり、「『おかあさんといっしょ』4代目身体表現のおねえさん」のいとうまゆさんがゲストとして参加されたり、楽しい雰囲気があふれていました。

 SNSを使った情報収集や発信に力を入れることで、多くの支援物資を得る流れを作られています。また本業である空き家物件の内見等を通して得た様々な人とのつながりを大事にしておられました。

 そんな「空き家バンク京都子ども食堂」は、地域の方だけでなく、山科区や伏見区などの他区からも多くの人が参加されています。

 運営されている鈴木さん、井上さん、平木さんに活動に込める想いについてお話をうかがいました。

★誰でもどうぞ
 誰でも来ていただけるような子ども食堂をイメージしている。誰でも訪れやすい雰囲気、場所を作ることで、その中に一人二人でもひとり親家庭や貧困を抱える家庭などに届いていればいいと思って活動している。

★大切にしていること
 まず自分たちが楽しむこと。自分たちが楽しまないと子どもたちに伝わってしまう。楽しんでこそ子どもたちにもワクワクが伝わると思う。

★空き家バンク京都子ども食堂の役割
 私たちが活動の周知告知を強くしていき、どういった形で運営しているのかを世間に知ってもらうことで、他の子ども食堂にプラスに働くようにしたい。企業・個人・団体に子ども食堂への関心を持っていただくこと、子ども食堂も知っていただくことで、子ども食堂全体が協賛を受ける流れを作ることが私たちの役割だと考えている。
 私たちは、たくさんのご支援をいただくことで活動ができているが、他の子ども食堂ではそのような手段がないところもたくさんある。皆がチームという考えで、私たちにできることがあれば協力したい。

 自分たちの活動が、子ども食堂全体が充実に発展させていきたいという思いを語ってくださいました。今後は、子ども食堂を知っていただくことをコンセプトとした誰もが入りやすい形のカフェも運営していきたいとのことです。
 これからの空き家バンク京都子ども食堂さんの活動が楽しみになりました!

 今回のインタビューの様子は動画に収めておりますので、そちらもぜひご覧ください。

【右京区】おいでやす食堂を取材しました!

 現在、多様な担い手により活動が広がっている子ども食堂… 
 今回は、京都市西院老人デイサービスセンターを拠点とする「おいでやす食堂」を取材しました!

 「おいでやす食堂」は、施設の職員さんが地域の人たちと一緒に立ち上げた、「みんなの居場所制作委員会」が母体となる子ども食堂です。
 以前は子ども達が施設を訪れ、食事をしながらデイサービスの利用者さんとの交流もあるなど賑わっていましたが、コロナ禍により一時休止を余儀なくされました。
 しかし、活動者のみなさんの「コロナ前に来ていた人とのつながりを切ってはいけない」という思いから、現在はテイクアウト方式で活動を継続されています。

  活動者のお一人であり、施設職員の田端さんにお話をお聞きしました。

 ●つながりについて
 田端さん「つながりを絶やさないためにテイクアウト方式に切り替えて3年経ちましたが、徐々に以前のつながりが戻ってきていると感じています
 「コロナ前から参加していた人のつながりによって、参加する人がまた戻ってきたのが嬉しいですね

 ●多世代の交流拠点として
 ここの特徴はデイサービスの利用者さんも準備作業に参加されていることです。
 現在、テイクアウト方式で提供しておられるカレーライスの仕込み作業はなんと利用者さんが行っているとのことでした。皆さん、楽しくおしゃべりしながら慣れた手つきで野菜の仕込み作業をされておられました。
 このように利用者さんも子ども食堂の参加者のひとりとなっています。

 田端さん「子ども食堂としてはいますが、実際は子どもだけでなく、多世代が交流する場所、地域の色んな方の居場所になったらいいなという気持ちで活動しています

 少しずつコロナ前の日常が戻りつつある現在、いずれはいろんな世代の人が交流しながら食事を取る以前の形式に戻していきたいとのことです。
 お互いが助けあったり、遊んだりする以前の光景が見られる日がまた見られるかもしれませんね。

 利用者さんによる準備作業が始まった経緯や、その思いについてお話しいただいた内容を動画でまとめましたので、こちらもぜひご覧ください。

1 2 3 4 6