【中京区】子どもの見守り交流会~夏休みの子どもたち~を開催しました【7/10開催】
中京区では、子どもの居場所の情報交換会を通じて団体同士の横のつながりが少しずつ強化されてきました。その中で、子どもの居場所団体や子どもに関わる施設の方から「中京区で子どもを見守る関係者とつながれるあたたかなネットワークがあれば」という意見が多くあり、地域の学区社協の役員さんや、保育施設、小学校、行政の皆様を対象に周知し今回の見守り交流会を企画しました。また、小学校の先生の方からも「小学校は夏休みの子どもたちを送り出すのが心配なこともあります。」というお言葉もあり、夏休みをテーマにこの時期に設定させていただきました。当日の様子をご紹介します。
「更生保護施設とかつて子どもだった人たち」
今回の会場は、中京区社会福祉協議会ではなく、中京区社会福祉協議会から少し南に行った更生保護施設盟親という場をお借りして実施しました。更生保護施設盟親では、犯罪や非行に陥った人たちに対して、「あたたかく迎える」「あたたかい布団を」「あたたかい食事を」を大事に地域や社会とのつながりを支援されています。更生保護施設にいる人たちも、かつて子どもだった人たちです。子ども時代に、困りを感じていた人も少なくありません。その中で、交流会に入る前に、更生保護施設盟親の松平施設長に子どもの居場所とのつながりについてお話いただきました。
更正保護施設について学びや思いを深めたあとに、交流会をスタートさせました。交流会ではまず、テーブルごとの交流に入る前に、オリエンテーションとして3つの団体から話題提供をしていただきました。
「小学校からみた夏休みの子どもたちの姿と夏休み前の取組」
小学校では、コロナ前までやっていた学校を開放する夏休みの取組が減っていると朱一小学校の志村先生はお話されました。その中で、夏休み送り出すことに対して、気になることもある。子どもや保護者がしんどくならないよう、情報提供など行っていきたいとされ、学校が子どもの居場所の情報を知ることの重要性についても確認しました。
「地域の夏休み期間の取組」
昨年度、夏休みの子ども向けに宿題カフェを行っていた本能学区から実践報告をしてもらいました。
宿題カフェは、小学生が大学生や高齢者に見守られながら宿題を行う活動です。本能学区社会福祉協議会が場所を提供し、活動の中心メンバーは同志社大学のサークルUnivateです。家では宿題について集中できない子どもたちが1-2時間見守られながら学ぶ活動で、保護者の方も助かるという声が多かったと言います。活動紹介の後は、本能学区社会福祉協議会の乾会長から、学区社協が子どもの居場所事業をする意義についてお話いただきました。
「子どもの居場所の夏休み期間の取組」
最後に子どもの居場所を代表してReframeの朝倉さんより、夏休みの活動についてお話しいただきました。夏休みの子どもたちにとって、経験となるようなキャンプや、工作など体験学習を大事にしているというお話や、地域の方にも参加してもらえる夏祭りを行っている紹介をしてもらいました。「不登校の子の中には、学校がある期間は、家から出ていることを後ろめたく思う子どももいます。家にこもらず、外に出ていいということを伝えている」とお話されました。
いよいよグループに分かれての情報交換です。今回は近隣学区の団体や地域支援者、関係機関がグループになりお話をしました。テーマは夏休みの子どもたちです。夏休みの子どもに対して、中京区での課題や取組について話し合いました。その中でどのグループでも出た意見が「適切な情報を子どもや保護者に伝えたい」という思いや、「地域の中での横のつながりをつくり顔の見える関係性を持つことが大事」というものでした。
最後に中京区民生児童委員会の鵜飼会長から、「子どもの居場所団体や地域支援者などが、可能な限りお互いが多様な情報を持ち合う。そして、それを何とか子どもと家庭に届けたい。そして、子どもと家庭が、『今日はちょっと絵が描きたいからあの場所にいってみよ』『今日はちょっとお腹がすいているから、あそこの居場所にご飯を食べにいこう』というように自由に選択できることがもし可能であるならばそれはそれで一つの動きとなっていくだろうと思います。」とお話してくださり、この動きは今の中京区だからできることなのではないかとし、団体の横のつながりの重要性を再確認しました。
今回の情報交換会で、子どもに関わる人たちのネットワークづくりの第1歩になっていればと考えています。
【左京区】令和6年度 子どもの居場所情報交換会を開催しました!【7/25開催】
左京区社協では、令和6年7月25日(木)に「子どもの居場所情報交換会」を開催しました。
当日の様子をニュースレターにまとめましたのでご覧ください。
【上京区】令和6年度「上京こども応援団」交流会を開催しました!【7/29開催】
7月29日(月)上京区総合庁舎にて、【令和6年度「上京子ども応援団」交流会】を開催し、上京区内の子ども食堂や不登校の親の会のスタッフ、学習支援、子どもの遊び場など運営されている方、地域でこれから子ども食堂を始めたい方、幼稚園の先生など、様々な立場から26名の方にご参加いただきました!
今回の交流会では、特にテーマを設けず、「この場に期待すること」「現在の活動のこと」「寄付金の活用」などについて、対話之町京都ヲ目指ス上京の小畑あきら氏を講師としてお招きし、参加者全員で対話会を行いました。
【交流会の様子】
第1部では、「この場に期待すること」「現在の活動のこと」等について、皆さまからご意見を頂き、情報交換を行いました。
・上京区で育つ子どもたちの将来のために、皆で何ができるか考えたい。
・居場所に来てくれた子たちに楽しんでもらいたい、またその保護者の方には肩の力を抜いてもらいたい。
・親がにこにこしていると子ども達も嬉しいと思う。そのためにも、親御さんにはホッとする時間をつくってあげたい。
・参加者が少なく、困っている。子どもとどうやったら出会えるか考えている。活動されている皆さんの経験を聞きたい。
・居場所を運営していく中で、参加される方にとって「最初の第一歩」を踏み出すことがなかなか難しいように思う。そのためにも、細く長く活動を続けていき、安心安全である居場所だと思っていただけるように、SNS等で活動を発信し、どんな活動をしているのかよく知ってもらう必要があると思う。
トーキングサークルの中心には、ミーとスナフキンが話の聞き役で真ん中に居てくれています。
話をする人がミーを持ち、ミーを持っている人だけが話すことが出来るシステム。ミーを持っている人以外は聞き役に回ります。
参加者の方からは、「ミーを持つと話したい気持ちになった」「スナフキンの背中に哀愁を感じますね」「スナフキンの背中、貯金箱になってるんですね」など、和やかな雰囲気に。
第2部では、「寄付金の活用」について皆さまからご意見を頂きました!
・元小学校を活用した居場所づくり
・メタバースのような空間を作り、直接人と合わなくても人と人が繋がれる仕組みをつくる
・子ども達の安全を守るために、街中にとびだし坊やを設置するのはどうか?
・上京区内の居場所が載っているマップを作成し、区内の居場所が一目でわかるようにする
・居場所のスタンプラリーの実施(毎年恒例?)
また、アンケートでは以下のようなご意見をいただきました。
〇第1部 交流会について
・知らないだけで思いをもって活動されている方がたくさんいるんだなと思いました。
・様々な立場の方が集まっておられ意見が出されたものを聞くことで、刺激を受けました。なかなか多勢の方の話を聞く機会がないので良かったです。トーキングサークルの型だったからこそだと思いました。
・最初かたくるしかったものが、何周かすすむにつれて話が出るようになり、本音を出すということの大切さを知りました。
・自己開示できる場、しやすい場をつくり、つながるきっかけづくりをしていくという流れをつくるのが大事と感じた。
〇第2部 交流会について
・コミュニティースペース、子供がテクノロジーに触れられる場、元小学校のプールを活用した農園
・分配ではなくでっかい拠点をつくる、上京で一つの事業をつくる「上京食堂」、お金を生む、増やす原資
・上京区内の居場所が載っている、「居場所マップ」の作成(Web上ではなく紙ベースで)
・スタンプラリーは所謂”居場所”だけでなく、商店や保育園、幼稚園など、子供が行けることころならどこでも含むものが良いなと思います。また、折角1人1台端末を持っている時代なので、「上京区の子ども+教育関係・支援者だけが使えるSNS」があれば面白いなと思いました。
上京区社協では、引き続き活動団体の皆さまの活動に役立つ情報交換会等の企画を進めて参ります。今後の企画についてのご意見も募集しておりますので、上京区社協までお気軽にお問い合わせください。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
【中京区】子どもの居場所とであう「であいひろば」を開催しました!【6/16開催】
6月16日(日)に子どもの居場所とであう「であいひろば」を開催しました💛
12月に大盛況で終わった「いばしょクリスマス会」ですが、たくさんの人が来てくださったこともあり、ひとりひとりとのお話が丁寧にできなかった反省もありました。
気になる方や、相談まではいかないけれどお話を聞いてみたいなという方向けに、もうすこしゆっくりした空間でイベントを実施できないかというのが、今回のであいひろばの企画の始まりでした🌱
であいひろばに向けて、タイトルや企画内容、広報先など、実行委員会を開き話し合いました。合言葉は「1回やってみよう!あかんかったらまた考えたらいいよね」で、やってみる気持ちを大事に企画しました😊
であいひろば当日は、お昼から出展団体とボランティアの皆様との打ち合わせや顔合わせをし、思いの共有をしました。地域の役員さん、団体さんなど様々な立場の方と意見交換をしました!
いよいよ13時から開始すると、区内外から77名の参加者が来てくださりました。相談コーナーの参加者からは、「子どもの居場所を探していましたが、私がまず居場所を求めてもいいんだと思えました」と笑顔で帰られるお母さんもいました。
子ども文庫では、最初は読み聞かせを聴けなかった子どもたちも3回目には集中して聞いている姿や、学校に行けない子たちが制作に集中する姿もありました。また、初めは、このであいひろばの会場に足を入れるのに時間がかかったお子様もいました。帰りには満面の笑顔で帰っていかれました。
様々な立場の団体が集まることで、色んな人が、自分らしくいられる場や人にであうことができるような取組になりました。終わった後は、実行委員会で振り返りを持ち、こういった取り組みを継続できたらいいなという思いを共有しました。
中京区社会福祉協議会 TEL:075-822-1011 FAX:075-822-1829
社会福祉法人 京都市中京区社会福祉協議会 – 京都市中京区社会福祉協議会の公式ホームページです
「つながり、ささえ、ふれあう中京のまち」 (nakagyo-syakyo-kyoto.jp)
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【山科区】山科ひまわり食堂を取材しました
【子どもの居場所】「山科ひまわり食堂」が再開されました!
4月26日(金)「山科ひまわり食堂」が香東園やましなTSUBAKIにて開催されました!
コロナ禍での活動休止を経て4年振りの再開となりました。
この日のメニューは、カレー、スープ、サラダです。
山科地区更生保護女性会と香東園やましなTSUBAKI(カフェ)のスタッフ、大学生のボランティアのみなさんが愛情を込めて調理・配膳してくださっています。
再開初日ということでスタッフの方は「誰か来てくれるかな?」と不安そうにされていましたが、開始時間になると、続々と訪問者が!
親子連れやご近所の方、小学校高学年の男子グループなどとてもにぎやかでカフェ内が笑い声でいっぱいになりました。
「おいしい!」「いっぱいたべや~」など微笑ましい会話も聞こえました。
次回「山科ひまわり食堂」は5月24日(金)17時~18時半に実施されます。
詳しくはチラシをご覧ください!
【右京区】おかわり食堂を取材しました!
おかわり食堂は、右京区の母子生活支援施設「野菊荘」で、小学生を対象に、毎月第3土曜日に開催されています。11時半になると続々と子どもたちが集まりはじめ、好きな部屋やテーブルに座りはじめます。取材日の献立は「三色丼」。みんなで食べるご飯は本当に美味しく、「おばちゃん!おかわり」との声もあちこちから聞こえてきます。また食事の順番待ちする子や、食後にも子どもたちが楽しめる場として開放している「学童室」からも、子どもたちの楽しそうな声が絶えません。
そんな「おかわり食堂」は、野菊荘、京都市山ノ内児童館、山ノ内民生委員・児童委員協議会とで協力し合い、運営されています。
今回の取材では、野菊荘からは池田さん、田中さん、山ノ内児童館からは、三浦先生、山ノ内民生委員・児童委員協議会からは伊藤会長と東海主任児童委員にお話しをお伺いしました。
〇活動を始めたきっかけを教えてください。
ご両親が共働きで、土曜日に1人で食事をする子どもがいることや、そもそも食への興味が薄いような子どもの数が増えてきている中で、そのような子どもが友達と楽しく食事が出来る場所が提供できたらなという想いと、地域の小学生や保護者の方々に地域の子育ての拠点として認識してもらいたい想いで始めました。
〇民生委員が関わることになったきっかけを教えてください。
第1回目の時に孫が行きたいというので保護者として連れてきたところ、「民生委員さんが来られた!」と言って職員の方々に快く迎え入れて頂き、中の様子を見る機会がありました。そこでこれは主任児童委員に伝える必要がある!と感じ、その日に状況を報告したところ、主任児童委員もぜひ次回から関わりたいと希望されたことがきっかけで今につながっています。
後々、野菊荘からは、本当は最初から声かけてお手伝い頂けたらと思いつつ、民生委員の負担になってはいけないと思っていたので、民生委員から協力の申し出を頂き大変喜んで頂けたと聞いています。
運動会やふれあいまつり等、外に居る時でも子どもたちから「おかわり食堂のおばちゃんや」と声かけしてくれることが嬉しいです。また角家で「おかわり食堂」のポスターを掲示していることもあり、子達が楽しそうに子ども食堂を話題にしてくれている声が聞こえることもあります。それを聞くと、やっていてよかったなという気持ちになります。
〇子どもたちに広がったきっかけを教えてください。
食事をする場所だけではなく、その前後で施設の学童室を開放して、子どもたちが遊んで帰ったり、お友達と待ち合わせをしたりできるスペースを一緒に設けました。それが、ただご飯を食べてさよならではなく、残って同じ年の子達と遊んだり会話したりすることができるようになり、施設がそうやって過ごせる場所の1つとして広まったのではないかと思います。
〇活動する中で嬉しかったことを教えてください。
低学年時に学童にきていて卒館した子達がこれまでは見えづらかったですが、今高学年になって「おかわり食堂」に来てくれています。それが居場所となっていることが実感でき大変嬉しく思います。卒館後もつながりがもてて、見守りが出来ることができる点は良かったし、安心できます。
〇大事にしていることを教えてください。
おかわり食堂の中で支援の必要な子どもを把握して、野菊荘と山ノ内児童館で地域支援として行っている学童保育や学習支援等の事業に案内し、「切れ目のない支援」を大事にしながら取り組んでいます。
本当に多様な「つながり」がうまれる魅力的な活動だと感じました。
活動者インタビューは動画でもご覧いただけます。ぜひご覧ください!
【上京区】あすにこ食堂を取材しました!
あすにこ食堂は、サービス付き高齢者向け住宅「咲あん上京」を会場とし、令和5年4月に立ち上がった新しい子ども食堂です。代表者の佐々木さんの「参加してくれた子どもたちが笑顔で過ごしてほしい」「明日も笑顔でいてほしい」という想いは団体名の由来にもなっています。
◆立ち上げのきっかけはどのようなものでしたか?
自分が子どもと関わる中で抱いた想いが原動力になっています。
「大人が子どもの声や意見を正しく受け止めるためにはどうすればいい?」「世の中には声をあげたくても出しにくい子どもがいるのではないか」
そんな想いから、子どもの声を受け止める場として子ども食堂を立ち上げました。
◆「咲あん上京」が会場になったきっかけはどのようなものでしたか?
ちょうど「咲あん上京」で子ども食堂をしたいと考えていた方がおられて、上京区社協さんにマッチングしていただき、この施設を使って開催することができました。その方も今や「あすにこ食堂」の一員として欠かせない存在です。
◆活動するうえで大切にしていることはなんですか?
子どもが成長する過程では、様々な大人との関わり・経験が子どもの成長過程において大事だと学びました。「あすにこ食堂」が地域の大人とたくさん触れ合うことができ、地域で子どもと関わることができる場にしていきたいですね。
また、ここはなるべく間口が広い場にしたいと思っています。もしかしたら来てくれる子どもの中には生活環境が良くない子がいるかもしれない。その子のシグナルを見逃さないようにしたいと思っています。
◆今後の意気込みについて教えてください。
自分が子ども食堂を開催してみて分かったことですが、子どもたちに対する解釈は自分なりのものしかなく、それが個々の子どもたちにとって正解か不正解かは分からないということです。自分たちだけでは分からないから、子ども食堂・子どもの居場所同士が横につながって考えていくことが大事だと思い、京都市内で子どもの居場所同士のネットワークを作りたいと考えています。そのためには、まずは「あすにこ食堂」と自分をもっと知ってもらうことが必要だと考えています。
ご自身の体験を元に、「子どもの声を受け止めるために」「明日も笑顔で過ごしてほしい」など熱い想いを抱き、たくさん子どものことを学びながら活動されておられました。
インタビューは動画でもご覧いただけますのでぜひご覧ください!
【市域】情報交換会(ラウンドテーブル)を開催しました【12/12開催】
令和5年4月に施行されたこども基本法では、子どもの権利の尊重を理念に位置づけ、子ども施策の策定、実施及び評価にあたり、子どもの意見を反映させるために必要な措置を講じることが定められました。私たちは、子どもの最善の利益を実現する観点で、子どもの意見表明と参加を大切にした地域や社会をどのように創っていくかが問われています。
本事業においても、子どもの意見をどのように居場所づくりに反映し、子どもの参加をどのように具体化することが、子どもの相談・救済につながる「気づき・見守り」機能の支援のあり方にもつながると考えています。
このような問題意識のもと、今後の子ども施策や本事業の推進を図るうえで何が必要で効果的か探るため、市民・地域活動や施策づくりに関わる皆さまをお招きして、ラウンドテーブルを開催しました。
〈参加者〉(順不同)
土肥潤也さん (NPO法人わかもののまち)
村井琢哉さん (特定非営利活動法人山科醍醐こどものひろば)
宇野明香さん (特定非営利活動法人happiness)
宅間和美さん (京都子どものミライ作り・ポレポレ)
竹田明子さん (京都市ユースサービス協会)
冨田泰行さん (京都市児童館学童連盟)
三宅正太さん (山科醍醐こどものひろば/ファシリテーショングラフィッカー)
オブザーバー:京都市
事務局:京都市社会福祉協議会 地域支援部
1 「こども・若者参画と意見反映」について
発題:土肥潤也さん(NPO法人わかもののまち 代表理事)
第1部では、こども家庭庁こども家庭審議会の委員を務めるなど、子ども・若者の意見表明と参画に学識を有する土肥潤也さんから、子ども施策に関する国の動向や、全国的な実践についてお話をいただきました。
○こども大綱について
こども基本法に基づくこども大綱では、子どもの意見反映と参画が基本方針のひとつになっています。ミスリードになってはいけないのが、「子どもの意見を聴く」とは子どもの意見を何でも聴けばいいということではなく、出来ないことは出来ないと言い、その理由を伝えることです。こども家庭庁では、大綱の答申策定にあたって、3千件以上のこども・若者の意見を聴いていますが、反映できない意見はその理由も説明しているなど、聴いた結果のフィードバックを行っています。子ども・若者をともに社会をつくるパートナーと位置づけ、対等な関係で意見交換を行っている点が意義深いといえます。
○こども・若者参画について
他都市の子ども・若者参画の事例では、まちづくりに対する問題意識を持った高校生と地元市議会議員との意見交換や、若者議会を設置して図書館のリノベーションにつなげるなどの取組みが行われています。
こうした体験が徐々に積みあがることによって、子ども・若者に社会参画の意識が芽生えていくのではないでしょうか。実際に子ども・若者の社会参画の実践があった他都市の調査では、「将来、社会のために役立つことをしたい」と答えた割合が非常に高いという結果が出ています。
○意思形成支援について
これまでお伝えしてきたような子ども・若者の意見反映のためには、彼らが本音で意見を言えるような社会を創ることが大切です。子どもたちは大人の顔色を伺いながら意見を言うこともあるのではないでしょうか。本音の声を聴かないと本当の「意見反映」ではありません。
また、意見を言うことはひとつのスキルでもあるため、ある程度のトレーニングが必要になります。まずは身近な問題から意見を言えるような環境づくりをしていくような意思形成支援がこれからのポイントだと考えています。
2.情報・意見交換「子ども施策等における子ども・若者の意見表明と参加について」
第2部では、土肥さんのお話を受けて、「本当に意見を捉えるとはどういうことか」「子ども・若者たちと対等であるとはどういうことか」などについて、出席者それぞれが自身の実践の場も振り返りながら、意見交換を行いました。
○土肥さんのお話を聞いて子どもだけでなく、若者の意見にも言及されている点が心強かったです。自分の言葉を紡いでいくような意見形成の場づくりにこだわりを持ちたいと思いました。
○大人でも周囲の顔色を見て発言することがあります。大人ができないことを子どもが実現していくのは難しいと思うので、「なぜ意見が言えなくなるのか」という問いが大事だと考えました。○子ども食堂では、集団のルールに対する子どもの「嫌」「やりたい」という声を聴いて、しっかりと話し合うことを大切にしています。そうしていくことが子どもの意見表明につながると考えています。
○本音の声をどう引き出すかはずっと課題にしています。集団のルールに対する子どもの「やりたくない」といった声も、その子の本音として受け止め、理由をしっかり確認していくことが大切だと思っています。前向きな声ばかりでなく、いろんな声をどのようにキャッチするかが子どもの本音の声を受け止めることにつながるのではないでしょうか。私たちの居場所でもそのような環境を創っていきたいです。
○自らの実践の場が大人の理想だけを実現した場所になっていないか、どれだけ子どもたちの意見を反映できているか、あらためて見つめ直してみようと思いました。
○子どもたちが身近にあるほど、自分がその子の限界を勝手に決めてしまっているのではという気づきになりました。
○他都市の事例にあったように、子どもと一緒に議論を重ねることが素敵なまちづくりにつながっていくことを地域から発信していくタイミングになっているのではと思います。
今回、国の動向や全国の実践について理解を深めるとともに、子どもが意見表明・意見形成しやすい場のあり方などについてそれぞれの立場からの情報交換が行えました。
参加者から出た意見を踏まえ、権利の主体である子どもにとっての居場所について、継続的に議論する機会を設けていきます。
参考:三宅さんによるグラフィック・レコーディング
【市域】子どもの居場所 講演&ラウンドテーブルを開催しました!【1/28開催】
「子どもの居場所がもつ価値」について学ぶとともに、登壇者との具体的な情報交換を通して、子どもの居場所づくりのあり方を深めるシンポジウムを開催し、子どもの居場所づくりに取り組む活動者を中心に、約80人が参加しました。
1.講演「子どもの居場所がもつ価値」
まず、はじめに湯浅誠さん(認定NPO法人こども食堂支援センター・むすびえ 理事長)より、「子どもの居場所がもつ価値」について講演いただきました。「皆さんは居場所がいくつありますか?」など、時折参加者に投げかけながら、子どもの居場所が拡大してきた背景なども交えお話いただきました。
●そもそも居場所とは何か
居場所の定義は本人が決めるものであり、「心がほっとする」「自分を出せる」など様々です。ただ、概ね共通として、誰かにちゃんと見てもらえている、受け止められている、尊重されている、つながっている、といったことをその人自身が感じられるような関係性がある場が「居場所」になり得るといえます。
●なぜ居場所をつくるのか
あえて誰かの居場所をつくろうとする動きが「居場所づくり」だと考えています。その背景は、十数年前の地域にはあった駄菓子屋や空き地等、「結果として誰かの居場所になっていた場所」が減ってきたことを受けて、人々がつながれる場所を増やしたいと思う人が増えてきたことではないでしょうか。
居場所の定義を「本人が決めるもの」と言いましたが、誰かの大事な居場所になったらいいなと思って場づくりをすることはできます。それが居場所づくりであり、子どもの居場所づくりに取り組む活動者の皆さんがやってこられたことなのです。
●子どもの居場所はどんな価値を持つか
「子ども」にとっては大人への信頼感につながる場であること、そして運営者にとっても、「やりがい・生きがい」になっている場合が多いなど、参加者全体に対する価値があります。そして最後に、地域全体に対する価値。居場所を通じて地域の中で関係性が増えれば、子どもも大人も自己肯定感が高まるなど好循環につながっていくことが考えられます。
このように、子どもの居場所がもつ価値を意識し、より多くの人に日々の手ごたえや実感を伝えることが重要です。
2.ラウンドテーブル
後半では登壇者ごとに4つのテーブルに分かれ、それぞれのテーマに応じて参加者と意見交換を行いました。
各テーブルでは、参加者から普段の活動における悩みについて相談があったり、登壇者の活動に関心を寄せた質問があがるなど、短い時間の中ではありましたが活発な意見交換が見られました。
参加者からは全体を通して、
「居場所づくりとは、誰かの居場所になったらいいなと思って場を作る事であるとの説明がしっくりきた」
「すべての子ども達が(そのまわりの大人も関わる私たちも)幸せに向かっていけるように少しでも手助け出来ればいいなと思いました。」
「各団体のホームページを読むだけでは理解できない事もあり、Face to Faceの重要性を改めて感じました」
など多くのご感想をいただき、子どもの居場所づくりについてあらためて考えることができたり、それぞれの関心に合わせたテーマで個別具体的な話ができたりといった学びの多い機会となりました。
参考:三宅さん(特定非営利活動法人山科醍醐こどものひろば/ファシリテーショングラフィッカー)によるグラフィック・レコーディング
【伏見区】「伏見区子どもの居場所助成金活用セミナー」を開催しました!【1/12開催】
1月12日(金)に伏見区社協では、区内で子ども食堂を運営されている団体を対象に「伏見区子どもの居場所助成金活用セミナー」を開催しました。
日頃皆様からご相談いただく中で圧倒的に多く寄せられるのが、助成金に関するご相談です。その中で「助成金の探し方がわからない」「申請書作成が難しい」といったお声をよくいただくため、みなさまに助成金制度について学んでいただける機会をつくりたいとの思いでこのセミナーを企画しました。
そして今回は特定非営利活動法人きょうとNPOセンターの土坂のり子様に講師としてお越しいただき、アットホームな雰囲気で講義が始まりました。
まずは助成金制度をより柔軟に活用していただくための基本を教わります。
助成金制度の仕組みや種類などについて丁寧に解説がありました。
その後は助成金の探し方について、要綱に赤ペンをつけながら、助成団体が申請団体に何を期待するのか、どのような団体に助成したいのかを紐解きます。
最後に申請書の書き方について、先生からポイントを教えていただきました。今回は時間の関係で実際の作成は割愛となりましたが、どの項目なら自身で作成できそうか、その項目は手助けが必要かを各々で分析しました。
また、アンケートでは以下のようなご意見をいただきました。
・知っているつもりになっていたこともあり、この講座に参加できてよかった。
・資料の作り方がすばらしく、説明も大変分かりやすかったです。
・事前シュミレーションが出来たので、ありがたかったです。
・講義の中では参加者からの質問もあったりと、大変有意義な時間でした♪
・具体的な質問をできて良かった。
・分かりやすくて良かった。私でも申請書、書けるかなと思えました。
今回の講義を経て、どんどん助成金申請にチャレンジしてもらえたらと思います。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
【中京区】「いばしょクリスマス会」&報告会を開催しました!【12/17•1/30開催】
12月17日に中京区内の子どもの居場所団体、地域関係者とともに「いばしょクリスマス会」を開催しました🌲
中京区では、7月に子どもの居場所の交流会を行っており、その際にReflameの朝倉さん、京都・子どものミライ作りポレポレの宅間さんから「子どもの居場所をもっといろんな人に知ってもらいたい」「区社協と一緒になにかできないか」という声をいただいていました。そこで、困っていても困っていない顔をして来ることができる場をつくること、子どもの居場所を知ってもらうことを目的に「いばしょクリスマス会」を企画し実施しました。
今回の「いばしょクリスマス会」は「みんなで一緒に作ること」を大事にして、計5回の実行委員会、1回の出展者会議を行い、準備を行いました。当日の飾りつけから片付けまで、団体の皆さんとアイデアを出し合い、同じ空気感と達成感を味わうことができました⛄
協力の方法は、当日の参加だけでなく多くの団体が「いろんな形で参加できること」を大事にしました。当日参加ができない団体には「いばしょの紹介ボード」を作成し、掲示しました。
すまいる食堂からは「当日は参加できないけど何か関わらせてもらいたい」と声をいただき、クリスマスツリーの飾りつけを作成していただきました。
子どもの居場所団体以外でも、京都三条会商店街振興組合様から物資の提供をいただき「どうぞ会」を開催したり、学区社協や大学生にもボランティアとして来ていただきました。
また、広報面では学区社会福祉協議会、私立保育園長会や小学校長会中京支部、民生児童委員協議会でも広報を行っていただき、12月には中京の街じゅうに赤い「いばしょクリスマス会」のポスターが溢れていました。
1月30日には、「いばしょクリスマス会」報告会として、参加した団体も参加していない団体もざっくばらんに話し合う会を開催し、子どもの居場所関係者、行政、児童館、保育園、地域関係者など39名の参加がありました。
「いばしょクリスマス会」に当日参加した団体からは「1つの団体ではできないことが区社協と一緒にだからできた」「区域をあげて啓発していくことが大事で、次年度以降も継続したい」という声があがりました。参加していない団体からは「次年度は何か関わりたい」「うちの団体はこんなことできるで」「中京区でネットワークをつくりたい」などの声が上がり、中京区の子育て支援をみんなでよくしていきたいという思いを共有しました。
また、学区社協の会長からは、「もっと地域も子どもの居場所とつながっていきたい」「次年度やるならもっとこうしよう」といった声が出て、立場や組織の垣根を超えて話合うことができ、役員の皆さんも次年度以降の開催に前向きです。
「いばしょクリスマス会」をきっかけに、様々な強みを持った立場の人が共に考え、つながることができました。
中京区社会福祉協議会 TEL:075-822-1011 FAX:075-822-1829
社会福祉法人 京都市中京区社会福祉協議会 – 京都市中京区社会福祉協議会の公式ホームページです
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【山科区】「大人カフェ」を開催しました!【2/1オンライン開催】
2/1(木)に、オンラインにて、まちのちゃぶ台ネットワーク山科と山科区社会福祉協議会の共催で「大人カフェ」を開催しました。山科区周辺で現在子ども食堂をされている人、これから活動を始めてみたい人、子ども食堂に関心のある人など10人が集まりました。
〈内容〉
◎オープニング・チェックイン
チェックインでは、ひとりひとり自己紹介と今日期待していることを共有しました。「こんな子ども食堂をしています!」「将来的にこども食堂をしてみたいです」「お話が聞けるのが楽しみです」とお声を聞かせていただきました。
◎実践報告:泉ハッピー食堂 代表 李忠奎さん
山科区の子ども食堂「泉ハッピー食堂」より李さんにお越しいただき、これまでの取組についてお話していただきました。
泉ハッピー食堂はKYOTO泉チャーチ教会員と地域のボランティアによるNPO団体が主体となっています。「地域と共に生きる教会」を目指した活動の一つとして、2021年にお弁当販売形式としての子ども食堂がスタートし、現在は食堂形式となっています。
子ども食堂以外の地域での活動にも積極的で、鏡山学区社会福祉協議会と連携するなど「地域と共に」を大切にされておられます。
◎参加者からの質問・感想の共有
実践報告の後、休憩時間にチャットで一言ずつ質問や感想をいただき、ひとつひとつの話題を取り上げました。一部ご紹介します。
*人気メニューはありますか?
→揚げ物が人気です。家ではなかなかできないからだと思います。
*子ども食堂に来る子どもの共通点はありますか?
→低学年や幼稚園の子どもと保護者が親子で来ることが多かったですが、学区社協主催のイベントでの広報の結果、高学年の子どもが友達と一緒に来ることが増えました。
*子ども食堂で食事提供以外にしていることはありますか?
→物品配布をしています。過去に本の読み聞かせをしたことがありますが、人手が足らないので今後は講師を招くなど工夫してもっと楽しい場所にしたいです。
◎チェックアウト
皆様から最後にコメントをいただきました。
*教えてもらうことが多くありました。1年1年が大きな積み重ねですね。勇気をもらいました。や
はりスタッフも楽しい場所であることが大切だと思います。
*メニューづくりや準備など大変さに共感しました。有意義な時間でした。
*悩んでいるのは自分たちだけではないと思いました。
*子ども食堂を立ち上げたいと考えていたけど、まずはボランティアとして参加する方法もあるの
かもと気づきました。泉ハッピー食堂をぜひお手伝いできればと思います。
話しやすい人数で、参加者してくださった方の声をたくさん聴くことができました。
今回の大人カフェが、活動の幅がひろがるアイデアや子ども食堂に目を向けるきっかけになれば嬉しく思います。
【左京区】令和5年度 子どもの居場所情報交換会を開催しました!【2/23開催】
【伏見区】こども食堂 わだち を取材しました!
こども食堂わだちは、伏見区桃山学区で、丹波橋駅に近い住宅の2階で、小学生親子などを対象に月1の頻度で開催されています。自分のできる範囲で無理なく、また地域とのご縁やつながりを大切にしながら実践されている代表の石田智子さんを取材させて頂きました。
私はもともと学校の教員だったので、普段たくさんの生徒と接してきました。その中でもう少し個別の対応や、1人1人の子どもと密接に接することができたらとずっと思っていました。学校という場所の中で出来ることに限界もあるし、学校を辞めた後に余裕をもちながら、地域の中で子どもと保護者の方も含めて接することが出来たらという思いで始めました。
はじめてのことなので、場所・人・モノが必要の中で、何からはじめてよいのかよく分からなかったので、すでに活動されている団体のHPをみたり教えてもらったりする等、時間がかかり大変でした。
ここはもともと両親が居た実家の倉庫のようになっていた場所でした。両親が認知症になってゴミ屋敷のような状況になっていたこともあり、どうすればいいかと考えていたところ、退職金を使って建て直すことにしました。子ども食堂の拠点のためだけというより、自身や夫がやりたいことをその時々で実現できる場所としてイメージしています。そのため、1階は夫のために菓子工房をつくり、2階をコミュニティスペースとしており、色んな活動を広げていきたい想いがあります。
必ず来てくれるスタッフが4名。うち1名は小学校時代の友人です。それ以外は、伏見区社協に相談してつないでもらった桃山学区社協から来て頂いています。その3名は、亡くなった母がもともと社協や民生児童委員等の地域役員をしていた時の後輩にあたることも分かり、快く来てくださることにもつながりました。私自身は若い頃に伏見から離れていたので、ここに来てやろうと思ったときに、もともとの地域とのつながりを感じられたことへの驚きや、つなげて頂いた区社協さんや、快く来てくださった地域の方々にすごく感謝しています。
来て下さる方にも家庭のご事情があるので、例えば学区社協の方には2~4時までとし、配食サービスのノウハウ(知識・技術)を教えて頂いて食材を切ったりお弁当並べたり等仕込みをお願いしています。そのあと、子どもが来る時間帯には別のスタッフが来てくださり、ライフスタイルに合わせたボランティア活動が出来るように工夫しています。
何気ないおしゃべりが私も楽しいし、日常の家のリビングに近いイメージで過ごしてもらえていることがいいところだと感じています。今後もみんながそれぞれの持ち味を認め合って交流出来る、そんなリビングだったらいいなと思っています。
また、子どもに新しい世界が見せられたらとも思い、長期休みにイベント開催もしたいと思っています。情報処理技術者である夫がプログラミングも出来るので、動くロボットをつくったり、色んな世界に関心をもってもらえたらと思っています。
大きな子ども食堂が常設型でするのも素晴らしいですが、自分のできる範囲内で、無理なく出来るカタチ・輪が広がっていけたら、地域のつながりも生まれていくと思っています。広げることも大事だけど、続けることと、色んな方が参画できることが1番大事かなと思っています。
1人で頑張っても限界があります。素晴らしい方はいっぱいいるけど、私にはあんなこと出来ない!ではなく、これくらいなら出来る!ということがすごく大事!そうでないと、自分事にならないと考えています。これくらいなら出来るという人が100万人いたら、1人の人が100万人分やらなくてもよいのです。そういう社会になっていったらいいなと思っています。
亡き母のつながりが残る地元で、地域の方々とのつながりに感謝しながら、地域の中での顔の見える関係づくりに励む石田さん。とても大切なことを教えて頂いた取材でした。
インタビューは動画でもご覧いただけますのでぜひご覧ください!
【北区】令和5年度 子どもの居場所づくり情報交流会を開催しました!【3/8開催】
3/8(金)に地域の交流サロンTAMARIBAで、「令和5年度子どもの居場所づくり情報交換会」を開催し、北区内の子どもの居場所づくり団体7団体他13名、ZOOM参加の方、行政関係者など総勢21名にご参加いただき、端午の節句に向けた調理実践とグループワークで意見交換しました。
第1部 調理実践「春巻きの皮で作る兜とこいのぼりのおいなりさん」🎏
活動団体より「季節行事にあわせたメニューを子ども食堂で出したいけど、手間をかけるのは難しい…」「簡単にできて、子どもたちに喜ばれるメニューはないかな…」というお声を聞いていました。そこで、今回は京都市の子ども食堂に協力したい、とお声かけをいただいた神戸市にある「米とわたしと合同会社」にお米を提供していただき、子ども食堂で調理経験もあるフードクリエーターの藤田千紗先生【京都府精華町でお家ご飯教室NATURALSMILE主宰】に「春巻きの皮で作る兜とこいのぼりのおいなりさん」の作り方を教えていただきました♪
第2部 情報交換会🥄
自分たちで調理した食事を食べながら、和気あいあいとした雰囲気の中、テーマ①「活動で大切にしている(したい)」こと」テーマ②「喜ばれるように行っている工夫」についてグループワークを行いました。
◆テーマ①「活動で大切にしていること」について
・お腹がふくれるように、お米を多く使うようにしている。またおかわりをしてもらえるように多めに準備している。
・子どもが来た際に、声掛けを「おかえり」というなどアットホームな雰囲気になるようにしている。
・地域の団体や住民との繋がりをもてるようにチラシの配架場所など広報の工夫をしている。
◆テーマ②「喜ばれるように行っている工夫について」
・参加する子どもの年齢によって、親が参加する場合もある。親が参加する場合、その親の様子にも気をつけて見ている。また親同士のコミニュケーションを図ってもらえるようにしている。
・ただ食べて帰るだけにならないように、遊びの要素も入れている。
等々、どのグループも時間が足りなくなるぐらいたくさんの意見がでました。
◆終了後、アンケートでいただいたご感想の一部
・子どもに喜ばれそうなメニューで、子ども食堂で出したいと思った。
・貴重な体験を聞かせていただき、参考になった。今後の取組みに活かしたい。
・団体同士で横のつながりができ、団体同士で行えそうなアイディアが出たのがよかった。
・皆さんがどのような活動をしているのか、詳しく知れてよかった。
・学区外の地域の方との交流は大変為になった。
限られた時間での開催となりましたが、情報交換会がわずかでも参加者のみなさんにとって少しでも有意義となっていればうれしいです。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
【上京区】令和5年度「上京こども応援団」交流会を開催しました!【12/18開催】
12月18日(月)上京区総合庁舎にて、【令和5年度「上京子ども応援団」交流会】を開催し、上京区内の子ども食堂や不登校の親の会のスタッフ、学習支援のボランティア活動をしている大学生、保育園や中学校の先生など、様々な立場から27名の方にご参加いただきました!
第1部では、「みんなでつくろう!子育てしやすい地域」というテーマで、
NPO法人happiness 理事長の宇野明香さんに、子どもの居場所を運営していく中でうまれてきたネットワークや、子どもの居場所を通した循環型のまちづくりなどについて、お話しいただきました。
参加者からは、
「ネットワークづくりの大切さが分かった」
「happinessさん自身の事業詳細、ネットワークの拠点としての役割のお話も聞けて、大変参考になった」
「ネットワークが出来たらより良いと考えていたため、心強かった」
「コツコツと継続していくことの大切さを実感した」等のご意見がありました。
【第1部の様子】
〈第2部では、団体同士の交流を深める機会として、グループワークを実施しました。
〈グループワークではこんなお話がありました。〉
・高齢者が多い地域で、子どもの居場所の認知度は低い…
→他の団体と連携を深めて周知を行っていきたい。
・上京で若者が集まれる場を作りたい。
・子どもの居場所だけでなく、地域ともつながっていきたい。
・近隣の行政区ともつながりたい。
・認知度をどうしたら上げられるか?
・子どもの専門家ではない、SOSをどうつかめばいいのか。
【第2部の様子】
また、アンケートでは以下のようなご意見をいただきました。
〇第1部 講義について
・ネットワークづくりの大切さが分かった。
・happinessさん自身の事業詳細、ネットワークの拠点としての役割のお話も聞けて、大変参考になった。ネットワークが出来たらより良いと考えていたため、心強かった。
・コツコツと継続していくことの大切さを実感した。
〇第2部 交流会について
・他の団体と繋がれて良かった。
・いろんな分野で活動されている方がいらっしゃることが分かった。地域ごとに結びつきがうまれるともっといいなぁと思った。
・顔見知りの方や初めましての方、活動場所や立場も色々で話が弾んだ。事前に配布されていたワークシートで話すテーマが設定されていたため、口火を切りやすかった。
上京区社協では、引き続き活動団体の皆さまの活動に役立つ情報交換会等の企画を進めて参ります。今後の企画についてのご意見も募集しておりますので、上京区社協までお気軽にお問い合わせください。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
【山科区】「みんなの家 あのね食堂」を取材しました!
「みんなの家 あのね食堂」は2023年3月16日にオープンしたばかりの子ども食堂です。 代表の石橋さんの熱い想いから仲間の人達と立ち上げられました。
食堂が17時にオープンすると同時に四人組の女性が「こんにちわ~」と来訪。慣れたご様子で手洗いをされ席についておしゃべりが始まり和やかな雰囲気のままお食事を開始されました。
本日のメニューは、『ふわとろ親子丼(三つ葉のせ)、きんぴらごぼう、豆腐とわかめのお味噌汁』です。 *代表者の石橋さんに活動で大切にしていきたいことなどをお聞きしました*
★「みんなの家 あのね食堂」が大切にしていきたい事
「食事をする」という事は生きる事につながる事なので食事が美味しい、楽しみという事がとにかく一番だと思います。
やはりまだまだ孤食の子ども、貧しい環境の子どもや独居老人と呼ばれる方達がいる。そういう方々の助けに少しでもなれればと。ゆくゆくはそういう方々や、相談にのってほしいと思っている子どもや子育てに悩んだり子育てがしんどいと思っているお母さんなどひっくるめて支えたい、少しでも手助けがしたい。そういう事に手が届きたいと思っています。
もう一つは、ここには絵本やオモチャを置いているので、ご飯を食べた後に、いつも忙しいお母さんも「今日は帰って片付けしなくていいし」みたいな感じで親子で一緒に遊んで欲しい。子どもがボランティアや参加者と遊んでほっこりして帰って欲しい。そういう遊びをとおして、つながりを広げていって欲しいと思っています。
★折り紙教室について
*あのね食堂では毎月季節にあわせた折り紙の折り方を教えてもらうことができます。大人も子どもも互いに教えあいながら折り紙を楽しんでおられます*
最初は早い時間に来訪される方と一緒に折り紙をして、それを後から来訪する保育園の子ども達にあげる。そこで会話が生まれて、知らない人どうしがつながっていけたらと思っていたが、一定の時間に必ず来訪されるという訳でもないので、今は参加者に「折り紙やってみますか?」と声をかけています。もう少し子ども向けに何か広げていけるものがあればぜひ教えて下さい。 ★スタッフの皆さんはどういうつながりなんですか?
私が所属している「えのさねっと」という和太鼓チームのメンバーです。ライブの練習等で会う機会も多いので昔から「私はこんなんしたいねん、こんなんしたいねん」とずっと話してきました。あとは私が保育士を長年していたので「この人だったら一緒にやってくれるだろう」と思う保育士のメンバーです。私がアプローチしてお願いして集まってもらったメンバーで、とても頼りになります!
あと、元教師、保育士、ケースワーカーや民間会社の役員さんとか色々います!相談にのれるメンバーをを揃えています!
また「子ども食堂」というのは参加者を待っているだけでいいのかな?もう少し踏み出して何かしないといけないのではないか?とみんなで考え始めたところです。
スタッフさんがお互いに下のお名前で呼びあっておられ、終始和やかなアットホームな雰囲気でした。参加者もご年配の方から保育所帰りの親子連れまでと年齢層も幅広かったです。
食事後に折り紙をしたりオモチャで遊んだりおしゃべりしたりとみなさん笑顔で過ごされていました。
代表者の石橋さんをはじめスタッフの皆さんの「困っている人を手助けしたい!支えていきたい!」という熱い想いが伝わってくる「みんなの家 あのね食堂」でした。
今回のインタビューの様子は動画に収めておりますので、そちらもぜひご覧ください。
【西京区】オープンスペース祐の風を取材しました!
「オープンスペース祐の風」は、2018年より西京区を拠点に、様々な理由で学校に行けない・行かないお子さんとご家族が一歩踏み出せるまでのエネルギーをじんわり充電できるように、にっこり笑顔になれる居場所作りを目指して活動されています。
代表の藤原祐子さんにお話しをお伺いしました。
〇活動を始めたきっかけを教えてください。
私自身に子どもが3人いて、一番上の子が学校に合わないタイプで、行き渋った経験がありました。また、前職が小学校の教員だったこともあり、仕事をしているお友達から、子どもが学校に行きたがらず仕事に行けないので預かって欲しいとお願いされ、一緒に遊んだり将棋したり勉強をみたりする期間がありました。そんな中、周りから学校に合わない子たちが、家庭や学校以外の人と関われるような居場所つくってくれたら嬉しいという希望の声があがっていたことがきっかけでした。
ただ子どもが居場所に単独で来るのは難しいと感じ、まずは親の会を2018年に開始しました。そんな中、親からの色んな悩み、しんどい話を聞いていると子ども達のことが気になり、なんとか親と一緒なら出てこれるかなと翌年より「親子の会」を始めました。今はHSP・HSC※1の勉強会や魔法の質問講座※2、学習教室をおこなっています。
※1 生まれ持った特性で感覚や刺激、人の気持ちや変化にとても敏感で「高い感受性をもつ人」。
※2 質問によって答えが変わるという発問力の勉強。
〇活動を継続する上で、モチベーションを保つ秘訣はありますか?
正直、この活動をやめようと思ったことは1回もありません。そもそも、居場所をやりたいという気持ちに賛同してくれている人が多く、一人でしている訳ではありません。先月初めてお休みをしたところ、自分が居なくても、居場所として成り立っていて、みんなで運営していることを改めて実感できました。
それに、子どものエネルギーが溜まった時に、目が変わるという変化に触れることのできる嬉しさ、一歩も外に出れなかった子が毎回来てくれたり、余裕が出てきたら下の子の声かけしてくれたり、自ら企画してくれたり、やりたいことが出せるようになったりする変化を目の当たりにしているとやめるなんて考えられません。
また、学校に行けるようになったり、進学出来たような子も、声をかけたらいつでも来てくれたり、イベントにも顏を出してくれます。その中で、楽しいことだけでなく、しんどい気持ちも出してくれるような場になっていることにも喜びを感じています。
〇関わりの中で大事にしていることを教えてください。
ここはどんな自分もどんな状況であってもOK。肯定も否定もされない場でありたいと思っています。なんかあったとしても、悪いように思うことがあったとしても、その方がそう判断しているだけ。意識、見方、視点が変わると、渦中にいるとしんどいとは思うが、それが宝物になる日が来る。そんなことをお話したり、感じてもらえたら嬉しい。親の会のスタッフはみんなそう思っているので、ぜひ来てもらいたい。
〇色々な理由で学校に合わないお子さんとそのご家族のみなさんに伝えたいこと
親御さんが困る!あかん!皆と一緒じゃないとと思うのは、その子のほんの一部分で全部ではないです。それがあるから全否定すべきものでもないし、学校に行ってないからといってこの子の価値は全く変わらないし素晴らしいものだと思います。今その状態にあるだけで、子どもも大人も成長する中で変わっていくはずです。
気軽に大丈夫!と言えない部分もありますが、大丈夫!誰もが成長したい想いをもっているので、そこを信じてあげることはとても大事です。今は休憩したりエネルギーを溜めている時期かもしれないけれど、今のその状態を認めてあげる、一緒に感じてあげる、寄り添ってあげることが必要だと思います。
大人であっても、みんなに分かって欲しい、認めて欲しいって思うし、子どもだって同じです。こんな僕なら嫌いなん?って親は試されています。どんな僕でも愛してね!というサイン。そこを親は見てあげて欲しいです。本当に子どもって素晴らしいし、親の幸せしか願っていません。
まず学校に行かないって言えたことが素晴らしい。親に言えることは信頼関係が築けている証。それを言ってくれることで、何を親に言おうとしてくれているのか親は考える必要があります。自分がどんな価値観を握りしめているのかということ。もっと楽に生きたらいいよとか、そうしなければならないというものを握っていて、子どもがそうではないよと言ってくれているのかもしれない。学校に行かないという表面的なことだけでなく、奥の部分を感じとることが出来たら素晴らしいと思います。
本当にあたたかで、想いの詰まったメッセージを頂くことのできた取材でした。インタビューは動画でもご覧いただけます。ぜひご覧ください!
https://youtu.be/gAgR0hFgzd4
ボランティアの学生さんにもインタビュー出来ました!
【南区】令和5年度 子どもの居場所づくりネットワーク情報交換会を開催しました!【10/10開催】
南区内で現在活動されている子ども食堂の運営者の方やこれから子ども食堂を始めたいという方、各子ども食堂へご支援いただいている企業・団体の皆さまにお集まりいただき、子ども達を取り巻く課題について学ぶこと等を目的として「情報交換会」を開催しました。
<内容>
◎講 演:「課題のある子どもへの関わりから連携の意味を考える」
講 師:山科醍醐こどものひろば 村井 琢哉氏
『子ども食堂に来ている子ども達とは?』『子ども達を孤立させないために、私たちが出来ることは?』など子どもを取り巻く環境や子ども食堂でのエピソード等についてお話いただきました。家庭や学校だけでなく、地域や社会全体が協力して“子どもを支えていく環境づくり”が必要であることを実感するお話でした。
◎子ども食堂の取組に関連する情報交換
テーマ:子どもの帰宅に際して考慮していることは?
<講演後にはこんなお話しがありました>
*子ども食堂運営者より
・子ども食堂はボランティアでやっているところばかり。しかし、子どもを取り巻く状況や課題を踏まえると、専門の知識を学ぶことが大切だと感じた。
・子ども食堂が地域づくりのツールになっていると感じる。親子でホッとできる場でもあり、一人暮らしの高齢者が子どもと食事をしながら過ごす場にもなっている。
*企業・団体より
・子ども食堂は、子どもが食事をする場所と思っていた。色んな人が関わり、参加出来る場所だと知った。
・子ども食堂の支援は、ビジネスにもなるし子どもとの接点にもなっている。デザインや印刷を専門としているので子どもとの接点は本業ではなかなか得られない機会。印刷物を通して子どもの支援に繋がると嬉しい。
<意見交換ではこんなお話しがありました>
*子ども食堂運営者より
・食堂終了後に公園で遊ぶ子どもがいるので、帰宅を促すよう声掛けしている。
・帰宅の際は、保護者へ連絡している。
・日没が早くなったこともあり、外に出てしまうと大人の目が行き届かなくなるのが心配。
・親子参加の方ばかりなので、帰宅に際しての課題は無い。
*地域団体より
・子どもの安全を考慮して、地域で出来ることに取り組んでいる。民生委員やPTA、交通安全対策協議会など各種団体に協力してもらい、無事に利用・帰宅出来るように努めている。地域としては、子ども達に怪我や事故が起きないよう神経を尖らせている。
*新しく子ども食堂を立ち上げた団体より
・吉祥院学区で今日から子ども食堂を開始。スタッフは助産師や看護師、小学校教諭など様々な専門職がいるので、専門性の高いケアを強みとしたい。
・ひとり親家庭の方が残業することで、収入アップに繋がれば・・との想いで21時終了にしている。時間が遅いこともあり、帰宅は親の迎えが条件。
・運営については手探りなので、参加者やスタッフの声を聞きながら、また既に活動されている団体を参考にしながら取り組んでいきたい。
今回は、子ども食堂啓発イベント「わくわくドキドキ西寺公園秋祭り」の関係者説明会後に情報交換会を行ったので、子ども食堂の運営者だけでなく子ども食堂を応援する沢山の方々に参加していただきました。また、偶然にも情報交換会当日に子ども食堂を始めた団体も参加されており、新たな繋がりをつくる機会になりました。
【下京区】居場所運営に関する情報交換会「下京区たねダンゴⓇプロジェクト」を開催しました!【9/29開催】
~たねダンゴが居場所をタテヨコナナメでつなげる~
みなさんは「たねダンゴ」を知っていますか?
「たねダンゴ」は、園芸用の土をよく練ってダンゴ状にし、そこに花や野菜のたねを練り込んで、プランター等に植えて育てる新しいたねまきの手法です。コロナ禍を経て、誰でも楽しく参加できるコミュニケーションツールとして、今注目されています。
今回の情報交換会では、この「たねダンゴ」づくりを通して、区内の子どもや高齢者の居場所運営団体が交流することを目的に実施し、様々な居場所の運営者14名の方にご参加いただきました!〈地域支え合い活動創出事業との共催〉
〈内容〉
①講義・実践「たねダンゴⓇ実践講座」
講師:グリーンアドバイザーみやび会 会長 山田 倫子 氏・葉井 恵子 氏
②情報交換・交流~フリップボードディスカッション~
③下京区たねダンゴⓇプロジェクトについて(LINEのオープンチャットの活用について)
〈童心に帰って和気あいあいと〉
山田先生、葉井先生ご指導の下、みんなで協力して土づくり。ダンゴ状に丸める際は、「大きすぎるかな?」「もっとこうした方がいいんじゃない?」と和気あいあいと会話が弾みました。先生にフォローいただきながら「たねダンゴ」が完成。それぞれの居場所に持ち帰って大切に育てていただきます。どんな花が咲くか楽しみですね。
〈リラックスした雰囲気で会話も弾みました〉
「たねダンゴ」をつくった後は、各居場所団体の活動や大切にしていることについて、情報交換を行いました。
参加者からは、「活動の中で参加者の親子や、ボランティアさん達の成長を感じることが嬉しい」「前に参加してくれた子がまた来てくれると嬉しい。続けていけるように無理せずボチボチいきたい」といった声が聞かれました。リラックスした雰囲気の中、それぞれの居場所の想いを共有することができました。
〈「たねダンゴ」の成長をみんなで見守ります〉
今後はLINEのオープンチャットを活用して、「たねダンゴ」の成長をみんなで見守ります。3月頃に開花予定で、元気に育ってくれるように、居場所同士で今も情報交換が行われています。今後も引き続き「たねダンゴⓇプロジェクト」に取組んでいきます。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!