【山科区】「山科でひろがる子ども食堂~みんなで語ろう、つながろう~2023」を開催しました!【10/22開催】

 10/22(日)に、山科青少年活動センターにて、まちのちゃぶ台ネットワーク山科と山科区社会福祉協議会の共催で「山科でひろがる子ども食堂~みんなで語ろう、つながろう~2023」を開催しました。
 今年は「つながり」をテーマに、山科区内で現在子ども食堂をされている人、これから活動を初めてみたい人、子ども食堂に関心のある人など約40人が集まりました。
〈内容〉
◎講演:「こども食堂の支援を通じて、誰もとりこぼさない社会をつくる」
 講師:認定NPO法人 全国こども食堂支援センター むすびえ 江副真文さん
 『子ども食堂とは?』『多世代交流・地域づくり・まちづくりとしての「子ども食堂」』、全国にある多様な子ども食堂の実態やエピソード等についてお話いただきました。
*朝食を食べない子どもが多い事から毎朝6時半から7時まで朝ごはんの提供をされている。
*料理教室型で、世界の国のお料理を一つ選ぶ。例えばスペインならパエリア。そのお料理の写真だけを子ども達に見せて作り方は一切言わない。子ども自身が考えて作る。
*料理教室型で、夏休みに飲食店のシェフを学校に招く。
等いずれも興味深いお話でした。

◎実践報告:「地域のネットワーク ~まちのちゃぶ台ネットワーク~」
 報告者 :まちのちゃぶ台ネットワーク山科 世話人  大場孝弘さん

 「なぜ子ども食堂だったの?」「何が起こった?」「つながることで」「つながる」の4つのテーマに沿って、山科区の子ども食堂、子ども食堂がつながることで生まれる活動の広がりや新たな可能性についてお話いただきました。

◎ディスカッション:「全国ネットワークとローカルネットワークがそれぞれできること」
          江副真文さん・大場考弘さん・まちづくりアドバイザー 山科区担当 谷亮治さん
 全国ネットワークだからこそわかる様々なアイデアが他の実践のヒントになること、ローカルネットワークは人がみえる、旬に敏感になれることが強みであることなどを知ることができました。

 ◎フロアディスカッション
 グループに分かれて感想やそれぞれの活動を共有しました。各グループ盛り上がって話し込んでおられる様子でした。 

 会場では、子ども食堂に関心をもち参加してくださった方が子ども食堂の運営者と知り合い、見学に行く会話が生まれていたり、運営者同士が名刺交換したりする場面も見られました。お互いのことを知り「つながる」場となりました。

 また、アンケートでは下記のようなご感想をいただいています。

◎参加者
・子ども食堂を通しての地域のつながりについて様々な情報を聞くことができて良かったです。
・子ども食堂の取り組みをもっと知りたい、関わりたいと思うよい場になりました。

◎子ども食堂の運営者
・講師の豊かな経験を聞いて、今抱えていることに展望が見えた気がします。ネットワークは困ったときに頼れることを実感しました。
・これからの活動に新たな視点が見えてきました。 

 たくさんのご参加があり、子ども食堂への関心をもっておられる人の多さを改めて感じました。今回の講演会、交流会をきっかけに、また新たな活動が生まれたり、何か次につながっていけば嬉しく思います。参加してくださった皆様ありがとうございました!

【左京区】一乗寺こども食堂を取材しました!

 一乗寺こども食堂は、民生児童委員の中﨑さんを中心に地域の有志の方で運営されています。開催日は月1~2回(不定期開催)で日曜日(12時~13時半)です。

 取材におじゃました日は、同じ左京区のこども食堂であり『遊びの広場とこども食堂「からふる」』と共同開催でした。

 この日は「おたのしみ夏まつりメニュー」でお弁当の他にかき氷、スイカ、たこせん、あてもんを用意されていました。「からふる」の学生さんがヨーヨー釣りにコイン落としゲームを担当されていて乳幼児、小学生など、多くの子どもが訪れて夏祭りを楽しんでいました。

                  
代表者の中﨑さん、スタッフの阪本さん、羽賀さんにお話をお聞きしました。
★どのような思いがあって子ども食堂を立ち上げられましたか。
 民生児童委員として色々な勉強会に参加する中で、この地域でも子ども食堂を必要とする人がいると思い地域のみなさんに声をかけて始めた。

★空き住宅で運営されていますが経過を教えて下さい。
 以前、同じ町内に空き店舗を所有している方がいて無償で提供してもらっていた。そこが使えなくなった時に民生委員さんや地域の方が色々協力して下さって、現在の場所を借りることができた。

★どのような支援があれば良いと思われますか。
 市社協からの食材提供の情報も取りに行ける時は活用して助かっている。お米やお野菜は地域の方が提供して下さる。
 子ども食堂が不定期開催なので生ものは、なかなか難しいが、缶詰みたいな保存がきいて調理に使えるものがあれば嬉しい。またお楽しみ会等の行事の時に簡単なオモチャ等や小さなおやつがあれば嬉しい。

★今後、展開していきたい事、今後の展望などを教えて下さい。 
 正直なところ現在は少ないスタッフで毎回100人強の方の食事を作るのが精一杯。もう少し力を蓄えられたらもっと出来る事があるだろうと思う。条件が整えば開催日を増やしたいし勉強会もやりたい。

 「開催日を増やしたい」「勉強会をしたい」今後やりたい事をお聞きしたら次から次へと溢れでてくる想い。パワフルさを感じ、これからの一乗寺こども食堂さんの活動が楽しみになりました!

 今回のインタビューの様子は2本の動画に収めております。1本目は活動の様子やインタビュー、2本目は一緒に活動している『こども食堂「からふる」』の中土井さんのインタビューです。そちらもあわせてぜひご覧ください。

【南区】おてらごはんわくわく食堂を取材しました!

「おてらごはんわくわく食堂」さんは、南区にある城興寺というお寺を拠点に活動されている子ども食堂です。
 城興寺のご住職であり子ども食堂代表の上原さんは、ご自身の子ども時代、お寺が子どもたちの遊び場所であった体験から、「お寺が再び子どもたちの居場所になってほしい…」という思いで、この場所を拠点として活動を開始されました。

 活動から1周年となった令和510月、この活動に関わる方たちにとって、「おてらごはんわくわく食堂」とは、どんな居場所なのか、アピールポイントやこれまでの活動でのエピソードなどについて取材させていただきました。

 皆さんからお話を聞いていると、「自分自身も楽しい」「心の拠り所になっている」という声をたくさん聞くことができました。
 スタッフとして参加されていた大学生の中には、この場所を使って新たな子ども食堂の立ち上げを考えている方もいるとのこと。上原さんが「自然と集まってきた」というスタッフの皆さんの中からも、新たな活動が生まれつつあるようです

 最後に、代表の上原さん、副代表の依田さんに今後の展望についてお伺いしました。

(上原さん)どんなことがあっても月1回続けていくことが大事だと思っている。何かあった時にこの居場所があること、そういう居場所づくりをしたい。
(依田さん)運営メンバーにとってもこの居場所で活動することがやりがいだったり生きがいになっていて、みんなの居場所になっている。自分自身がしたいこと、興味を持っていることを実現する場にもしていきたい。

 皆さんの思いを聞かせていただくと、これからの「おてらごはんわくわく食堂」さんの活動がさらに楽しみになりました!
 インタビューに答えていただいた皆さんの様子は動画でも収めています。ぜひご覧ください!

【市域】子どもの居場所づくり学習会を開催しました!【9/21開催】

    子どもの居場所づくり学習会-子どもの権利を学ぼう- 

 令和54月、国において「こども基本法」の施行や「こども家庭庁」が設置されました。「こども基本法」には、「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)」に関する理念が明記され、子ども・若者の意見表明や参加を大切にする取組を進めることが求められています。
 このような中、京都市内では、子ども食堂や学びの場等の「子どもの居場所」が広がりを見せており、子どもが地域コミュニティに参加する機会が増えています。そこで、「子どもの権利」を学ぶことにより、子どもの視点に立った居場所づくりについて考える機会とするため、昨年度に引き続き開催しました。
 当日は、子どもの居場所づくり実践者、行政職員、大学生など総勢33名にご参加いただきました。

 
『子どもの権利を学ぼう!~子どものことを大切にする居場所づくり~』
講師:長瀬正子さん(佛教大学社会福祉学部 准教授)

 1.子どもの権利について
 子どもの権利条約には「命を守られ成長できること」「差別のないこと」「子どもにとって最善の利益を考えること」「子どもが意見を表明し参加できること」の、子どもが大切にされなければならない4つの一般原則があります。
 特に、「子どもにとって最善の利益を考えること」について、長瀬先生からは、「最善の利益は子ども一人ひとり違っていて、その子にとって何が大事か考えることが必要」「そのためには、子どもと話し合う過程が大切であり、そのことが子どもの学びにつながる」とお話しいただきました。

 2.子どもの「声」を考える
 子どもから発せられる「声」はどんなふうに表現されるのか、そして、大人がその「声」を聴くために何が必要かについて、参加者同士のグループワークで考えました。
 
 ワークでは、どのグループでも子どもの「泣く」「叫ぶ」「いたずらをする」といったネガティブなことも、子どもの表現の一つとして把握していることが特徴的でした。
 そして、大人は、子どものそのような表現もしっかりと受け止める余裕を持つことや、子どもと気持ちを共有することが大切であるなどの意見が見られました。
 
 ワークを受けて、長瀬先生からは、「子どもが泣いたり怒ったりすることは感情を抑え込むことなく、外に出そうとしていることであり、子どもの居場所に携わる皆さんはそれを悪いことと受け止めず、子どもにとって自身の思いを表現できる場所になっていると思ってほしい」と総括いただきました。

  参加いただいた方からは、

・「子どもの声を聴くことや子どもの権利を守ることの大切さを改めて感じた

・「自分自身の視点が変わった

・「今日の経験をより多くの人に伝えていきたい

などの意見が寄せられ、学び・気づきが得られる学習会となりました。

【下京区】みんなの居場所ひだまりを取材しました!

 「ひだまり」は下京区渉成小学校区内の児童が放課後に集える場です。毎週金曜日に、校区内にある3つのお寺と1つの幼稚園のどこかで開催されています。過ごし方は自由!子どもだけでなく、地域の大人たちも集い、一緒に遊んだり、お話できる「みんなの居場所」となっています。

代表の藤澤さんと、メンバーの本多さんにお話しをお伺いしました。

 

〇活動のきっかけを教えてください。

20年以上お寺で「子ども会」を開催する中で、10年ほど前から休みの日に子どもたちとご飯をつくって食べる活動をしていました。コロナ禍では、公の施設で集まれる場がなく、幼児と母親が集まれる場(幼児広場)としてお寺を開放したところ、大変多くの参加があり、居場所が求められていると実感しました。また子どもに限らず、高齢者も含め独居の寂しさを抱えている方が多い実態を知ったこともあり、幅広い世代の方が集まれる場所を開く必要性を感じました。

〇どんなところと協力・連携していますか。

ボーイスカウトや女性会等、コロナ禍で活動の機会が少なくなってしまった団体の協力が得られました。また開催場所である3つのお寺と、お寺が経営する幼稚園の関係スタッフが関わっています。

〇大事にしていることは何ですか。

1人1人が大切にされて、話がちゃんときける場所。1人1人がありのままで受け入れられる場所になればと思っています。また続けていくことで、子どもたちから信頼を得られると思っています。公園で出会った際に「ひだまりのおばちゃんや」と声をかけてもらえるのも嬉しいです。

〇子どもを取り巻く現状について感じていることはありますか。

下京区は地価高騰で家族世帯が住みにくく、また共働き世帯が多いと感じています。子ども達のもっと自由な時間があればいいなと思います。「ひだまり」で週に1回でもその役に立てたら・・と。そして、子ども達が下京区から減っていかないことを願っています。

〇皆さんに伝えたいことはありますか。

私たちはつながりの中を生きていると思います。つながりの大切さに気づいて、新たなつながりがうまれることを願って、この取組みを広げたいと思っています。

本当に優しく温かいお2人の笑顔や言葉が印象的な取材でした。参加している子どもの声や、インタビューは動画でもご覧いただけます。ぜひご覧ください!

 

【東山区】東山協立スクールを取材しました!

 東山協立スクール(school)が生まれたのは2013年。なんと今年で11年目を迎える居場所です。東山協立スクールの特徴は「子どもたちが帰ってこられる居場所」であること。
 令和2年にも取材させていただきましたが、その時はコロナ禍真っ最中。今回はその時と比べ現在はどのような活動をされているのか、また長く続けているからこそ生まれているものについて、代表の安田さん、スタッフの関根さんにお話を伺いました。

1.長く活動が続けてきたからこそのつながり
安田さん
 以前、参加していた子どもたちがその後成長して大学生になり、今度はスタッフとして居場所に戻ってきてくれました。目標とする先輩が目の前にいることは子どもにとっても成長につながることだと思います。

2.活動で大切にしていること
安田さん
 コロナ禍にできなかったことを再開しています。
 夏休みには数日間にわたって小学生対象の宿泊体験をやりました。普段の活動ではスタッフが調理を担当しますが、この日は子どもたちにも調理体験を味わってもらいたくて一緒にやりました。次の日には早朝からみんなで大文字登山。最後まで子ども達が登り切ったのが良かったです。小学生の段階から少しでも達成感を味わってもらいたいという思いで企画しました。
関根さん
 自分自身にとっても楽しいことが大切だと思います。スタッフ側が楽しいと思うことで、参加している子どもたちも定着してくれる。そういう意味でまず自分が楽しむことを大切にしています。

3.活動の中でのエピソード
安田さん
 過去にフィリピン国籍の小学生が参加してくれていたことがありました。その子が高校生の時、フィリピンに帰国することになった際、帰国前に会いに来てくれました。そんなつながりが出来たのはこの居場所があったからだと思う。特別なことは何もしていません。ただ、ここで一緒に遊んでいただけ。同じ居場所にいることで気持ちが通じ合えるような関係になったと思います。
関根さん
 中高生からは学校での人間関係や進路についての相談を聞くことがあります。普段からの会話で自然と悩みが出てくることもあれば、相談しに来たりすることも。

4.今後の活動に向けての意気込み
安田さん
 ここは子どもたちが帰ってこられる居場所であり、そこには仲間や信頼できる大人たちがいることを伝えていきたい。特別なことができるわけではないけど、この活動の一番大きなものです。


 最後に安田さんからは「これから育つ子どもたちが、地域をしっかりと支えていく存在になってほしい」という子どもたちへの想いも語ってくださいました。
 ”東山協立スクールで育った子どもたちが成長して今度は支える側に回る” そんな循環のもと、『食・学・遊』を通して子どもたちの成長を見守る地域の居場所となっています。

 

【伏見区】令和5年度「1日クッキングスクール」を開催しました!【8/31開催】

 物価高騰の影響の中、子どもの居場所が運営を継続していくにあたっては食材費を抑えることが課題の一つとして挙げられています。また、昨年度より、メニューに悩んでいるとのお声も活動者の皆様からいただいていました。

 そのため伏見区社協では、コストを節約しつつも子どもたちが喜ぶようなレシピの参考にしていただくことを目的とし、伏見区内で子ども食堂を運営されている団体を対象として、「1日クッキングスクール」(会場:ラ・キャリエール クッキングスクール)を開催しました。昨年度も大好評をいただいた本企画、今年度は6団体12名の方々にご参加いただきました。

 コスト節約も目指し、「コスパよし!子どもが喜ぶメニュー♪」というテーマでリクエストし、「肉たっぷりキンパ風巻きずし」「手作りチキンナゲット」「クレープシュゼット」の三品のレシピを教えていただきました。

 今回もまずはプロの先生にデモンストレーションをしていただき、調理の手順やコツを学びます。材料は比較的安価に手に入るもので代用されていたうえに、より費用を抑えるポイントについても教えてくださいました。

 その後はいよいよ調理にうつります。2団体が1グループとなり、デモンストレーションの内容とレシピをもとに調理をおこないます。職員も一緒に参加させていただいたのですが、さすが皆様手際がよく、てきぱきと調理がすすんでいきます。

 
 そしてできた料理、とってもおいしそう!


 調理を通じて皆様自然と緊張がほぐれ、食事中も会話が弾みます。なんと連絡先を交換された方も。
 笑顔溢れる時間でした。

また、アンケートでは以下のようなご意見をいただきました。
・同じように志を持たれた方と情報共有ができ、とても有意義な時間を過ごせました。
・講習と実習両方できたのも分かりやすかったです。
・メニューもバリエーションに富んでいてよかった。
・家でも作ってみたいと思うようなメニューで、思っている割には簡単に作れました。とても美味しかった。
・子ども食堂の時に1つずつでも出来たらいいなと思っています。

 今回のメニューもぜひ、子ども食堂で活用していただけたらと思います。
 ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

【右京区】活動を“ステキ”に魅せるために~右京区高齢者・子どもの居場所運営に関する情報交換会~を実施しました!【7/6開催】

 本情報交換会は、右京区内で活動する高齢者や子どもの「居場所」活動団体が参加し、各団体の運営状況に応じた活動情報を魅力的に発信するための手法を学ぶとともに、団体同士が分野分け隔てなく交流・情報交換を行う機会とすることで、それぞれの活動を発展につながることを目的として開催いたしました。(地域支え合い活動創出事業との共催)

〈広報研修〉「ワクワクを共有しよう♪魅力を伝える発信」
 講師:NPO法人 子育ては親育て・みのりのもり劇場 事務局長 森 淑子氏
 NPO法人 子育ては親育て・みのりのもり劇場 の事業の1つに、フリーペーパー「右京じかん」の発行があり、ひとに焦点を当てて右京区の魅力的な場所や団体等の情報を発信されています。講師の森さんには長年の取材のご経験を踏まえ、見本となるチラシや写真を用いながら「ワクワクを共有しよう♪魅力を伝える発信」の講義をいただきました。
 講義内容では、人物写真撮影の際に気をつけるべきことやSNS運用のポイントなど盛りだくさんの内容で、特に広報チラシの作成ポイントでは、「何を伝えたいか重要度に応じた情報配置が大切」や「使用する色やフォントの統一を意識すること」など、活動団体の皆さんが頭を悩ませることが多い点について詳しくお話しいただきました。
 最後に、「広報は対象者とのコミュニケーションだと思って、伝えたい対象を思い浮かべ、自分たち(団体)に合った方法で実施して欲しい」と締めていただきました。
 参加された皆さんからは、
 ・写真の撮り方などのコツも分かりやすかった。
 ・広報の仕方など今後の参考になった。
 ・パワーポイントを使われていたのが理解しやすかった。
 などの感想が聞かれるなど、今後の活動につながる学びの時間になったようでした。

 〈情報交換・交流〉
 情報交換・交流の時間では、ご自身の団体の広報について感じたこと・大事にしていること・現在の活動状況等を中心にお話しいただきました。
 「他の学区や団体の活動内容を普段知ることがなかったので、良かった。良い点など取り入れたい」、「近くで活動されている団体の方とお話することができ、どんな活動をどんな想いでされているのかを知ることができた」等の話があり、グループ内で各々の団体のチラシを見せ合う等、活発な意見交換が行われていました。
 
 アンケートからは、「それぞれの団体の活動紹介をしてほしい」「実際に活動の様子を見学できる研修会を企画していただき、利用されている方のお話をお聞きしたい」「パソコン関係の知識やLINEでの活動、呼びかけ等簡単な交流を学びたい」等のご意見・ご要望をいただくことができました。このようなご意見をもとに、右京区社協では引き続き活動団体の皆さまの活動に役立つ情報交換会等の企画を進めて参ります。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

【中京区】すまいる食堂を取材しました!

 「ただいま!」
 「お腹空いた!」
 子ども食堂が始まる時間になると、子どもたちの元気な声がたくさん聞こえてきました。

 すまいる食堂は、毎週第2金曜日に開催、地域の子どもたちにとって「小学校が違う友達もここに来れば会える」という居場所です。また、子育て世代のお母さん・お父さんたちにとっても、お互いの子育ての悩みなどを自然と相談できる居場所にもなっています。

 代表の坂本さんに活動に至ったきっかけや活動で大切にしていることなどをお聞きしました。
 すまいる食堂はこんな場所
  
小学校が違っても、楽しい場所、来たらみんなで遊べる場所、絆が深まる、つながる…そんな場所になったらいいなという思いで活動している。また、子どもたちだけでなく、一緒に来るお母さんたちも子育ての悩みなどを話し合える場でありたい。

 
活動の原動力は子どもたちが喜んでくれること
 子ども食堂の活動を始める前は子ども会を月1回やっていた。そこからママ友たちとのつながりで何かできないかなという思いがあり子ども食堂へ移行したことがきっかけ。子どもたちに喜んでもらうことが、私の活動の原動力になっている。

 活動で大切にしていること
 子どもたちにも楽しかったと思ってもらえることを心がけている。ひとつのお家だけではできない色々な体験をしてもらいたいと思い、ビンゴ大会、くじ引き、スイカ割りといったイベントを企画している。
  子育て中のお母さんたちとも自然な形でお互いが相談し合える関係で、逆に私も子育て相談をしたりして元気をもらっている。みなさんに楽しみにしてもらっているこの居場所を続けることを大切にしたい。 参加している子どもたちからも次々と「楽しい」という声を聞くことができるなど、坂本さんが大切にされている想いが、参加している子どもたちにもしっかりと伝わっているのが印象的でした。

 別の日には、”京都府「水生生物で川の水質を調べよう」”を、夏休みの宿題にみんなで取り組む機会として実施。
 子どもたちみんなで近所の川に集まって、生き物採集も実施。普段の子ども食堂ではできない体験に子どもたちも大はしゃぎで、川の生き物たちを捕まえていました。一緒に来ていたお母さんたちも混ざって、「カニがたくさんいた!」「この生き物はなんて名前?」と、みんながアットホームな雰囲気の中で楽しんでいました。
 
 「子どもたちに楽しんでもらいたい」「普段できないような体験をさせてあげたい」を大切に、「食べる」「学ぶ」「遊ぶ」活動に取り組まれている、すまいる食堂さんでした。
 坂本さんのインタビュー、参加している子どもたちの様子は動画でもご覧いただけます。ぜひご覧ください!

【中京区】子どもの居場所の交流会を開催しました!【7/21開催】


 近年、中京区内で子どもの第三の居場所が増えています。区内の特徴として、子ども食堂 のほかに不登校の子どもの居場所、学習支援の場などが多く、形態が様々であること、活動者もママ友同士のつながり、元保育士、児童館、NPO法人など多岐にわたっていることが挙げられます。そこで多様な活動をお互いに知ることや、各団体の思いの共有を行い気づきの 引き出しを増やすこと・団体間のネットワークの強化を目的に標記交流会を開催しました。
 当日は居場所団体14団体20名の他に、居場所開設予定者や学校関係者、行政関係者、地域団体など総勢40名にご参加いただきました。                             
                    ☁活動紹介☁
 活動紹介では、まず初めに朱八学区で子ども食堂をおこなう「すまいる食堂」さんと、学校に行きづらさを抱える子どもと親御さんの居場所を開設している「いばしょかふぇ」さん より活動の思いを共有していただきました。すまいる食堂さんの坂本さんからは「子どもた ちが楽しんで過ごしてくれることが一番」、いばしょかふぇさんの宅間さんからは「『なにしてもいい・なにもしなくていい』ということを居場所のコンセプトにしている」等、大事にしていることをお話いただきました。
 その後、出席していただいた活動団体から取組の一言PRをいただき、多種多様な活動者の思いを共有することができました。

                    ☁情報交換
 「参加者とつながるきっかけ」「どんな参加者(子ども)がいる?」「関わりの中で大切にしていること」というテーマで5つのグループに分かれて情報交換しました。活動者らは「子どもも大人も主体的に活動を決める場にしている」や「子どものやりたいことに寄り添う」、 「(居場所は)保護者の思いを受けとめる存在となる」等の意見があり、それぞれに気づきや 学びのある充実した時間となりました。                    ☁交流の時間
 最後は、ざっくばらんにお互いに名刺交換など交流の時間を設定。
 この交流の時間をきっかけに食材の協力(おすそ分け)につながった団体や、「今度(活動 を)見に行ってもいいですか?」という声も出ており、新たなつながりが生まれました。  その他、「いろんな人がいていい」「いろんな居場所があっていい」というキーワード等が でており、居場所団体がより活発につながっていくきっかけとなる場になりました。
 参加者の皆様からは、「交流することでほかの団体の熱心な活動を知りいい刺激になった」 という声や「イベントを企画したい」「見学ツアーをしたい」というような次につながる声も ありました。このような声も活かしながら、中京区社協では、今後も団体間のネットワークづ くりに向けた取組を続けます。

【下京区】居場所運営に関する情報交換会「いい空気で、いいつどい~効果的な換気方法について~」を開催しました!【6/16開催】

 下京区社協は、居場所運営に関する情報交換会を開催しました!〈支え合い居場所情報交換会と共催〉

 本情報交換会は①「新型コロナウイルスが5類に移行する中で、活動実施に向け、安心安全に活動するための情報提供」②「子どもや高齢者の居場所運営者が世代や分野を越えて情報交換、交流することによる、新たなつながりづくりや活動の発展」を目的に行い、11名の方にご参加いただきました。

〈内容〉
○講義「いい空気で、いいつどい~効果的な換気方法について~」
 講師:ダイキンHVACソリューション近畿株式会社 澤田 修弥 氏
○情報交換・交流(コロナ禍で新たに工夫したこと、他団体に聞いてみたいこと等)
○情報提供
 
〈換気の重要性を再確認〉
 講義では換気の目的や種類、効果的な換気方法についてお話いただき、「換気の工夫を知ることができた」「部屋の空気の流れの重要性を認識できた」「今後の活動に生かせそうな内容だった」等参加者の方からのコメントがありました。

 〈居場所団体間で積極的な意見交換〉
 担い手、活動資金、活動拠点、地域とのつながりや今後の予定等、各居場所団体の現状について様々な意見交換が行われていました。担い手について「担い手不足だったが、ボランティア募集をしたところ学生ボランティアとつながることができた」との話があった他、活動資金や保険に関する困りごとについては「助成金やボランティア保険が活用できるのではないか」等、参加者間でアドバイスをする様子も見られました。 

 情報交換会終了後も、参加者同士でしばらく意見交換をされる様子が見られ、アンケートでは「交流はとても大切。学びの場になっている」等コメントをいただきました。今後も下京区社協では、下京区の居場所等新たなつながりづくりや活動の推進に努めて参りたいと思います。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

株式会社フォーラムエンジニアリング様から中華麺のご支援をいただきました

 株式会社フォーラムエンジニアリング 様より、市内子どもの居場所づくり団体へ中華麺をご寄付いただきました。

 同社では製麺センターを組織され、障害のある方と一緒になって中華麺を製造されています。昨年度からこの中華麺をご寄付いただいており、今年度も継続してご支援いただけることとなりました。

 “小麦粉本来の自然風味を活かした麺「フォーラムめん」“は多くの子ども居場所づくり団体さんに喜んでいただいています。今回も、初めてご利用される団体さんや、すっかりリピーターになった団体さんなど、皆さんからご好評をいただくことができました。

 この度のご支援に厚くお礼申し上げます。

受け取られたみなさんの声

【南区】空き家バンク京都 子ども食堂を取材しました!

 「空き家バンク京都 子ども食堂」さんは、空き家バンク京都の皆さんを中心に運営されている子ども食堂です。

 これまで、月1回のお弁当配布だけでなく、時期に合わせたイベントとして、クリスマス会や餅つき、夏には夏祭りなど、参加者の皆さんに喜んでもらえるイベントを企画されています。
 
 取材日当日はあいにくの雨模様でしたが、この日はバレンタイン企画としてお菓子すくいが用意された他、コーヒー豆の焙煎の講師の方をお呼びして、焙煎したてのコーヒーを試飲したり、「『おかあさんといっしょ』4代目身体表現のおねえさん」のいとうまゆさんがゲストとして参加されたり、楽しい雰囲気があふれていました。

 SNSを使った情報収集や発信に力を入れることで、多くの支援物資を得る流れを作られています。また本業である空き家物件の内見等を通して得た様々な人とのつながりを大事にしておられました。

 そんな「空き家バンク京都子ども食堂」は、地域の方だけでなく、山科区や伏見区などの他区からも多くの人が参加されています。

 運営されている鈴木さん、井上さん、平木さんに活動に込める想いについてお話をうかがいました。

★誰でもどうぞ
 誰でも来ていただけるような子ども食堂をイメージしている。誰でも訪れやすい雰囲気、場所を作ることで、その中に一人二人でもひとり親家庭や貧困を抱える家庭などに届いていればいいと思って活動している。

★大切にしていること
 まず自分たちが楽しむこと。自分たちが楽しまないと子どもたちに伝わってしまう。楽しんでこそ子どもたちにもワクワクが伝わると思う。

★空き家バンク京都子ども食堂の役割
 私たちが活動の周知告知を強くしていき、どういった形で運営しているのかを世間に知ってもらうことで、他の子ども食堂にプラスに働くようにしたい。企業・個人・団体に子ども食堂への関心を持っていただくこと、子ども食堂も知っていただくことで、子ども食堂全体が協賛を受ける流れを作ることが私たちの役割だと考えている。
 私たちは、たくさんのご支援をいただくことで活動ができているが、他の子ども食堂ではそのような手段がないところもたくさんある。皆がチームという考えで、私たちにできることがあれば協力したい。

 自分たちの活動が、子ども食堂全体が充実に発展させていきたいという思いを語ってくださいました。今後は、子ども食堂を知っていただくことをコンセプトとした誰もが入りやすい形のカフェも運営していきたいとのことです。
 これからの空き家バンク京都子ども食堂さんの活動が楽しみになりました!

 今回のインタビューの様子は動画に収めておりますので、そちらもぜひご覧ください。

【右京区】おいでやす食堂を取材しました!

 現在、多様な担い手により活動が広がっている子ども食堂… 
 今回は、京都市西院老人デイサービスセンターを拠点とする「おいでやす食堂」を取材しました!

 「おいでやす食堂」は、施設の職員さんが地域の人たちと一緒に立ち上げた、「みんなの居場所制作委員会」が母体となる子ども食堂です。
 以前は子ども達が施設を訪れ、食事をしながらデイサービスの利用者さんとの交流もあるなど賑わっていましたが、コロナ禍により一時休止を余儀なくされました。
 しかし、活動者のみなさんの「コロナ前に来ていた人とのつながりを切ってはいけない」という思いから、現在はテイクアウト方式で活動を継続されています。

  活動者のお一人であり、施設職員の田端さんにお話をお聞きしました。

 ●つながりについて
 田端さん「つながりを絶やさないためにテイクアウト方式に切り替えて3年経ちましたが、徐々に以前のつながりが戻ってきていると感じています
 「コロナ前から参加していた人のつながりによって、参加する人がまた戻ってきたのが嬉しいですね

 ●多世代の交流拠点として
 ここの特徴はデイサービスの利用者さんも準備作業に参加されていることです。
 現在、テイクアウト方式で提供しておられるカレーライスの仕込み作業はなんと利用者さんが行っているとのことでした。皆さん、楽しくおしゃべりしながら慣れた手つきで野菜の仕込み作業をされておられました。
 このように利用者さんも子ども食堂の参加者のひとりとなっています。

 田端さん「子ども食堂としてはいますが、実際は子どもだけでなく、多世代が交流する場所、地域の色んな方の居場所になったらいいなという気持ちで活動しています

 少しずつコロナ前の日常が戻りつつある現在、いずれはいろんな世代の人が交流しながら食事を取る以前の形式に戻していきたいとのことです。
 お互いが助けあったり、遊んだりする以前の光景が見られる日がまた見られるかもしれませんね。

 利用者さんによる準備作業が始まった経緯や、その思いについてお話しいただいた内容を動画でまとめましたので、こちらもぜひご覧ください。

【下京区】Niji caféを取材しました!

Niji caféは毎週金曜日16時半から18時で行われている誰でも利用できる子ども食堂です。
子ども食堂への思い、地域への思いを語っていただきました。
この日のメニューはシチューとサラダとパンでした!🍞🥗
お家ではあまり食べない子も「おかわり」をしてくれる姿や、毎週金曜日を楽しみにしてくれている家族の姿が見られる地域の居場所となっています。
Niji caféについてそれぞれの関わる人がどう話されているのかを藤井さんにお聞きしました。

🌸自然な交流が大事🌸
色んな人が交流する中で「自然に助けが必要やなっていうときは手助けするし、ほっといてもなんもないなっていうときは特に何もしない」というように、自然な形で出会いが生まれる場を大事にされています。

🌸理想はお互いさまの関係🌸

地域の人が、子ども食堂やっているんやったらこれ食べてとか、お互いさまの関係が理想。ご近所づきあいが出来たらいいな。」と、地域の人の交流の場にしていきたいという思いをお持ちでした。

🌸最後にNiji café 藤井さんからのメッセージ🌸
「色々な方に子ども食堂全体を知ってもらいたい。そのうえで、子ども食堂に来ること自体がネガティブなイメージにならないような雰囲気をみんなで作っていきたい」

【南区】令和4年度 第2回子どもの居場所づくりネットワーク情報交換会を開催しました!【3/13開催】

 子どもの食と体験を支える仕組みの充実を目的に、南区内で子ども食堂を実施されている運営者の方にご参加いただきました。

1.事例発表「地域通貨『べる』について(京都市山科青少年活動センター 清水氏
 「べる」(http://ys-kyoto.org/yamashina/beru-top/)とは、青少年の「まなべる」「たべる」「あそべる」体験を促進するため、京都市山科青少年活動センターが発行する地域通貨です。この取組みを通じ、協力する地域の商店と青少年とがつながり、その成長を地域が支える仕組みの創出がねらいとされています。
 南区でも同様の目的を持って活動を開始した、「子どもチケット『スマイル』」を普及していくための学びとして、「べる」の先行事例を紹介していただきました。
 参加者からは、
 ・「べる」の取組みは年間どれぐらいの寄付で運営されていますか。
 ・中高生が地域通貨を使いたいと思っているのはどのようなお店ですか。
 ・学校に広報への協力をお願いすることはありますか。
 など、活発な質問が出されました。

2.「子どもチケット『スマイル』」の取組みについての意見交換
 次に、参加者同士で「スマイル」の取組みについての現状と今後への課題について意見交換をしました。
・地域の商店に「スマイル」の協力店になってもらえるようお願いした。快く引き受けてくれるお店もあれば、断られるお店もあった。分かりやすく説明できる資料が必要だと感じた。
・子どもたちにも配布を行った。今回は参加した子どもたちにどんどん配布したが、どのような基準で配布すればいいか、基準が必要だと思った。
 など、「スマイル」のルールづくりと協力店拡大への課題についての意見が示されました。 

 最後に現在の活動状況など自由な意見交換を行いました。
 参加者からは、企業や農家からの食材提供などの情報があっても、「引き取りにいくための交通費の負担」といった悩みもあがり、「個別ではなく、団体間で調整することで、それぞれの負担が小さくできないか」といった食材を効率的にシェアできる方法についても議論が交わされました。

 今回初めて南区の子ども食堂ネットワークとして事例発表を聞く機会となり、同じ話題に関心を寄せることで、ネットワークとしての一体感を感じることができました。
 南区社協ではこの協力関係を活かし、情報交換会で出された悩みの解決やアイディアの実現にむけて取り組んでいきたいと考えています。

 

【西京区】西京区内の子どもの居場所情報交換会を実施しました!【3/7開催】

 西京区で子ども食堂や学習支援などを実施されている12の団体と、地域の子育て支援拠点である児童館の方にお声がけし、総勢49名の方にご参加いただきました!

全体進行は、「洛西こども食堂」の東さんにお願いし、
終始柔らかい雰囲気で、また実践者としての視点も踏まえて進行をしてくださいました。



 新型コロナウイルスの影響で、様々な地域活動が休止を余儀なくされたり、制限されるなか、
西京区内の子どもの居場所は増えています。
 「地域のなかに、子どもたちが楽しめる場所をつくりたい」
 「学校や家庭以外の場で、見守られているんだ、と子どもに感じてほしい」
 それぞれの活動は、運営するスタッフのみなさんのそんな思いから始まっています。

 今回は、この1年で新たに活動を始められた「竹の子学習ひろば」「福西子ども食堂」の2団体より、活動報告を行っていただき、それぞれの団体同士で、普段の悩みや思いを共有しながら、「地域での子ども支援」という観点から、児童館の方も交えて、グループごとに情報交換を行いました。

〈活動報告〉

〈グループごとの情報交換〉

 参加いただいたみなさんからは、
・団体、区役所、児童館職員が一同に会したので、子どもへの支援全体の中で居場所活動を捉えることができた。
・自分たちの活動を言語化し、発信するいい機会になった。多くの方の活動の話を聞いて励みになった。
・つながりや居場所の提供というところで支援する側のモチベーションは一緒だということがわかった。小学生だけでなく幅広く地域に根差した支援をしていきたい。
といったお声をいただきました。

  次年度以降も、また運営団体のみなさんと相談しながら、西京区の子どもの支援を考える場づくりをしていきたいと思います。

【下京区】「タテヨコナナメ マチノコト わーくしょっぷ(子どもの居場所情報交換会 同時開催)」を開催しました!【3/3開催】

 下京区社協は、「タテヨコナナメ マチノコト わーくしょっぷ」を開催しました!

 本ワークショップは地域福祉の活動に関係する人々、担い手、参加者を問わず、コロナ後の地域福祉活動の再出発を目的に行い、子どもの居場所の他、様々な立場から26名の方にご参加いただきました。

〈内容〉
○手作りわーくしょっぷ~アロマスプレーづくり~
 講師:オープンカフェボランティアの皆様
○活動紹介…オープンカフェ、下京男塾
○マチノコトわーくしょっぷ…テーマ「誰もが参加できる居場所」
 講師:大谷大学 志藤教授

 当日は区内で活動するボランティアの方からアイスブレイク、活動紹介の後、大谷大学の志藤教授より「誰もが参加できる居場所」をテーマにグループワークを実施しました。

〈参加者同士で新たなつながりが…!〉
 グループワークでは「子どもの居場所に囲碁将棋を教えに行けるよ」「居場所のスペースが狭くてもお手伝いできることがあるよ」等、今後の新たな活動に結びつきそうなつながりが生まれていました。

 〈中学生の言葉に耳を傾ける場面も!〉
 当日は中学生も参加してくれ「インスタ映えできるオシャレな居場所がいいな」「静かすぎるより、音楽が流れているような開かれた居場所がいいな」と新たな視点から話があり、他の参加者も熱心に耳を傾けていました。

 〈居場所はそこにいる皆で手作りする〉
 志藤教授からは「まちづくりにも期限があり、どんどん新しいことをしていかないとダメになってしまう」「居場所はしてあげる、してもらうではない、そこにいる皆で手作りすることが大切」との話がありました。

  ワークショップ終了後も、参加者の方同士でお互いに情報交換される姿が印象的でした。下京区社協では今後も地域福祉活動に関わる方々の横のつながりづくりや、「やりたい!」を応援いたします。



【市域】《報告》子どもの居場所づくり学習会を開催しました!【2/14開催】

子どもの居場所づくり学習会-子どもの権利を学ぼう-
 214日、ひと・まち交流館京都で、子どもの権利について講座とワークショップで学ぶ学習会を開催し、子ども食堂など子どもの居場所に関わる方25人が参加しました。

『子どもの権利を学ぼう!~子どものことを大切にする居場所づくり~』
 講師:長瀬正子さん(佛教大学社会福祉学部 准教授)
1.コロナ下で浮かび上がったこと
 コロナ下は、今まであった様々な問題が色濃く表面化された時期であるとし、コロナ下の子ども・若者の思いが共有されていない現状があったことが指摘されました。
 また、暴力など厳しい状況に置かれている子どもたちは、厳しい状況が「普通の日常」であり「自分が悪い」と感じていることがあるとしました。

2.「あなたはいまどんなきもち?」
 気持ちは「今・ここ」の状態を教えてくれる目印であるとし、今の気持ちを共有するワークをしました。
「たのしい」「つかれた」など今の思いをグループで共有しました。 「自分の気持ちを知ることで、必要な手当て(ケア)を行うことができる。」という一方で、危機に瀕した状況下では気持ちが出せず、気持ちを凍らせてしまいます。凍らせた気持ちは安心する場で溶けるものであり、気持ちの表出は「言葉」だけに限りません。子どもの居場所はその思いがキャッチされる場となることができます
 このワークから「子どもだけでなく自分の思いの理解もできた」や「普段の子どもの姿と照らし合わせ子どもの声を聴こうと思った」との感想が寄せられました。

3.子どもの権利条約
 子どもの権利には「生きる権利」「育つ権利」「まもられる権利」「参加する権利」があります。この権利が守られるには、子どもの権利が何であるのか子どもが知ること大人の権利が守られていることが重要であるとしました。子どもにとっても大人にとっても「権利」を考える有効なツールとして絵本の紹介もありました。
 「言うことを聞かない、あばれる、奇声を発するなどの子どもの言動が出るのは、その子が安心できる場所と感じているからということにハッとした。その背景にあるものを考えて支援していきたい。」「子どもの権利を伝えていきたい」「子どもの声を聴くことが重要」と気づきと学びの多い学習会となりました。

【上京区】「上京こども応援団」令和4年度交流会を開催しました!【2/2開催】

 上京区では、区内で子どもの居場所づくりに関連した活動に取り組む団体を中心としたネットワーク「上京こども応援団」を令和3年度に結成しました。

 昨年度に続き2回目の開催となった今回の交流会は、区内の子ども食堂や不登校の親の会のスタッフ、学習支援のボランティア活動をしている大学生、社会貢献活動に取り組んでいる企業、保育園や中学校の先生など、様々な立場から23名の方にご参加いただきました。

 第1部では、「笑顔で支える♪安心・安全な居場所づくり」というテーマで、一般社団法人オン.プロジェクト 代表理事の白川知子さんにお話しいただきました。子どもの居場所を運営する際、子どもが喉を詰まらせてしまったり、怪我をしてしまったりするリスクを減らすためにはどのような工夫ができるのか、そして、万が一事故が起きてしまった際にはどのような対応が適切なのか、わかりやすく教えていただきました。

〈何よりもまず、予防が一番大切〉
 白川さんからは、
「あらかじめリスクを想定しておくことやスタッフの人数に余裕を持たせることも、予防のうち」
「他の団体と交流したり、スタッフ間で対話したりすることで、想定の幅が広がる」などのお話があり、
参加者からは、「少しの変化に気づくためには、通常時の様子をしっかりと観察しておくことが大事だと気づいた」等のご意見がありました。

〈第1部の様子〉

 続いて第2部では、4つのグループに分かれて意見交流を行いました。
〈子どもの居場所にはどんなリスクがある?〉
 1つ目のグループワークのテーマは「安心・安全な居場所づくりに向けて、工夫していること/気になっていること」でした。「誤飲、食中毒、アレルギー、行き帰りの事故、子ども同士のトラブル、情報の流出、とじこめ(建物内)」などのリスクが上がり、それぞれ工夫していることなども情報交換を行いました。

〈グループワークの様子〉

〈上京区が子どもにとってどんな地域になったらいい?〉
 グループのメンバーを入れ替え、意見交換したところ、
「信頼できる大人と出会える場が、家や学校以外にも沢山あればいいな」
「子どもと高齢者が一緒に過ごす時間を増やしたい。多世代交流の場が欲しい」
「居場所に出て来づらい人や、つながる力が弱い人とつながっていくためにはどうすればいいかな」
などなど、時間が足りないくらい様々な意見が出て、どのグループも大盛り上がりでした!

 また、居場所づくりをしている人だけではなく、それを応援する企業や学校の先生なども参加されていたので、それぞれの立場から「こんなことで協力できるよ」とアイデアが出て、アンケートでは「横のつながりができて良かった」「様々な立場の方々と意見交換ができて面白かった」などのご意見をいただきました。

 交流会は今後も定期的に開催予定です。今後の企画についてのご意見も募集しておりますので、上京区社協までお気軽にお問い合わせください!

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