「ひだまり」は下京区渉成小学校区内の児童が放課後に集える場です。毎週金曜日に、校区内にある3つのお寺と1つの幼稚園のどこかで開催されています。過ごし方は自由!子どもだけでなく、地域の大人たちも集い、一緒に遊んだり、お話できる「みんなの居場所」となっています。
代表の藤澤さんと、メンバーの本多さんにお話しをお伺いしました。
〇活動のきっかけを教えてください。
20年以上お寺で「子ども会」を開催する中で、10年ほど前から休みの日に子どもたちとご飯をつくって食べる活動をしていました。コロナ禍では、公の施設で集まれる場がなく、幼児と母親が集まれる場(幼児広場)としてお寺を開放したところ、大変多くの参加があり、居場所が求められていると実感しました。また子どもに限らず、高齢者も含め独居の寂しさを抱えている方が多い実態を知ったこともあり、幅広い世代の方が集まれる場所を開く必要性を感じました。
〇どんなところと協力・連携していますか。
ボーイスカウトや女性会等、コロナ禍で活動の機会が少なくなってしまった団体の協力が得られました。また開催場所である3つのお寺と、お寺が経営する幼稚園の関係スタッフが関わっています。
〇大事にしていることは何ですか。
1人1人が大切にされて、話がちゃんときける場所。1人1人がありのままで受け入れられる場所になればと思っています。また続けていくことで、子どもたちから信頼を得られると思っています。公園で出会った際に「ひだまりのおばちゃんや」と声をかけてもらえるのも嬉しいです。
〇子どもを取り巻く現状について感じていることはありますか。
下京区は地価高騰で家族世帯が住みにくく、また共働き世帯が多いと感じています。子ども達のもっと自由な時間があればいいなと思います。「ひだまり」で週に1回でもその役に立てたら・・と。そして、子ども達が下京区から減っていかないことを願っています。
〇皆さんに伝えたいことはありますか。
私たちはつながりの中を生きていると思います。つながりの大切さに気づいて、新たなつながりがうまれることを願って、この取組みを広げたいと思っています。
本当に優しく温かいお2人の笑顔や言葉が印象的な取材でした。参加している子どもの声や、インタビューは動画でもご覧いただけます。ぜひご覧ください!