【山科区】山科でひろがる子ども食堂~みんなで語ろう、つながろう~2025「その場所、どうやって見つけたの?子ども食堂のリアル」を開催しました!【11/15開催】

 11/15(土)に、本願寺山科別院にて、まちのちゃぶ台ネットワーク山科と山科区社会福祉協議会の共催で「山科でひろがる子ども食堂~みんなで語ろう、つながろう~2025」を開催しました。
 山科区の子ども食堂「にじいろキッチン」と同時開催し、参加者は子ども食堂の実際の運営現場の雰囲気を感じるとともに、お弁当を購入して味わっていただくことも可能です。

今年のテーマは「その場所、どうやって見つけたの?子ども食堂のリアル」です。子ども食堂の運営に欠かせない“場所探し”の課題に焦点をあて、ゲストの報告から偶然の出会いや工夫を重ねながら築かれてきた「いい関係」をヒントに、地域への居場所づくりをみなさんと一緒に考えます。

 現在子ども食堂をされている人、これから活動を初めてみたい人、子ども食堂に関心のある人、地域連携を考える高齢者施設、企業など総勢46人が集まりました。

  

◎オープニング
「子ども食堂の“場所”問題を考える」
 まちづくりアドバイザー 山科区担当 谷亮治
*子ども食堂にとって「場所」は結構な悩み
*地域活動で使える(と期待しがち)な場所はたくさんあるが、いずれも利用の制約が多く「借りたいときに安価で貸してもらえる」訳ではない。安価で衛生的なキッチン付きの場所確保が課題。いわゆる「普通の探し方」ではなかなか出会えない。
*今子ども食堂を営まれている方々は、どうやってその「場所」に出会ったのか?そこには「奇跡のようなドラマ」がある。
*今日の狙い
・奇跡的な出会いで場所を見つけたゲストから、その解決のヒントを探る。

◎実践報告「大塚にこにこ食堂」
【一般社団法人NICO管理者 森脇 純さん】
大塚にこにこ食堂の運営主体である、にこのもり保育園の森脇さんにお話しをしていただきました。
*大塚にこにこ食堂は「地域の子育てネットワークのハブ」になりたい。
*「あえて地域に頼る」ことを大切に、「地域で子育てする」風土づくりを目指す。
*子どもや保護者が高齢者と交流しながらお弁当を食べる多世代交流の場となっている。日用品や食料品を配布するパントリーも実施している。
*おとわ翔裕館との出会いは、保育園児のお散歩途中。園児が施設のインターフォンを間違って押してしまったことから交流がスタート。

 【おとわ翔裕館施設長 甲賀正大さん】
おとわ翔裕館は大塚にこにこ食堂の会場協力をしている高齢者施設です。代表の方にその思いをお聞きしました。
*地域貢献でなにかできないかと考えてるところに、にこの森保育園との出会いがあった。
*「とりあえずやってみよう」という気持ちで開始。
*いつもは機嫌の悪い利用者も、子どもを見ると笑顔になってくれる。
*よく「大変ですね」といわれるけれど、無理せずできることを協力しているので負担感はない。
*今後も小さなきっかけを大切にしていきたい。

 ◎関係者よりコメント
【にじいろキッチン代表 田中純子】
*「思い」と「出会い」
*「思い」が伝わって縁つながっていくのだと感じた。

 【子どもお弁当食堂サンフラワー代表・ちゃぶ台ネットワーク山科代表世話人 戌亥慎吾】
*子ども食堂にはルールがなく、自身の思いをカタチにしていく活動でもあると思う。
*「自己完結したくない」に共感した。
*自分たちが楽しく続けていくことがなによりも大切だと思う。

◎グループトーク
グループに分かれて感想やそれぞれの活動を共有しました。各グループ盛り上がって話し込んでおられる様子でした。

 終了後も活発な意見交換や名刺交換が行われました。子ども食堂に関心をもって参加してくださった方が、その場で子ども食堂の運営者と知り合い、見学に行く会話が生まれるなど、ご縁がつながる場となりました。
 
 また、アンケートでは下記のようなご感想をいただいています。

 ・子ども食堂に熱心に関わっている方や、これから取り組みたいと考えている方が地域に多くいることに感銘を受けた。終了後も参加者同士で活発に意見交換・名刺交換が行われ、有意義な時間となった。
・子ども食堂との連携を考えていたが、きっかけづくりのアンテナを張ること意識しつつ、つながった団体とできることを柔軟に模索することが、双方にとって持続可能で良い関係づくりにつながると考えた。
・どのような場をつくりたいのか、どのような思いで始めるのかなど、活動のコンセプトを明確にすることが大切だと感じた。

  たくさんのご参加があり、子どもの居場所に関心をもっておられる人の多さを改めて感じました。今回の講演会、交流会をきっかけにご縁が次につながっていけば嬉しく思います。参加してくださった皆様ありがとうございました!