2/9(日)に、まちのちゃぶ台ネットワーク山科と山科区社会福祉協議会の共催で「大人カフェ」を開催しました。山科区周辺で現在子ども食堂をされている人、これから活動を初めてみたい人、子ども食堂に関心のある人などオンラインと会場を合わせて14人が集まりました。
〈内容〉
◎オープニング・チェックイン
チェックインでは、ひとりひとり自己紹介をしていただきました。「子ども食堂をしています!」「将来的にこども食堂をしてみたいです」「お話が聞けるのが楽しみです」とお声を聞かせていただきました。
◎実践報告:みんなの家あのね食堂 代表 石橋典子さん
山科区の子ども食堂「みんなの家あのね食堂」より石橋さんにお越しいただき、これまでの取組についてお話していただきました。一部紹介させていただきます。
*みんなの家あのね食堂の設立の背景
・「誰もが気軽に集える地域に根差した温かい居場所をつくりたい」という強い思いから設立しました。
・週の半ばにほっとできる場所になるようにと毎月第3水曜日の夕方5時~8時に開催しています。
*大切にしているのは「繋がり」
・参加者同士の交流やスタッフとのコミュニケーションを大切に、誰もが安心して過ごせる居場所を目指しています。
・子どもが遊べるスペースを設け、異年齢の子どもたちが交流するきかっけになっています。
・地域の方と子どもたちが交流できるツールとして折り紙やパネルシアターを取り入れています。
・地域の農家や商店から寄付をいただくなど、気にかけていただいています。
*手作りの温かさと細やかな配慮
・旬の食材をつかった栄養があっておいしいこだわりのメニューです。
・子どもたちの様子に気を配り、食事のサポートや声掛けなど一人ひとりに合わせた対応を心がけています。
*今後の展望:「地域と共に歩む子ども食堂」
・地域の人々との繋がりをさらに深め、子ども、地域の人、スタッフにとって安心して過ごせる居場所であり続けたいです。
・今後は中高生にも立ち寄ってもらえるようにしていきたいです。
・より広い会場探しや地域の若い世代にも運営に参加してもらえるような働きかけができればと思っています。
◎参加者からの質問・感想の共有
チャットで質問や感想をいただきました。ひとつひとつの話題を取り上げたので一部ご紹介します。
*人気メニューはありますか?
→普段家で食べないものをメニューに取り入れるようにしています。温玉ドライカレーチャーハン、ポトフは人気でした。あずき粥は「食べたことない!以外とおいしい!」との声がありました。
*広報の工夫を教えてください。
→毎月「あのねつうしん」を発行しています。担当を中心に原稿は運営メンバーで持ち回りにしています。関係機関17か所に必ず手渡しています。
*スタッフのやりがいはどんな時に感じますか?
→子どもたちが楽しそうにしている姿を見て、生きる活力がもらえます。また、代表の子ども食堂に対する思いを聞いて、その本気に突き動かされました。
◎チェックアウト
皆様から最後にコメントをいただきました。アンケートの感想を含めてご紹介します。
*共感できる事ばかりでした。これから始めようとする私には、大変参考になりました。
信念と思いを形にして行こうと、少しずついいんだと改めて確認できました。
*子どもに関わる仲間がたくさんいることがわかって嬉しいです。
*スタッフの温かい雰囲気が伝わってきました。やっている側も楽しいことが1番だと思います。
*子ども食堂毎に、特色が有り、それをいかして活動されている。皆さんの努力は凄いと感じました。
今回の「大人カフェ」では、あのね食堂の報告を通して、子ども食堂が地域にもたらす温かい繋がりや、運営の工夫について学ぶことができました。地域の子どもたちにとって、そして地域全体にとって、かけがえのない存在として、今後も地域と共に歩む子どもの居場所の活動を応援していきたいと思います。