【右京区】おかわり食堂を取材しました!

 おかわり食堂は、右京区の母子生活支援施設「野菊荘」で、小学生を対象に、毎月第3土曜日に開催されています。11時半になると続々と子どもたちが集まりはじめ、好きな部屋やテーブルに座りはじめます。取材日の献立は「三色丼」。みんなで食べるご飯は本当に美味しく、「おばちゃん!おかわり」との声もあちこちから聞こえてきます。また食事の順番待ちする子や、食後にも子どもたちが楽しめる場として開放している「学童室」からも、子どもたちの楽しそうな声が絶えません。

 そんな「おかわり食堂」は、野菊荘、京都市山ノ内児童館、山ノ内民生委員・児童委員協議会とで協力し合い、運営されています。

 今回の取材では、野菊荘からは池田さん、田中さん、山ノ内児童館からは、三浦先生、山ノ内民生委員・児童委員協議会からは伊藤会長と東海主任児童委員にお話しをお伺いしました。

〇活動を始めたきっかけを教えてください。

  ご両親が共働きで、土曜日に1人で食事をする子どもがいることや、そもそも食への興味が薄いような子どもの数が増えてきている中で、そのような子どもが友達と楽しく食事が出来る場所が提供できたらなという想いと、地域の小学生や保護者の方々に地域の子育ての拠点として認識してもらいたい想いで始めました。

〇民生委員が関わることになったきっかけを教えてください。

 第1回目の時に孫が行きたいというので保護者として連れてきたところ、「民生委員さんが来られた!」と言って職員の方々に快く迎え入れて頂き、中の様子を見る機会がありました。そこでこれは主任児童委員に伝える必要がある!と感じ、その日に状況を報告したところ、主任児童委員もぜひ次回から関わりたいと希望されたことがきっかけで今につながっています。

 後々、野菊荘からは、本当は最初から声かけてお手伝い頂けたらと思いつつ、民生委員の負担になってはいけないと思っていたので、民生委員から協力の申し出を頂き大変喜んで頂けたと聞いています。

 

 運動会やふれあいまつり等、外に居る時でも子どもたちから「おかわり食堂のおばちゃんや」と声かけしてくれることが嬉しいです。また角家で「おかわり食堂」のポスターを掲示していることもあり、子達が楽しそうに子ども食堂を話題にしてくれている声が聞こえることもあります。それを聞くと、やっていてよかったなという気持ちになります。

〇子どもたちに広がったきっかけを教えてください。

 食事をする場所だけではなく、その前後で施設の学童室を開放して、子どもたちが遊んで帰ったり、お友達と待ち合わせをしたりできるスペースを一緒に設けました。それが、ただご飯を食べてさよならではなく、残って同じ年の子達と遊んだり会話したりすることができるようになり、施設がそうやって過ごせる場所の1つとして広まったのではないかと思います。

〇活動する中で嬉しかったことを教えてください。

 低学年時に学童にきていて卒館した子達がこれまでは見えづらかったですが、今高学年になって「おかわり食堂」に来てくれています。それが居場所となっていることが実感でき大変嬉しく思います。卒館後もつながりがもてて、見守りが出来ることができる点は良かったし、安心できます。

〇大事にしていることを教えてください。

 おかわり食堂の中で支援の必要な子どもを把握して、野菊荘と山ノ内児童館で地域支援として行っている学童保育や学習支援等の事業に案内し、「切れ目のない支援」を大事にしながら取り組んでいます。

 

本当に多様な「つながり」がうまれる魅力的な活動だと感じました。

活動者インタビューは動画でもご覧いただけます。ぜひご覧ください!