子どもの食と体験を支える仕組みの充実を目的に、南区内で子ども食堂を実施されている運営者の方にご参加いただきました。
1.事例発表「地域通貨『べる』について(京都市山科青少年活動センター 清水氏
「べる」(http://ys-kyoto.org/yamashina/beru-top/)とは、青少年の「まなべる」「たべる」「あそべる」体験を促進するため、京都市山科青少年活動センターが発行する地域通貨です。この取組みを通じ、協力する地域の商店と青少年とがつながり、その成長を地域が支える仕組みの創出がねらいとされています。
南区でも同様の目的を持って活動を開始した、「子どもチケット『スマイル』」を普及していくための学びとして、「べる」の先行事例を紹介していただきました。
参加者からは、
・「べる」の取組みは年間どれぐらいの寄付で運営されていますか。
・中高生が地域通貨を使いたいと思っているのはどのようなお店ですか。
・学校に広報への協力をお願いすることはありますか。
など、活発な質問が出されました。
2.「子どもチケット『スマイル』」の取組みについての意見交換
次に、参加者同士で「スマイル」の取組みについての現状と今後への課題について意見交換をしました。
・地域の商店に「スマイル」の協力店になってもらえるようお願いした。快く引き受けてくれるお店もあれば、断られるお店もあった。分かりやすく説明できる資料が必要だと感じた。
・子どもたちにも配布を行った。今回は参加した子どもたちにどんどん配布したが、どのような基準で配布すればいいか、基準が必要だと思った。
など、「スマイル」のルールづくりと協力店拡大への課題についての意見が示されました。
最後に現在の活動状況など自由な意見交換を行いました。
参加者からは、企業や農家からの食材提供などの情報があっても、「引き取りにいくための交通費の負担」といった悩みもあがり、「個別ではなく、団体間で調整することで、それぞれの負担が小さくできないか」といった食材を効率的にシェアできる方法についても議論が交わされました。
今回初めて南区の子ども食堂ネットワークとして事例発表を聞く機会となり、同じ話題に関心を寄せることで、ネットワークとしての一体感を感じることができました。
南区社協ではこの協力関係を活かし、情報交換会で出された悩みの解決やアイディアの実現にむけて取り組んでいきたいと考えています。