【左京区】てらこや子ども食堂

 

 左京区の養正学区にある、てらこや子ども食堂におじゃまし、代表の小林さんにいろいろなお話を聴きました!

(区社協職員)
 子ども食堂をはじめたきっかけを教えてください。

(小林さん)
 自身の少年時代の体験や、フィリピンの子との出会いを通じ、子どもたちが、“しんどくなる前”、”非行にいたる前に”、”信頼できる人間関係”、”安らげる場所”が必要だと感じました。
 そのような場所をつくるために自分に何かできることがないかと考え、子ども食堂にボランティアとして参加するなかで、子ども食堂の必要性を感じ、立ち上げを決意しました。

(区社協職員)
 普段は、どのような活動をされているのですか?

(小林さん)
 「てらこや子ども食堂」のスタッフは、学生と社会人で構成しています。中でも学生が多くを占めているのが特徴です。また、地域の方にも来ていただき、世代間の交流の場にもなっています。
 いつもは、午後6時から一緒にご飯をたべたり、子どもと一緒に遊んだり、学習支援を行ったりしています。立ち上げから3年くらいがたち、試行錯誤を繰り返しながら活動をするなかで、ここに来てくれる子ども側にもボランティアスタッフ側にもいろんな変化がみえてきました。

(区社協職員)
そうなんですね。具体的に、子どもさんには、どのような変化があったのでしょう。

(小林さん)
 交流を続けていくうちに、抱えている「しんどい」気持ちや、親や先生には言えない悩みをポロっと吐き出してくれるようになりました。何気ないやり取りの一つ一つの積み重ねが、信頼関係を築いていたんだと実感しました。
 先生や親でもない「ちょっと年上のお兄さん・お姉さん」だからこそ、言えること、聴けることがあることを感じています。「大人と子ども」という縦方向の関係性ではなく、「ナナメの関係」が地域にあることが、子どもたちにとって大切だと気付きました。

(区社協職員)
 「ナナメの関係」というのは、子どもの居場所のなかでのキーワードですね。
 では、ボランティアスタッフさんには、どのような変化があったのでしょうか。

(小林さん)
 子ども食堂の運営のなかでも、ボランティアスタッフ(特に学生)の成長に驚いています。子どもたちと触れ合い、子どもたちと話しをするなかで、「この子たちのために自分自身ができることは何かないだろうか。」と考えるスタッフが増えていきました。
 大学生20歳前後の年齢で、小学生や中高生と触れ合う機会がある人は、少ないように思います。しかし、ここでの「ナナメの関係」は、学生のボランティアスタッフに大きな意識の変化をもたらしていきました。 「子どもに何かをしてあげる」のではなく、一人の人として、いろんな人が出会うことで、それぞれが自分自身の可能性に気づき合える場所になっています。


~この後も、代表の小林さんやスタッフの皆さんにたくさんの想いを聞かせていただきました~

 現在は、コロナ禍により規模を縮小し、お弁当の配布をしておられますが、やり取りが一方的になってしまうことやニーズに応えきれないことが悩みだそうです。
 「そのなかでも、工夫してコミュニケーションをとっていける体制を考えていきたい。」とおっしゃっていました。
 また、「今後は、子ども食堂間のネットワークがもっとできることで、お互いに協力できる関係づくりができれば嬉しい。そして、今のボランティアスタッフがいずれ自分の住んでいる地域で子ども食堂を立ち上げたいという想いになってくれたら嬉しいし、その応援もしていきたい。地域のみなさんにも理解の輪を広げ、繋がっていきたい。」とのことでした。

 “地域のなかに、子どもたちが安らげる場所が増えていくこと”を願い、そのために今後も頑張って活動をしていきたいと熱く語ってくださいました!
  そのような想いに寄り添い、応援していけるよう、今後もこの事業を進めていきたいと思います。