南区内で現在活動されている子ども食堂の運営者の方やこれから子ども食堂を始めたいという方、各子ども食堂へご支援いただいている企業・団体の皆さまにお集まりいただき、子ども達を取り巻く課題について学ぶこと等を目的として「情報交換会」を開催しました。
<内容>
◎講 演:「課題のある子どもへの関わりから連携の意味を考える」
講 師:山科醍醐こどものひろば 村井 琢哉氏
『子ども食堂に来ている子ども達とは?』『子ども達を孤立させないために、私たちが出来ることは?』など子どもを取り巻く環境や子ども食堂でのエピソード等についてお話いただきました。家庭や学校だけでなく、地域や社会全体が協力して“子どもを支えていく環境づくり”が必要であることを実感するお話でした。
◎子ども食堂の取組に関連する情報交換
テーマ:子どもの帰宅に際して考慮していることは?
<講演後にはこんなお話しがありました>
*子ども食堂運営者より
・子ども食堂はボランティアでやっているところばかり。しかし、子どもを取り巻く状況や課題を踏まえると、専門の知識を学ぶことが大切だと感じた。
・子ども食堂が地域づくりのツールになっていると感じる。親子でホッとできる場でもあり、一人暮らしの高齢者が子どもと食事をしながら過ごす場にもなっている。
*企業・団体より
・子ども食堂は、子どもが食事をする場所と思っていた。色んな人が関わり、参加出来る場所だと知った。
・子ども食堂の支援は、ビジネスにもなるし子どもとの接点にもなっている。デザインや印刷を専門としているので子どもとの接点は本業ではなかなか得られない機会。印刷物を通して子どもの支援に繋がると嬉しい。
<意見交換ではこんなお話しがありました>
*子ども食堂運営者より
・食堂終了後に公園で遊ぶ子どもがいるので、帰宅を促すよう声掛けしている。
・帰宅の際は、保護者へ連絡している。
・日没が早くなったこともあり、外に出てしまうと大人の目が行き届かなくなるのが心配。
・親子参加の方ばかりなので、帰宅に際しての課題は無い。
*地域団体より
・子どもの安全を考慮して、地域で出来ることに取り組んでいる。民生委員やPTA、交通安全対策協議会など各種団体に協力してもらい、無事に利用・帰宅出来るように努めている。地域としては、子ども達に怪我や事故が起きないよう神経を尖らせている。
*新しく子ども食堂を立ち上げた団体より
・吉祥院学区で今日から子ども食堂を開始。スタッフは助産師や看護師、小学校教諭など様々な専門職がいるので、専門性の高いケアを強みとしたい。
・ひとり親家庭の方が残業することで、収入アップに繋がれば・・との想いで21時終了にしている。時間が遅いこともあり、帰宅は親の迎えが条件。
・運営については手探りなので、参加者やスタッフの声を聞きながら、また既に活動されている団体を参考にしながら取り組んでいきたい。
今回は、子ども食堂啓発イベント「わくわくドキドキ西寺公園秋祭り」の関係者説明会後に情報交換会を行ったので、子ども食堂の運営者だけでなく子ども食堂を応援する沢山の方々に参加していただきました。また、偶然にも情報交換会当日に子ども食堂を始めた団体も参加されており、新たな繋がりをつくる機会になりました。