現在、多様な担い手により活動が広がっている子ども食堂…
今回は、京都市西院老人デイサービスセンターを拠点とする「おいでやす食堂」を取材しました!
「おいでやす食堂」は、施設の職員さんが地域の人たちと一緒に立ち上げた、「みんなの居場所制作委員会」が母体となる子ども食堂です。
以前は子ども達が施設を訪れ、食事をしながらデイサービスの利用者さんとの交流もあるなど賑わっていましたが、コロナ禍により一時休止を余儀なくされました。
しかし、活動者のみなさんの「コロナ前に来ていた人とのつながりを切ってはいけない」という思いから、現在はテイクアウト方式で活動を継続されています。
活動者のお一人であり、施設職員の田端さんにお話をお聞きしました。
●つながりについて
田端さん「つながりを絶やさないためにテイクアウト方式に切り替えて3年経ちましたが、徐々に以前のつながりが戻ってきていると感じています」
「コロナ前から参加していた人のつながりによって、参加する人がまた戻ってきたのが嬉しいですね」
●多世代の交流拠点として
ここの特徴はデイサービスの利用者さんも準備作業に参加されていることです。
現在、テイクアウト方式で提供しておられるカレーライスの仕込み作業はなんと利用者さんが行っているとのことでした。皆さん、楽しくおしゃべりしながら慣れた手つきで野菜の仕込み作業をされておられました。
このように利用者さんも子ども食堂の参加者のひとりとなっています。
田端さん「子ども食堂としてはいますが、実際は子どもだけでなく、多世代が交流する場所、地域の色んな方の居場所になったらいいなという気持ちで活動しています」
少しずつコロナ前の日常が戻りつつある現在、いずれはいろんな世代の人が交流しながら食事を取る以前の形式に戻していきたいとのことです。
お互いが助けあったり、遊んだりする以前の光景が見られる日がまた見られるかもしれませんね。
利用者さんによる準備作業が始まった経緯や、その思いについてお話しいただいた内容を動画でまとめましたので、こちらもぜひご覧ください。